2001/1/1
現地取材
コニカ、ニューイヤー初制覇!!

前回覇者の富士通が2位、旭化成は過去最低の8位
【総合成績】
(1)コニカ4時間49分44秒(磯松、松宮隆、ガソ、迎、松宮祐、酒井、坪田)
(2)富士通4時間50分59秒(藤本、高橋健一、三代、鈴木、藤田、福島、帯刀)
(3)中国電力4時間53分25秒
(4)日清食品4時間55分13秒
(5)アラコ4時間55分25秒
(6)NEC4時間55分30秒
(7)本田Z研4時間55分32秒
(8)旭化成4時間55分39秒
(9)カネボウ4時間58分19秒
(10)ヤクルト4時間58分26秒
【区間最高】
▽1区(12.3km)サイモン・マイナ(トヨタ自動車)34分53秒
▽2区(22km)高橋健一(富士通)1時間1分36秒
▽3区(11.8km)ダニエル・ジェンガ(ヤクルト)31分8秒
▽4区(10.5km)太田崇(NEC)30分8秒
▽5区(15.9km)藤田敦史(富士通)48分7秒
▽6区(11.8km)酒井俊幸(コニカ)35分6秒
▽7区(15.7km)坪田智夫(コニカ)46分58秒

 1区でトップと5秒差の3位と好位置につけたコニカ。2区は高橋健一の快走で富士通がトップに立ったが、コニカも高卒3年目の松宮隆行が区間2位と好走して2位に浮上。3区ガソで予定通りトップに立ち、2位・富士通に59秒差に。
 コニカは4区に1万m28分ひと桁の迎を配し、差を開ける予定だったが、12月上旬に体調を崩していた迎は区間8位。貯金を30秒減らしたが、逆に「30秒(の負け)は覚悟していた」(酒井監督)5区で、松宮祐行が区間賞の富士通・藤田敦史に12秒差の好走、依然として25秒差をキープ。最後は選手層の厚さを誇示するかのように、6区・酒井、7区・坪田と連続区間賞を獲得して逃げ切った。
★★★珍現象★★★
 2区の区間1、2、3位選手のチームが、2区終了時点で1、2、3位に進出した。つまり、区間1位だった高橋健一の富士通がトップに、区間2位だった松宮兄のコニカが2位に、区間3位だった尾方剛の中国電力が3位で3区に中継したのだ。
 これは、珍しいケースかもしれないが、考えられないわけではない。1区で差が付かなければ、こうなることは考えられるわけである。それをよしとするチームは問題ないわけだが、よしとしないチームもあったはずだ。1区に切り札的選手を起用したチームだ。上位3チームは1区でついていくことを想定した選手起用だったので、思惑通りだったわけだが、マイナを起用したトヨタ自動車、カギカのNKKなどは、もっと1区で差をつけ2区でも上位につけたかったところだろう。

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※全日本実業団駅伝の記事は陸上競技マガジン2月号(1月14日発売)に執筆します。