寺田的陸上日記            
毎日の陸上競技関連ニュースを紹介しつつ…

2001年1月は宇宙の旅

●1月31日(水)
 日本陸連は強化合同会議において、今夏の世界選手権(カナダ・エドモントン)代表は、従来のようにA標準突破という大原則を適用せず、A標準突破者のいない種目についてはB標準突破者でも参加できるよう、3月の理事会で決定することを決定しました(変な表現ですが、正しい表現だと思います)。今回の措置の背景には、シドニー五輪の標準記録と比べ、特にフィールド種目のA標準が一気に高くなったことがあります(世界選手権標準記録はこちらで見られます)。詳細は報道記事に書きました。当初は日記に書いていたのですが、長くなったので記事に回しました。そのせいで、ちょっと文体が変になってしまっています。えっ、いつも変?
 別大マラソンにゲルト・タイス(南アフリカ)選手が出場します。99年の東京で2時間6分33秒の国内最高記録(all comers record)を出した選手です。年末の福岡(7位・2時間14分28秒)に続いての連続参戦。きっと彼なりの理由がありそうです。福岡国際マラソンの取材ノートを見ればヒントがあるかもしれません。
What's new
 報道記事に「世界選手権はB標準でもOK!?」をアップ


●1月30日(火)
 今日は一日、大阪4泊出張の疲れをとりつつ、オフィスで仕事をしていました。夕方、というよりは夜、クリーニング屋さんに行き、そのあと書店に。高橋尚子著「風になった日」を購入して、40ページまで読みました。
 しかし、大阪国際女子マラソンの陸マガに書く企画がほぼ固まってきたし、記録集計号などの仕事もあるので、そろそろ“お忙しモード”です。なんとか早く読破して、このサイトの新刊コーナーに感想と一緒に載せたいのですが…。週末、大分への旅の最中に読むしかなさそうです。
 ところで、高橋尚子選手は高3時の1990年に800 mで仙台インターハイに出場(予選落ち)していますが、仙台インターハイといえば朝原宣治(大阪ガス)選手が走幅跳で優勝しています。走幅跳だけです、優勝したのは。100 mは確か準決まででした。なんでQちゃんから朝原選手に話を振ったのか? その理由がわかるあなたはニュータイプだ!! 寺田がニュータイプ認定書を発行します。ニュータイプの定義は機動戦士ガンダム全26話、または劇場用全3部のビデオを見ればわかります。
 1月15日の日記をご覧ください。朝原選手のアメリカ留学記事でコーチの紹介の仕方や「9秒台が目標」とのコメントを読んで、「アメリカ留学した朝原選手が、100 mに絞るのかもしれないが、決めつけるのは早計」、という話を書きました。もう、おわかりでしょう。大阪国際女子マラソン取材の際、大阪ガス陸上部の樋元マネジャーにお会いしたので、そのあたりを確認したところ、「走幅跳ももちろんやる」とのことでした。
 先般の記事に走幅跳のことが触れられていないのは、最近の朝原選手の競技成績からして仕方のないことでしょう。記者が不見識だったわけではなく、現在の読み手のニーズにあわせて書いたものと推測します。走幅跳のことを書いても、デスクが削除したでしょう。そのくらい、“走幅跳の朝原”のイメージはなくなっています。走幅跳で頑張ったとき、このエピソードを記事に使えるかな。

 新刊に「風になった日」(高橋尚子著)の表紙をアップ


●1月29日(月)
 大阪から戻ってきて、その足で古巣のベースボール・マガジン社へ。総務部長、広告部長(元陸上競技マガジン編集長)と面談後に陸マガ編集部へ。
 昨日、日本歴代4位で大阪国際女子マラソンに優勝した渋井陽子(三井海上)選手が朝8時30分から記者会見。渋井選手の優勝タイム2時間23分11秒は日本選手初の2時間23分台ですね。高橋尚子選手が21分台で、山口衛里・弘山晴美両選手が22分台で、これまで歴代4位だった土佐礼子選手が24分台ですから……というのは嘘で、高橋尚子選手がシドニー五輪で23分台をマークしていました。やっぱり、オリンピックの優勝タイムは、マラソンの場合あまり印象に残らないもののようです。有森裕子(リクルートAC)選手のバルセロナ五輪とアトランタ五輪のタイムを覚えている人だって、日本に100 人もいないのではないでしょうか。
 話を渋井陽子選手の会見に戻すと、鈴木監督が「世界選手権での目標は金メダル」と言うと、渋井本人も「狙えるようなら狙いたい」と話していました。あわよくば記録も、と考えているようです。


●1月28日(日)
 大阪国際女子マラソン取材の最中、小出義雄監督と少し話をすることができました。そこで、かねてから聞いてみたかった質問をすることができたのです。
寺田「佐倉高校で千葉県高校駅伝に初優勝(全国高校駅伝出場)したときと、今回の金メダルではどちらが嬉しかったですか」
小出「そりゃあなあ、感動が大きかったのは高校駅伝の方だよ。あのときは何年やってもやっても勝てなくてさあ、このまま勝てないんじゃないかって思っていたときもあったから。シドニーは勝つのがわかっていたからさあ、本にも書いたけど。やっぱり、感動っていうのは、初めてのときや若い頃の方が大きいね」
 以前、小出監督は著書の中で「有森の銀メダルより、千葉県高校駅伝の初優勝のときの方が嬉しかった」と書かれていたから、今回はどうなのかと思ったわけです。さすがに、金メダルの方が嬉しいかもしれないと。
 ただ、寺田は「どちらが嬉しかったですか」と質問したのに対し、小出監督は「感動したのは」と、“感動”という言葉を慎重に使っていたようです。どちらが嬉しかったか――かなり、答えづらい部分なのかもしれません。比べられないものなのかもしれません。
 昨年、国際レベルでも通用する記録が続出したことで注目度が高かったのが、大阪国際女子マラソンと同じ日に行われることで注目度が相対的に低くなる日本選手権競歩(男女20kmW)です。神戸市六甲アイランド周回コースで行わ、男子は柳沢哲(綜合警備保障)が1時間21分20秒で優勝し、4秒差の2位には池島大介(長谷川体育施設)。前回は13秒差でしたから、それ以上の接戦が展開され、競歩関係者を熱くしたことでしょう。女子は二階堂香織(サニーマート)が1時間33分29秒で圧勝。忠政良子(登利平アスリートク)がトップと1分20秒遅れで2位になりました。

