2001/1/20
全国都道府県対抗男子駅伝区間エントリー
永田は本当に不調なのか?


 全国都道府県対抗男子駅伝の区間エントリー(中国新聞発表の一覧表)が決まった。正直言って、予想が難しい。本命は一般に永田(鹿屋体大)、瀬戸口(旭化成)、高校生に全国高校駅伝3位の鹿児島実勢で固めた鹿児島かなと思う。高校駅伝1区6位の元田が出られないのは大きいが、昨年12月に学生2人目の1万m27分台ランナーとなった永田の力と勢いを考えると、なんとかなりそうな気がする。この大会は箱根駅伝や高校駅伝に出ていない選手に有利となることが多い。その永田が、「卒論と風邪気味のため練習不足」と言っているのが気になるが…。
 福岡は大牟田高勢ははじめとする中高生はともかく、一般がやや弱い。この駅伝は一般の距離が長く、ここで大きく差がつく傾向がある。その点、埼玉が埼玉栄高勢に本田技研の13分20秒台ランナーの池谷、大東大の秋山とメンバーが充実している。徳島も手塚(アラコ)に岩佐(大塚製薬)のシドニー五輪1万mA標準突破コンビに、竜田ら美馬商高勢といい。
 あとは愛知、兵庫、広島あたりだろうか。どのチームも決定力不足で、1人の高校生の快走でどんと抜け出す可能性も出てくる。
 箱根駅伝を走ったばかりの高橋謙介(順大)、神屋伸行(駒大)、揖斐祐治(同)金子宗弘宣隆(大東大・6区区間新)、真名子圭(同・10区区間新)らが出場しなかった。各都道府県が、目先の勝利よりも選手の将来を優先したのだろう。それとも、選手の調子が悪くてメンバー入りできなかったのか。
 箱根駅伝でイマイチだった松下龍治(熊本)と松村拓希(茨城)の駒大1万m28分台コンビ、福岡国際マラソンで失敗した菅野邦彰(富士通・山形)らは再起のきっかけをつかむチャンスだ。
 オリンピック選手では、花田勝彦(エスビー食品・滋賀)と実井謙二郎(日清食品・岐阜)が7区に出場する。日清食品といえば、久しぶりに古田哲弘もレースに出てくる。注目だ。