2001/1/21
全国都道府県対抗男子駅伝
愛知が3区からトップを譲らず初優勝!
昨日の記事を猛反省しつつも、ちょっと言い訳
レース展開、成績などは中国新聞サイトをご覧ください。それにしても、愛知がこんなに強いとは思いませんでした。終盤までもつれる展開には、必ずなるだろうと思っていましたから。
昨日の展望記事で2連勝を予想した鹿児島は、まったく優勝争いに加われませんでした。1区の29位から上位に浮上できず、10位に終わりました。3区の瀬戸口(旭化成)選手は区間3位、7区の永田宏一郎(鹿屋体大)選手は区間2位と一般が好走したのは予想通り。1区の東郷(鹿児島実)選手って、暮れの全国高校駅伝では3区で区間5位の選手です。それがトップから1分10秒も離されてしまうんですから、駅伝はやってみないとわからないですね。
昨日の記事の根底には、「全国男子駅伝は距離の長い一般2区間でエースが快走すれば有利になる」という考えがありました。かつて陸マガに「どの年代が強ければ勝てるという方程式はない」と書いたことがあったのですが、去年から最終区が13kmになるなど一般の2区間の距離が伸びたこともあり、「やっぱり一般が強いのは大前提だよな」という思いになっていたのです。実際、過去のレースを見ても、“大物選手”を参加させたチームが勝っています。
今回、鹿児島実高のエース、インターハイ5000m4位の元田の発熱による欠場は、やっぱり大きかったということでしょう。卒論疲れの永田が絶好調で、あと45秒速く走っても逆転できなかったわけですから。来年から、もうちょっと高校生の力を重視します。
それにしても、失敗が1区だったのが、よくなかったなあ。でも、東郷選手はこの屈辱を頑張るモチベーションにできるはず。気の早い話ですが、もしも彼がオリンピック選手になれば、「あの広島でのレースが自分にとって…」とその時に言うかもしれません。もちろん、言わないかもしれません。今日のレースだけで、1人の選手人生を語ることなどできないからです。
ここでちょっと言い訳です。2位の兵庫は3区の一般選手が区間15位で、優勝した愛知の前田(アラコ)に38秒も負けています。ゴールでは53秒差。中高生の区間でついた差は大きくて20秒前後ですから、やっぱり一般選手の差は大きいですよ。
一般で40秒負けても、中高生5区間で10秒ずつ勝てば、10秒リードできるじゃないかって。機械が走るのなら、それも可能でしょう。1人1人が鉄のような意思を持っていれば、できるかもしれません。でも、生身の人間はなかなかできません。ドカーンと負けたところで、駅伝の流れができるからです。
ところで、愛知の前田選手は京産大出身で上背もあります。確か、大学時代の渾名は“ジャンボ”。京都の大学で長身といえば、高岡寿成(鐘紡)選手を連想します。フォーム(腰と大腿の動きなど)も、高岡選手にちょっと似ているように思いました。