 報道記事と特集・大阪国際女子マラソンに「渋井陽子、初マラソン世界最高 スプリットタイム表&レース後記者会見」をアップ。「記者の皆さん」に4人追加


●1月27日(土)
 このところ長距離の話題しかなかったので、長距離以外の種目の話題を書きたいのですが……ありました。今日は千里阪急ホテルで行われた大阪国際女子マラソン開会式に行き、開会式後、京都新聞・万代さんから関西電力・稲原監督を紹介され、知己を得ることができました。元ダイエーのマラソン・ランナーで、京産大OB。旭化成・谷口浩美コーチ、大塚製薬・河野匡監督らと同学年です。
 ダイエーの陸上部はすでにありませんが、山口衛里選手、杉原愛選手、高橋健一選手など、ダイエー出身で活躍している選手はかなりいますし、80年代には中山竹通選手、小指徹選手らが活躍しました。「陸マガでこんな記事が載ったことがありますよね」などと、ちょっとだけ昔話になりました。そのとき寺田がなぜか思い出したのが、千葉で行われた1990年の日本選手権のことでした。
 ダイエーに入社2年目の熊谷勝仁選手が5000mで活躍し、アジア大会代表を決めたときです。ある女性記者が、400 m&400 mHの苅部俊二選手に「熊谷さんですよね」と話しかけていたのを、稲原監督と話しながら思い出したのでした。最近の陸上ファンの方は熊谷選手といってもご存じないかもしれませんが、88年の神戸インターハイ5000m優勝者で、長身でものすごい2枚目でした。苅部選手と同系統の顔立ちです。昔の陸マガをお持ちの方は、見比べてみてください。
 それにしても、同系統の顔立ちではありますが、間違えるほど似ているとは寺田は思いません。ましてや、今日ほど苅部選手が有名だったら、起こり得ないことでしょう。苅部俊二選手は当時、法大3年生で、記録もまだ50秒台、翌年の東京世界選手権で“国際化”する前年でした。そんな時代もあったのです。
 ということで、今日は苅部選手の話でした。

 試合会場でよく見る顔「メーカーの皆さん」に4人、「記者の皆さん」に5人追加


●1月26日(金)
 千里阪急ホテルで行われた大阪国際女子マラソン招待選手6人の記者会見に出席。詳細はこちらで。
 文字ではお伝えできないのが、渋井陽子(三井海上)選手のキャラです。会見記事を読んでいただければわかるのですが、そんなに面白いことを言っているわけではないのに、彼女の発言のあとには笑いが起こるのです。なぜだろうと、そのあとずっと考えていた……というのは嘘です。あのハスキー・ボイスもありますが、寺田が思うに、笑いを誘うのは彼女の“間”ですね。さすが、自らのことを「お笑い好きの清純派。ボケも突っ込みも両方やります」と豪語するだけのことはあります。彼女が金メダルを取ったら、世間がどんな反応をするか、楽しみです。
 この渋井選手の様子を文章で伝えるには、かなりの行数が必要です。実は、陸上競技マガジンの2月号に彼女の特集記事を書いたとき、東日本女子駅伝(福島でやったやつ)のテレビ・インタビューの様子を描写して、彼女のキャラを紹介しようとしたのですが、その部分だけで100行も費やしてしまい、あきらめざるをえませんでした。彼女のようなタイプは、活字メディアの敵ですね。と、自分の能力のなさを棚に上げて言うのはかっこ悪いですね。まあ、かっこつけるほどの人間でもないので(寺田のことです)、よしとしましょう。
 小幡選手も落ち着いた中にも強い意思を感じさせ、すごいなあと思いました。これも、言葉で説明するのは難しい部分です。いずれ、機会があれば彼女についても書きたいと思います。
 松岡選手は、1996年に、シドニーの世界ジュニアで取材した選手です。そのときは、「自分なんかがこの場にいていいの」というような、おどおどした雰囲気が少し感じられたのですが、今日話を聞いた彼女は、ずいぶん芯が通ってきたなと感じました。
 こういった選手の成長を目の当たりにするにつけ、自分は変わっていないんだろうな、と思いますが、これは他人が決めることなので、自分でうだうだ考えても仕方ありません。

