2001/1/18
五輪招致活動もいよいよ佳境
もしも大阪が敗れたら、イスタンブールに行きたい


 万が一、万が一の話ですよ。大阪が2008年の五輪招致に敗れたなら、イスタンブールに決まってほしいですね。パリもいいんですけど、確か2003年の世界選手権がパリ開催で、取材に行くと思うので(ホントに行けるのか?)、やっぱりイスタンブールです。決まれば、イスラム圏では初の五輪開催ですし。イスラム圏云々よりも、陸上競技的見地からトルコという国に興味がありまして、一度行ってみたいと思っているのです。
 イスラム圏といってもトルコは政教分離のお国柄で、ヨーロッパに近い雰囲気です。道行く人の顔つきもほとんどヨーロッパ人です。これは、かつて、オスマントルコの時代に東欧(旧ユーゴスラビアやハンガリー等)を領有していた時代があり、かなり混血が進んだからです。
 オスマントルコは占領下のユーゴスラビアのキリスト教徒を戦争用の精鋭部隊に育成し、キリスト教国との戦争の際に投入していました。これが、ものすごく強かったらしいです。現在のユーゴやクロアチア、マケドニアのスポーツを見ると、バスケットでアメリカと張り合うことや、走高跳のトピッチの選手が出てくることからわかるように、長身で身体能力の高い人種といえます。そんな人種が中世、トルコへ流入していたわけです。
 そして、私のとっておきの推論がある。メキシコのメスチソやモロッコのベルベル人など、混血人種が陸上界で多く活躍しています。メキシコの人口の60%を占めるメスチソはスペイン人と中米原住民との混血の人たちのことをいい、ベルベル人はサハラ以南の黒人とアラブ人が混血した人種といわれています。つまり、混血人種は運動能力が高いのではないかと推論しているわけです。
 以前、インターネットでトルコ記録の一覧表を見たことがあります。ほとんどの種目で日本記録を下回り、レベルが低かった記憶があります。ですけど、前述の多少強引な私の説によれば、トルコ人と東欧人の混血である現トルコ人は、陸上を本格的に強化すれば強くなるのではないかと、勝手に想像する昨今です。