大阪国際女子マラソン特集
2001/1/28
渋井陽子、初マラソン世界最高!!
2時間23分11秒で圧勝!
渋井のペースと世界最高・日本最高・大会記録との比較
|
渋井陽子 |
16.40. |
33.15. |
49.56. |
1.06.41. |
1.10.21. |
1.23.30. |
1.40.08. |
1.57.05. |
2.15.02. |
2.23.11. |
2001.1.28 |
(三井海上) |
(16.40.) |
(16.35.) |
(16.41.) |
(16.45.) |
|
(16.49.) |
(16.38.) |
(16.57.) |
(17.57.) |
( 8.09.) |
大会最高 |
L・シモン |
16.41. |
33.13. |
50.08. |
1.07.00. |
1.10.48. |
1.24.17. |
1.41.17. |
1.58.23. |
2.15.41. |
2.22.54. |
2000.1.30 |
(ルーマニア) |
(16.41.) |
(16.32.) |
(16.55.) |
(16.52.) |
|
(17.17.) |
(17.00.) |
(17.06.) |
(17.18.) |
( 7.13.) |
日本最高 |
高橋尚子 |
16.37. |
33.03. |
49.16. |
1.05.38. |
1.09.15. |
1.22.08. |
1.39.02. |
1.56.11. |
2.14.02. |
2.21.47. |
1998.12.6 |
(積水化学) |
(16.37.) |
(16.26.) |
(16.13.) |
(16.22.) |
|
(16.30.) |
(16.54.) |
(17.09.) |
(17.49.) |
( 7.45.) |
世界最高 |
T・ロルーペ |
16.20. |
32.32. |
49.12. |
1.06.04. |
-- |
1.22.52. |
1.40.38. |
1.57.07. |
2.13.33. |
2.20.43. |
1999.9.26 |
(ケニア) |
(16.20.) |
(16.12.) |
(16.40.) |
(16.52.) |
|
(16.48.) |
(17.46.) |
(16.29.) |
(16.26.) |
( 7.10.) |
■レース後の記者会見から
Q.レースの内容とタイムについての感想は?
渋井 タイム的には“マンゾク”ってほどじゃありません。内容的にも、ラスト10km勝負と思っていたのに、一番きつくなってしまいました。
Q.マラソンとこれまでのレースとの違いは?
渋井 10kmだったら落ちていくだけですが、マラソンはとにかく我慢すればどこかで体が軽くなってくることがありますから…。
Q.きつさの質は、これまで走ってきたトラックや駅伝と違いがありますか?
渋井 今日は意識が遠のいていってしまった。ラスト5kmはかなりやばかったです。
Q.そのあたりでゴールタイムを計算できていましたか?
渋井 計算できていました。22分台は出せるかなと。
Q.数学は得意だったんですね?
渋井 ダメでした。
Q.きつさはどこに来ましたか?
渋井 腿の裏ですね。今までに経験したことのないきつさでした。
Q.20km過ぎに引き離したシーンは、意識してスパートした?
渋井 自分のペースで走っていたら1人になっちゃいました。
Q.初マラソンで独走になり、不安はなかった?
渋井 練習の距離走はずっと1人でやってましたから、1人で行く自信はありました。
Q.天候が途中で何回か変わりましたが?
渋井 なんでも大丈夫です。精神的にも身体的にも。
Q.競り合えば日本最高が出せた?
渋井 わからないですね。
Q.レース前は土佐さんの記録(2時間24分36秒)が目標と言っていましたが、控えめに言っていた?
渋井 (ちょっと間があって)はい。
Q.土佐さんと一緒の合宿はプラスに?
渋井 土佐先輩のおかげといっていいくらい、刺激になっています。マラソン練習でも支えてくれますし。一昨年のボルダー合宿を経て先輩が速くなって帰ってきて、一緒に練習できないくらいでした。それから負けたくない、と思うようになりました。
■松岡のコメント
「タイム的には(初マラソンの2000年)北海道を上回る27分台でゴールできましたが、目標は日本人トップで26分を切ることでしたから、自己新で3位といっても満足できません。まだ2回目です。もっと上を目指して3回目、4回目とつなげていきたいです」
■初マラソン世界最高と小幡の因縁
初マラソン世界最高はマッキャナン(アイルランド)が1997年9月のベルリン・マラソンでマークした2時間23分44秒。レース2日前の記者会見の段階では、どのメディアも確認できなかったが、毎年この大会に合わせて来日しているアメリカ陸連マラソン部長、スタティスティシャン(統計者)としても有名なデービッド・マーチン氏に確認して判明。
マッキャナンは92〜95年まで4年連続世界クロカン2位、96年アトランタ五輪1万m11位。当時のトラックのベストは5000m14分49秒40、1万mは31分08秒41。
そのレースで4位だったのが小幡佳代子(営団地下鉄)で2時間27分27秒。2度、同じレースで初マラソン選手の快挙を見せつけられる形となった。
※大阪国際女子マラソンの記事は、陸マガ3月号に執筆します。