 特集・大阪国際女子マラソンにと報道記事に「招待選手記者会見」 「日本人には理解しにくいフィアッコーニの価値観」をアップ


●1月25日(木)
 明日の大阪国際女子マラソン記者会見に備え、最終のひかりで大阪入り。
 ニュースとしては、日本スポーツ賞(読売新聞社制定)の表彰式が東京・ホテルオークラで行われ、グランプリに輝いた高橋尚子(積水化学)選手に賞状とトロフィー、所属する日本陸上競技連盟に奨励金二百万円が贈られました。
 Qちゃん関係の新しい情報です。読売新聞の記事に「次のマラソンは、9月のベルリンか10月のシカゴになりそうだ。今度は世界最高記録の樹立に挑む」とありました。どうやら、春のマラソン出場は厳しい状況になってきたということでしょうか。
 もう1つ、初エッセー「風になった日」(幻冬舎)が出版されることを明かしたようです。これまで、小出監督の著作や指導論は数多く出版されましたが、高橋選手自身を中心にした書物がなかったのです。ものすごく不思議に思っていました。しかし、幻冬舎というのは、かなりやり手の出版社のようです。小出監督のシドニー五輪直前の著作も同じ幻冬舎でした。
 海外からのニュースを1つ。スポーツ界で最も活躍した選手に贈られる(ということになっていますが、違う競技で比較するのって難しいんですよね。高橋尚子選手と柔道の田村選手の例を出すまでもなく。陸上競技の種目間でも比較は難しい)ジェシー・オーエンス国際賞に二十四日、陸上女子のマリオン・ジョーンズ(米国)が選ばれたそうです。ジョーンズは、一九九九年に次いで二度目の受賞。AP通信によると、投票では競泳男子のイアン・ソープ(オーストラリア)が次点だったとのこと。

 特集の大阪国際女子マラソン「この選手のここに注目」に渋井&小幡両選手の簡単な紹介。小幡選手のマラソン全成績渋井選手の各種データ


●1月24日(水)
 浅利純子(ダイハツ)選手が引退した。
 寺田の初めての海外取材が1993年の世界選手権シュツットガルト大会で、そこで金メダルを取ったのが彼女でした。締め切りの都合上、現地でインタビューをお願いしました。ところが、選手用の練習エリアには報道のIDでは入ることができず、外に出てもらったらドイツ人のファンに囲まれてしまい、大変でした。人気のないところまで移動して、やっとインタビューができたことを、鮮明に覚えています。なんといっても、女子選手初の“世界一”でしたから。
 印象としては、彼女はそんなによくしゃべるタイプではありませんし、明るいといえるキャラでもありません。それよりも、一途な表情や、レース前の記者会見で、強気な発言をして自らを奮い立たせるようなところが、印象に残っています。そんななかで、時折りふっと見せる素の笑顔が、なんともいえない味がありました。
 今後は、コーチを務めながらランニングの楽しさを伝えていく仕事もするようです。走る姿を見せることも楽しさを伝える方法でしょうが、話術も重要な要素になると思います。昔は、はっきり言って自分の考えを述べるのが不得手な選手でした。その点も、キャリアとともに徐々に変化を見せてきたと思います。彼女の今後の人生が充実することを望みます。
 一度、じっくり話してみたい選手の1人です。昔話もまじえながら。

 報道記事に「浅利純子が引退会見 マラソン全成績とその特徴」をアップ。全国競技場周辺MAPがほぼ完成


●1月23日(火)
 御茶ノ水で取材後、陸マガで打ち合わせ。その後記者クラブで別大マラソン招待選手リストを入手。50回記念大会ということで、例年よりメンバーがいい(詳細はこちら)ですね。個人的に注目しているのはアトランタ五輪代表だった実井謙二郎(日清食品)選手。五輪後はぱっとしないのですが、最近、トラックに積極的に出場する姿を見かけます。外国選手と仲良くなったり、単身、メキシコで練習したりするなど創造力に富むのが実井選手。なにか、意図しているものがあるように思うのですが…。
 丸亀ハーフマラソン(2月4日・香川県立丸亀競技場発着)の出場者も発表されました。シドニー五輪以来の公式レースとなる高橋尚子(積水化学)選手ら男女計30人。彼女以外の大物選手として、女子では、昨年のベルリン・マラソン優勝の松尾和美(天満屋)選手、男子では、昨年1月の東京ハーフマラソンで日本最高をマークして優勝した高橋健一(富士通)選手らが出場します。
 高橋健一選手は2月18日の東京マラソンに出場予定ですが、かなり注目しています。その理由は、10月に取材に行って、「これは」と思える話を聞いたから。その内容は、いずれ紹介できるはずです。
 本日配達されたオリンピアン2月号(非売品ですが強化指定選手には届くシステムです)で、渡辺大輔選手のリレートーク記事を書いています。

 報道記事に別大マラソン招待選手&選手ワンポイント紹介をアップ


●1月22日(月)
 フジテレビ「SMAP×SMAP」に高橋尚子選手が出演。彼女はバラエティー番組も、上手くこなします。ちょっと普通のスポーツ選手にはできないことかもしれません。ものごとに動じないからできるのでしょうし、だからこそオリンピック前の取材攻勢にも、自然体で応じられたのでしょう。
 陸上競技的な話では、「中学陸上部への入部動機は雷管(スタート合図用ピストル)を打てること」が目新しい話題でした。どこかで紹介されているのかもしれませんが、寺田は初耳です。また、練習中、その日の食事のことを考えながら走っている話は何回か聞きましたが、「パスタ料理はきつい日の練習専用」という部分は、さすが料理番組(?)だけあって、突っ込んだ話題でした。
 入社の際、小出監督に直談判をしにいった経緯が話題になっていました。高校時代の恩師である中澤正仁先生に相談したら、小出監督を奨められたという話です。詳細は、中澤先生(現明智商高)に取材した寺田の原稿(オリンピアン1月号)をご覧ください。
 最後は「世界記録を目指すんですよね」と中居クンが言って締めました。陸上界以外の人に「世界記録と世界最高記録は違うぞ」と言っても難しいのですが、この辺の違いを上手く理解できれば、マラソンをより面白く見ることができるはず。「マラソン最強伝説」(BBムック)を読んでほしいと思います。
 Qちゃんの「フィーリング5」
  姉弟:香取
  親友:草なぎ
  恋人:木村
  結婚:中居
  はとこ:稲垣


●1月21日(日)
 全国都道府県対抗男子駅伝(記事はこちら。記録は中国新聞サイトをご覧ください)と選抜女子駅伝北九州大会が行われた。
 男子駅伝のテレビ解説で、宗茂監督が「(愛知アンカーの)渡辺は大学では故障がちだったが、実業団に入ってよくなった」というニュアンスの発言をしていました。渡辺は箱根駅伝の3年時に4区区間賞の選手です。4年時は2区で区間12位でしたから、入社直前のことを言っていたのでしょう。あるいは、アラコの亀鷹監督は旭化成の後輩ですから、「箱根の区間賞なんて(特に4区では)レベルは高くないんだぞ」と亀鷹監督が渡辺に日頃言い聞かせているのを、知っていたのかもしれません。旭化成で箱根を経験している谷口浩美コーチも、確かそんなことを言っていました(谷口コーチは亀鷹監督の1学年上です)。全部、私の推測ですが…。
 北九州女子駅伝は沖電気宮崎と諫早高が優勝し、順当な結果に。以下は毎日新聞掲載の記録です。
第12回選抜女子駅伝北九州大会(21日・北九州市小倉城歴史の道発着、32・
8キロ一般5区間、高校6区間)=毎日新聞社主催
【一般の部】▽総合成績 (1)沖電気宮崎(久家、岡本、疋田、宮崎、川上)1時
間45分53秒(2)デオデオ1時間47分14秒(3)天満屋1時間47分32秒(
4)サニックス1時間48分7秒(5)富士銀行1時間49分7秒(6)九電工1時間
49分24秒(沖電気宮崎は3年ぶり6回目の優勝)
【高校の部】▽総合成績 (1)諌早(福田、松元、川口、吉本、大浦、大渡)1時
間48分32秒(2)柳川1時間50分3秒(3)戸畑商1時間50分22秒(4)神
村学園1時間51分22秒(5)米子商1時間51分34秒(6)西京1時間52分4
3秒(諌早は3年連続3回目の優勝)

 リンク集にアテネ五輪公式など数項目を追加。


●1月20日(土)
 明日の全国男子駅伝の区間エントリーがありました。
 本命不在で大混戦が予想されます。みどころは、去年まで陸マガによく書いたんですが、高校駅伝、全日本実業団駅伝、箱根駅伝で活躍した選手が調子を維持できるか、それとも各駅伝で不調だった選手が再起のきっかけとできるのか、といったところでしょうか。詳しくはこちらで。メンバーは中国新聞のサイトで。このサイトはすごく充実してます。各大会事務局の担当者の皆さん、見習いましょう。
 昔、全国高校駅伝の監督会議後、陸マガ編集部にエントリー一覧表をFAXするため、西京極の近くのコンビニを駆け回ったことがあります。でも、それをはるかに上回る逸話があります。FAXが完全に普及する以前、宮崎県の記録を受け取るためだけに宮崎空港まで往復した先輩がいるのです。ネット社会の浸透で、これからはそんな苦労をしなくてすむようになるでしょう。
 だからといって、「最近の人はいいなあ」とはまったく思いません。社会が変われば変わったで、また違った悩みや問題が生じるでしょうから。天武天皇と額田女王の時代だって、人は恋(三角関係?)に悩んでいたのです。論点がずれている? ずらしたのはこれを読んでいるネット社会の君だ!(意味なし。ある作家のパロディです)。
 もうひとつ恋の話を。スポニチ芸能ニュースの見出しに「高橋尚子 恋もYAWARAちゃんに負けない!!」とありました。テレビ番組のインタビューで「五輪前は“恋愛禁止”だったけれど、いまはOK」と“恋愛解禁”を宣言したと報じられている。
 つまり見出しのように「YAWARAちゃんに負けない」と発言したわけではなさそうです。それなのにこんな見出しを付けると「恋は勝ち負けを比べるものじゃない。興味本位の不謹慎な報道だ」と目くじらを立てる人って、近くに必ずいません? まあ、そういうのって、御説ごもっともなんですけど…。

報道に■「全国男子駅伝区間エントリー」、タイムテーブルに■2001熊本インターハイ(案)、標準記録に■2001日本選手権■2001日本ジュニア選手権■2001世界選手権をアップ


●1月19日(金)
 日本陸連理事会が行われ、5月に大阪で行われる東アジア大会の代表36人(男子19、女子17)が決まった。ほとんどが昨年の日本選手権の優勝者で、この日決まったのは、男女計45種目のうち38種目の各1人ずつ。残る代表42人(予定)は3月に決まる。
【男子】▽短距離・障害 朝原宣治(大阪ガス)石塚英樹(三洋信販)山村貴彦(日大)浅見公博(佐川急便)河村英昭(東京陸協)
▽中長距離 笹野浩志(立命大)木実淳治(八千代工業)瀬戸智弘(カネボウ)永田宏一郎(鹿屋体大)内冨恭則(中国電力)
▽跳躍 吉田孝久(ミズノ)沢野大地(日大)森長正樹(ゴールドウイン)小松隆志(高知陸協)
▽投てき 野口安忠(コニカ九州)畑山茂雄(ゼンリン)室伏広治(ミズノ)村上幸史(日大)
▽混成 丸小野仁之(白石保養院)
【女子】▽短距離・障害 新井初佳(ピップフジモト)柿沼和恵(ミズノ)金沢イボンヌ(佐田建設)吉田真希子(福島大)
▽中長距離 佐々木麗奈(中京大)田村育子(グローバリー)藤永佳子(筑波大)岡本幸子(沖電気宮崎)野口みずき(グローバリー)
▽跳躍 太田陽子(ミキハウス)江口茜(新潟大)花岡麻帆(順大ク)
▽投てき 豊永陽子(徳島健祥会)室伏由佳(ミズノ)鈴木文(チチヤス乳業)三宅貴子(ミキハウス)
▽混成 佐藤さよ子(日立)
 現時点で最年長は男子は小松隆志選手、女子は鈴木文選手でともに33歳。長年の精進には頭が下がります。最年少は19歳の藤永佳子選手。大学に進学して弱くなる選手が多いなか、頑張っています。ジュニアからシニアへ移行する年代で断層が生じなければ、世界は近い!!
 河村英昭選手の所属が東京陸協。受け入れ先はまだ決まっていないのでしょうか。就職先が決まらなかった学生史上最速男の川畑伸吾(法大)選手は、群馬綜合ガードシステムに無事決まり、嬉しく思っていたのですが。
 また、理事会は2001年度の主要競技日程の一部変更を承認した。昨年11月に決まった当初日程のうち、主なものでは日本学生対校選手権が9月21〜23日から9月28〜30日に、千葉国際クロスカントリーが2002年2月17日から同年1月26日にそれぞれ変更された。
 ということは、金沢で開催の全日本実業団と日本インカレ(東京)が完全に重なるじゃないですか。選手が重複しない大会同士だから問題なしということなんでしょうが、両方見たかったファンはガッカリするでしょう。きっと、我々にはわからない重大な理由があったのです。次の陸連時報(陸マガと一体となって発行)には、詳細が載るのでしょうか? 陸連がファンのことを考えないわけがありません。ここは、陸連を信じようではありませんか(さりげなく、陸マガ購入を奨めている寺田。これでも入社直後はベースボール・マガジン社宣伝部でしたから)。


●1月18日(木)
 うーん、今日は書くことがない。なにかないか、なにか…。
 だいたい、日付がよくない。
 私は昔から巨人(プロ野球の話です)が嫌いだった。子供の頃の寺田は、「巨人、大鵬、卵焼き」――つまりみんなが好きだというものは、意地でも好きになれなかったタイプである。AB型の人間には、そんな傾向があるように思う。
 当時(っていつだ?)、巨人のエースが堀内恒夫で背番号が「18」だった。だから、今日はなにも書けないのだ、と自分を納得させて寝よう。

 エッセイに「もしも大阪が敗れたら…」をアップ


●1月17日(水)
 高橋尚子(積水化学)選手は2000毎日スポーツ人賞の表彰式を合宿中のため欠席。特別賞を受賞した小出義雄監督(積水化学)は、4月の海外マラソン挑戦を、パリ(8日)、ボストン(16日)、ロッテルダム(22日)の3レースに絞ったことを明らかにした。有力選手が集まるロンドン(22日)は断り、あとは高橋選手本人に決めさせるという。
 復帰レースは2月4日の丸亀ハーフマラソンになる予定で、その後、鹿児島県徳之島で約2週間の合宿を張り、本格的なマラソン練習に突入する。「春は5、6割の調子で臨むことになるかもしれないが、それでも2時間22、23分台で走れる」とコメントした。 また、男子マラソンの日本最高記録を持つ藤田敦史(富士通)選手はこの日、8月の世界選手権と同じコースで行われるエドモントン・マラソン(5月20日)に試走を兼ねて出場を検討していることを明らかにした。
 また、昨日(16日)、ロンドン・マラソン(4月22日)の主催者は、同レースに男子の犬伏孝行(大塚製薬)選手、女子の弘山晴美(資生堂)選手らが出場すると発表した。シドニー五輪男子銀メダリストのエリック・ワイナイナ(コニカ・ケニア)、女子1万メートル優勝のデラルツ・ツル(エチオピア)もエントリーした。男子世界最高記録保持者のハリド・ハヌーシ(米国)の出場も決まっている。
 うーん、これはロンドン・マラソンの取材に行くしかない。メディアの皆さん、寺田をロンドンに行かせてください。徳島新聞の水野(写真はこちら)さん、お願いします。


●1月16日(火)
 2008年オリンピック誘致を進めている大阪市が、開催計画など計522項目の質問に答えた立候補ファイルを、ローザンヌの国際オリンピック委員会(IOC)本部に提出した。3部約600ページにわたり、英仏2か国語で書かれているという。担当者の皆さん、お疲れさまでした。この日は大阪に続き、パリ、トロント(カナダ)もファイルを提出。北京、イスタンブール(トルコ)の他の立候補都市も17日の締め切りまでに提出の見込み。IOCは7月に最終的に選考する。
 大阪、なんとか決まって欲しいです。オリンピック開催ともなれば、選手のモチベーションも上がりますし、陸上選手の就職口も増えるでしょう。フリーの人間に来る仕事の量が倍増するのも確実。うん、いいことずくめだ。頑張れ大阪!!


●1月15日(月)
 練習拠点をドイツからアメリカのテキサス大オースティン校に移した朝原宣治(大阪ガス)選手が、共同通信の取材に対し「100 mで9秒台を出したい」とコメントした。
 これまで、短距離と走幅跳の両方をやることを考えていた朝原選手。ドイツ留学時のラップ・コーチは、走幅跳のオリンピック選手を育成した実績の持ち主だった。今回のデン・パフ氏は、オバデレ・トンプソン(バルバドス・シドニー五輪100 m銅メダル)のコーチだという。
 これらの事実から、100 mに絞ったのかもしれない。だが、100 mを頑張ろうとしたら走幅跳が強くなったり、もちろん200 mが強くなる可能性は大きいわけで、今後は100 mだけ、と決めつけてしまうのも早計だろう。早く、直接取材する機会があるといいのだが。


●1月14日(日)
 京都で行われた第19回全国都道府県対抗女子駅伝は兵庫が優勝。高校駅伝で2位だった須磨学園の選手は嬉しかったでしょう。あと、ノーリツの選手も。会社の事業上の不祥事から、全日本実業団女子駅伝への出場を辞退していましたから。
 こう考えると、駅伝など大会がたくさんあると、選手にとっては頑張る機会が増えて、悪いことではないですよね。それが、頑張りすぎてケガをすると、肝心の試合を棒に振ることになるわけです。私なんぞがあらためて言うほどのことでもありませんが、キーワードは“疲労”でしょう。自分の疲労の見極めができる選手と、できない選手では、大きな差が生じるというのが、いろんな選手・指導者から話を聞いて至った寺田の持論です。
 京都新聞の万代さん、お疲れさまでした。あっ、もうちょっと頑張らないといけないですね。


●1月13日(土)
 陸上競技マガジン2月号発売。寺田は渋井陽子(三井海上)選手の特集と全日本実業団駅伝のコニカと中国電力などの記事を書いています。
 ここで発売日の解説。14日が日祭日の場合、陸上競技マガジンの発売はその前日になります。専門誌の編集部は、その1日分、間違いなく忙しくなります。発売日だけでなく、8日以降に日祭日が入ると、印刷所や取り次ぎ(本の問屋さんですね)が休みますから、その分作業を早めに終わらせなければならないのです。
 ここで一般社会の法則。世の中、大きな組織・会社の休みほど、優先されます。印刷所や取り次ぎは従業員数千人から数万人という会社です。でも、試合の日程はそんなことは考慮してくれませんから、締め切りぎりぎりの結果を載せるために、休日のしわ寄せは小さな会社・組織に来ます。つまりは陸上競技マガジン編集部と取材するフリーの人間(現在の寺田もこれにあたります)、写植会社(印刷用の版下を作成)、フィルムの現像所などです。写植会社と現像所の皆さん、陸マガ在職中はお世話になりました。
 明日、京都で行われる第19回全国都道府県対抗女子駅伝の各チームのオーダーが発表され、岡山県の主将でシドニー五輪マラソン代表の山口衛里(天満屋)は補欠に回ることになった。開会式に出席した山口は「3月まではレースに出る予定はない。まずは体をつくらないと」とコメント。
 千葉真子(京都・旭化成)、土佐礼子(愛媛・三井海上)、鈴木博美(千葉・積水化学)ら有力選手が最終9区(10km)に集まった。川上優子(宮崎・沖電気宮崎)、高橋千恵美(宮城・日本ケミコン)は1区(6km)。

 誌上掲載記事に「人間アプローチ 土佐礼子」(陸上競技マガジン2001年1月号)と「オリンピック出場選手から箱根戦士へ」(陸上競技マガジン2001年1月号別冊付録)をアップ


●1月12日(金)
 仙台市の病院で起きた殺人事件で逮捕された容疑者が高校時代に陸上部だった。陸上部担当の先生がこのことでショックを受けているという。毎日新聞の記事がそのあたりのことを紹介しているので、転載させてもらいました。
<以下引用文>+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「私は教師として失格かもしれない」。仙台市の北陵クリニックで起きた筋弛緩(しかん)剤の点滴による殺人未遂事件で、逮捕された元同クリニック准看護士、守大助容疑者(29)が高校時代に所属していた陸上部の顧問教諭(44)が毎日新聞社の取材に応じ、守容疑者への思いを語った。教師生活20年目を迎える同教諭にとって、けがによる2度の手術を克服して陸上を続けた守容疑者は「理想の優等生だった」という。それだけに事件のショックは大きく、同教諭は「自分の指導が間違っていたのか」と悩み、自問自答を続けている。 【宮下 正己】
 教諭が事件を知ったのは、守容疑者が逮捕された翌日だった。この日、宮城県内の高校陸上選抜選手を集めた強化合宿の指導で沖縄県を訪れていた。突然新聞社から携帯電話でコメントを求められた。「うそだろう」。グラウンドの上でぼうぜんと立ち尽くした。
 守容疑者は陸上がやりたくて教諭の高校の体育科にスポーツ推薦で入学。陸上部に所属し、中・短距離の選手となった。明るくてまじめな生徒だった。しかし、1年の時にひざを故障して手術を受けた。一度は復活したが、再び悪化。2年生での再手術で夢は断たれた。それでも3年間、部をやめなかった。
 教諭は2度目の手術前、守容疑者に「あきらめずに努力を続けることが大事なんだ」と励ました。創設されたばかりの体育科。部の強化が求められ、生徒も勝つことにこだわりがちな中、「陸上を通じて人間を成長させることが大事なんだ」という指導を繰り返してきた。再手術を終え、部に戻って地道なトレーニングを繰り返す守容疑者に、教諭は「私の言葉を受け止めてくれた」と思った。
 守容疑者が3年生の高校最後の県大会。教諭は部員を集め、100メートル走の選手として「3年間努力してきた守を出したい」と打ち明けた。もっと速く走れる生徒はいた。それでも生徒たちは快く受け入れた。予選落ちで終わったが、100メートルを全速力で走り終わった守容疑者は、満足そうだったという。
「2度の手術で挫折感はあったと思う。でも彼は最後まであきらめなかった。人生の根っこを築くのは高校時代。人間教育を第一にやってきた信念が通じたと思っていたんですが……」
 教諭は事件発覚後、自分の指導が結果的に守容疑者の心にゆがみを生じさせてしまったのではないかと、不安を感じている。「まじめに努力してきたのにそれが報われないと感じ、逆に自分よりもいいかげんな周囲の人間が出世しているように見え、許せなかったのだろうか――。分からない」。今、少しでも守容疑者の心を知りたいと思っている。


●1月11日(木)
 5月の東アジア大会(大阪)の日本選手団は、選手・役員505人で編成することが11日の日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部常任委員会で報告された。陸上は74人だというから、1種目2人のエントリーだろう。


●1月10日(水)
 陸上の全国都道府県対抗男子駅伝(21日・広島市平和記念公園発着=7区間、48km)のエントリー選手が10日、発表された。
 シドニー五輪1万m決勝進出者の花田勝彦(エスビー食品)は滋賀から、1万m学生2人目の27分台を12月にマークした永田宏一郎(鹿屋体大)は前回優勝の鹿児島から出場する。箱根駅伝組では、総合優勝した順大の9区・高橋謙介が兵庫から、9区で高橋を抑えた駒大の高橋正仁は秋田から、7区で2回連続区間賞の揖斐祐治(駒大)は岐阜から出場する。昨年末の全国高校駅伝を制した大牟田高からは谷合紘季、大津聖の主力2人が福岡のメンバーとして出場する。

 報道記事と箱根駅伝WEBに「箱根山中の攻防を再現(長編記事)」。長編といっても長編小説ではもちろんありません。記事としては長め、という意味です。


●1月9日(火)
 全国都道府県対抗女子駅伝(14日京都・西京極陸上競技場発着、9区間42.195km)の出場予定選手が9日、主催者から発表された。シドニー五輪代表から、マラソン7位入賞の山口衛里(天満屋)が岡山のメンバーに登録されたほか、1万mの川上優子(沖電気宮崎)が宮崎、高橋千恵美(日本ケミコン)が宮城、5000mの田中めぐみ(あさひ銀行)が埼玉にそれぞれエントリー。また、97年の世界選手権マラソン優勝の鈴木博美(積水化学)が千葉、アトランタ五輪1万m5位の千葉真子(旭化成)が京都のメンバーに入った。千葉の引退撤回会見の模様はこちら
 これだけのメンバーが揃ったのは五輪イヤー翌年だからだろう。各チームの若手選手は、五輪選手のエッセンスを吸収する絶好のチャンス……とはよく言われることだが、その選手の一部分を切り取って観察してもわからないんじゃないかなあ。合宿などで生活をともにしないと。
 五輪代表以外では、兵庫から双子の川島亜希子、真喜子(ともに東海銀行)姉妹が「ふるさと制度」枠で参加。日本選手権1万m4位の小崎まり、同6位の岡本治子(ともにノーリツ)のほか、高校駅伝2位の須磨学園5選手をメンバーに加え、初優勝を狙う厚い布陣を組んだ。7年ぶりの優勝を狙う千葉は鈴木博美(積水化学)、清水由香(三井海上)ら全日本実業団駅伝の出場者が中心。全日中800 m、1500mともに2位の渡辺樹里(太田中)など、中高生にも勢いある選手が並ぶ。
 優勝メンバーのうち6人が残る長崎は、昨年1区で区間賞のエース藤永佳子(筑波大)をアンカーで起用。後輩の大渡泰子ら諫早高勢も力を付けている。京都は田村育子(グローバリー)、加納由理(立命大)を柱に、高校駅伝を制した立命館宇治のエース阪田直子らが続く。また、世界選手権代表第1号の土佐礼子(三井海上)は愛媛から出場する。

エッセイに「『エデンの東』と榊枝」。報道記事に「千葉が引退撤回会見」をアップ


●1月8日(月)
 昨日のクイズの答えは「テレビで陸上競技の放映がない日」です。11月3日の東日本実業団女子駅伝に始まり、5日の全日本大学駅伝、12日の東日本女子駅伝、19日の東京国際女子マラソン、23日の国際千葉駅伝、26日の全日本大学女子駅伝。12月に入ると3日に福岡国際マラソン、10日に全日本実業団女子駅伝、24日の全国高校駅伝。そして1月1〜3日は全日本実業団駅伝に箱根駅伝。つまりは12/17、12/31、そして1/7はなにも放送がなくて、陸上専門誌の編集者と新聞社の陸上担当記者はゆっくりできるのです。
 しかし、昨日も休めなかった陸上担当記者もいます。1/14の全国女子駅伝主催新聞社の万代憲司記者です。競技場で万代さんに会ったら、「お疲れさま」と声をかけてあげてください。
 次に放送がないのは、2/12でしょうか。東京マラソンが18日に移動して千葉国際クロカンと重なったため、ぽっかり空きができました。そのあとビッグゲームがないのは3/18でしょうか。専門誌編集者は、全員が全部の試合を担当していたら、11月〜3月の土日はほとんど休めなくなってしまいますので、私が陸マガにいたころは、早めに担当を決めておきました。


●1月7日(日)
 クイズです。12/17、12/31、そして1/7。これ、なんの日を挙げたのかわかりますか? 答えは明日。
 ボブスレー・スケルトン全日本選手権(長野市スパイラル)女子2人乗りでは陸上日本選手権のやり投げで優勝経験のある山本晴美(長野市体協)が乗る佐藤美弥子(新光電気工業)&山本組が初優勝を飾った。男子2位の大石選手も、円盤投で活躍した選手です。
 ▽男子2人乗り <1>鈴木寛(グローバリー)、安部奈知(パブリックライツ)1分49秒82(1回目54秒70、2回目55秒12)<2>大石(グローバリー)、堀(アクトス千音寺)1分50秒24<3>清川、遠藤(ともに仙台大)1分50秒80 
▽女子2人乗り <1>佐藤美弥子(新光電気工業)、山本晴美(長野市体協)1分56秒26(58秒16、58秒10)<2>桧野、吉村(ともにチームスピード)1分56秒36<3>間野(読売テレビ)、白谷(スポーツクラブNBC)1分57秒
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 オピニオンに「箱根駅伝の事故を防ぐために、暴論とは承知しつつ……」をアップ


●1月6日(土)
 宮崎女子ロードが行われました。土曜日にやるのがいいですね。
▼ハーフマラソンの部(シーガイア―総合運動公園陸上競技場)
(1)エレナ・マイアー(南アフリカ)1時間分9秒42秒
(2)永山育美(デンソー)1時間10分10秒
(3)大南敬美(東海銀行)1時間10分36秒
(4)片渕(ワコール)  1時間10分58秒
(5)藤川(ラララ)   1時間11分3秒
(6)田辺(デンソー)  1時間11分4秒
 92年バルセロナ五輪一万メートル銀メダルのマイアーは、序盤から2位以下を引き離し、一度もトップを譲ることなく独走した。昨年の優勝者で大南敬の双子の姉、大南博美(東海銀行)は途中で棄権。ケニア出身でシドニー五輪マラソン4位のエスタ・ワンジロ(日立)は、体調不良で出場を取りやめた。


●1月5日(金)
 箱根駅伝テレビ視聴率が判明した。2日の往路が24.5%、3日の復路が27.5%を記録。平均で26%と箱根駅伝中継では歴代8位の数字だった。ちなみに3日に放送された「サッカー日韓VS世界選抜」は12.2%

 誌上掲載記事に「高速への挑戦 藤田敦史、2時間6分51秒」(スポーツ・ヤァ!008号)、「順大対駒大、箱根頂上決戦」(同)「箱根駅伝エース群像」(同)をアップ


●1月4日(木)
 「2000毎日スポーツ人賞」グランプリに高橋尚子(積水化学)選手が決定。新人賞に藤田敦史(富士通)選手。ちなみに他の受賞者はファン賞に田村亮子選手(女子柔道)、国際賞に井上康生選手(男子柔道)。シドニー・パラリンピックの水泳女王、成田真由美選手には特別賞。文化賞には1980年の創刊以来、日本のスポーツを多角的に掘り下げてきた総合スポーツ誌、「スポーツ・グラフィック ナンバー」(2回だけですが、寺田も記事を書いています)が選ばれた。表彰式は1月17日、東京プリンスホテルで。

 エッセイに「ワイナイナ欠場の真相」をアップ


●1月3日(水)
 箱根駅伝復路を取材。朝から大手町の読売新聞社に。
 昨日は時間に余裕があったのでJRで東京駅下車で行ったが、今日は地下鉄で。地下鉄の大手町駅は何本もの路線が通っていて、かなり便利である。私の場合九段下で乗り換えて行くのだが、半蔵門線で行くか東西線で行くか迷った末に、東西線を選択。これが大間違いだった。東西線の大手町の改札から読売新聞社まではかなり遠かったのだ。半蔵門線の改札は、すぐ近くだった。なんか、毎年同じようなことで迷っている。こうやって書いておけば、来年は迷わないだろう。
 記事はこちら。


●1月2日(火)
 箱根駅伝取材。スタート前に大手町へ。報徳高の鶴谷先生の巨体を見かける。高橋謙介(順大4年)、永井順明(中大4年)、新井広憲(早大3年)ら報徳出身者の同大会への出場人数は多いし、母校(日体大)も気になるのでしょう。
 実は、東京駅で東海大・新居コーチとも遭遇。テレビのインタビューを受けていたので、それが終了してから挨拶。
「山を楽しみにしてます」などと軽く言ってしまったが、まさかあんな苦渋に満ちた決断をされた直後だったとは…。すいませんでした。
 スタートを見届けた後、バスで往路ゴールの芦ノ湖に移動。前回までは先頭についていたのに、今回から大手町のスタートを見届けたらゴールに直行。しかも、途中は電波状態が悪くテレビが映らない(これは去年までも同じ)。来年から、直接芦ノ湖に行こうかな、などとも考えているが、スタートの雰囲気も感じたい。うーん、どうしようか。
 記事はこちら。


●1月1日(月)
 前橋で全日本実業団駅伝取材。記事はこちらで。
 元旦競歩ももちろん行われました。
(東京・明治神宮外苑絵画館周回コース=1周1326メートル)
〔男子〕
▼一般20キロ (1)河合洋昇(国士舘ク)1時間25分11秒(2)今村(富士通)1時間28分19秒(3)小堀(陸歩ク)1時間29分26秒
▼大学20キロ (1)松崎彰徳(東洋大)1時間26分27秒(2)坪(東洋大)1時間29分25秒(3)竹内(国士大)1時間29分35秒
▼高校10キロ (1)飯村純平(神奈川・吉田島農林高)43分55秒(2)高田(長野・松川高)44分59秒(3)大久保(長野・篠ノ井高)45分24秒
▼50歳以上5キロ (1)内田隆幸(根上陸協)23分41秒(2)佐藤(相模原市陸協
)25分51秒(3)稲田(新日鉄君津)27分49秒
〔女子〕
▼5キロ (1)松延祥世(陸歩ク)22分32秒(2)二階堂(サニーマート)22分46秒(3)川津(国士大)22分47秒
 高校の部優勝の飯村選手は吉田島農林。確か、有名な長距離選手の母校です。誰でしょう?
 今村文男選手、まだまだ頑張るようです。今後、どんながんばり方をするか、取材できればいいなあと思っています。