続・寺田的陸上日記 昔の日記はこちらから
2003年2月 インドアシーズン突入、インドでも?
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■2月20日(木)
インターネット上しか見ていないので正確にはわかりませんが、杉森美保選手の女子800 m室内アジア新(2分02秒89)の報道のされ方が小さすぎるように感じました。「だったら俺の出番だろう」とばかりに昨日、忙しい最中記事を書きました……というのは真っ赤なウソです。そのような使命感はありません。強いて言うなら、自然に筆が動いた、いや、指がキーボードを叩いたのです。では、どうして、自然に指が動いたのか?
それは、自分でもよくわかりません。強いて言うなら、杉森選手がジョーク記事を書ける数少ない女子選手だから、でしょうか。ジョーク記事をサイトに出させてくれと頼むのは、誰にでも言えることではありません。「この選手(コーチ)だったらわかってくれそうだ」と感じる相手にしか、持ちかけられないのです。元々、女子選手と話すのは苦手ですし。
その点、杉森選手は取材をしていて、些細なことでは動じない懐の深さを感じました(去年の兵庫リレーカーニバルでは、とっても失礼なことを言ってしまったことがあります)。以前ある記事に、“大学時代はマネージャーに、海外遠征では通訳に間違えられる”という記述がありましたが、ちょっと普通の選手とは違う雰囲気なのです。それが、競技の強さと関係があるのかわかりませんが、取材する側から見ると余裕があるようで、どこか頼もしさを感じてしまいます。
そんな経緯やらなんやらがありまして、ネタにさせてもらったからという意識も潜在的に働いて、指が自然に動いたのかな、と自己分析しています。
■2月19日(水)
福島大・川本先生の「おやじの時々日記」が復活。実習などで大学を離れられると、時々更新ができなくなるようです。しかし、復活すると必ず、更新できていなかった間の日記もアップされていて、ちゃんと毎日書かれているのだなと、尊敬してしまいます。でも、よくよく読むと、14日の日記に寺田の名前が……。
大学の先生って結構チョコ(義理?)が多いんですよ。ライターにはない現象でしょう?寺田さん!!今日は絶対、川本が幸せいっぱい。
この挑発は、“コーチ川本”と“ライター寺田”のどちらが幸せか、という一連の論争の延長でもあります。負けるわけにはいきません。
しかし、事実は川本先生の仰るとおり。ぶっちゃけ、寺田のバレンタインチョコは1個だけ。当たり前ですが、○○からです。しかし、その○○は14日は海外旅行中で、チョコは出発前(バレンタインの1週間前)に渡されていました。で、14日は1人孤独に仕事。
チョコの数ではとうてい、“幸せ助教授”にかないそうにありません。何かいい逆襲の手だてはないものかと、1人悩んでみたものの、今回ばかりはどうあがいてもダメ。寺田が勝てる要素は見当たりません。
仕方がないので白旗です、今回は。福島大&福島大TCの選手が出る試合の審判も、もらったチョコの数が少ないといいのですが……。
■2月18日(火)
今日も“猫の手”状態。この忙しさは、木曜日まで続きそう。下手をすると金曜日まで。“月9”ドラマはビデオに撮ってあるので、なんとか金曜日の夜には見られるでしょう。金曜日の夜9時に見たら“金9”………N村監督の髪の毛の話は禁句……と、K川コーチが言っていました。
とても忙しいのですが記録集計号の関係で、どうしてもある物を購入する必要に迫られ、町田のヨドバシカメラに。買い物が終わったのが21時過ぎ。ヨドバシカメラを出て帰ろうか、ファミレスかどこかで仕事をしようか迷っていると、R誌の編集長から携帯に電話が入りました。仕事依頼、ありがたい話です。その後、町田の繁華街とは離れた場所にドトール(コーヒー屋さん)を見つけ、外で少しでも仕事を進めておけば楽になるので、1時間半くらい仕事。
それから帰宅したので新百合ヶ丘で小田急多摩線に乗り換えたのは23時を過ぎていたと思います。乗り換えの際に、R誌編集長から2度目の電話。電話をかけてきた側から見ると、寺田はヒマで遊んでいたように受け取ったかもしれません。本当は仕事をしていたんです。誤解なさらないようにお願いいたします。でも、あんまり忙しいと書くと、仕事が来なくなるか……この日記は多少大げさに書いているので、あんまり信用しないでくださいね。
ところで、“R誌”と書くと陸上競技マガジンだろうと、ほとんどの方はお思いになるでしょう。チッチッチ(と右手の人差し指を立てて左右に振る)、甘いです。R誌とは「ある雑誌」の略号なんですね。それだと、全ての雑誌が“R誌”になるんじゃないかって? そうかもしれませんが、深く考えると髪の毛が抜けまっせ、O原記者。ともかく、最初の段落のN村監督のイニシャルがナ行と決めつけるのは、早計かもしれません。
■2月17日(月)
“月9”が見られませんでした。おやじの時々日記も…。
■2月16日(日)
浜名湖畔に戦慄が走りました。浜名湖一周駅伝のレース後のことです。
浜名湖のレースはスズキが男女同時優勝を達成。女子は全区間区間賞独占という圧倒的な強さ。ワイナイナ&河村修一を欠いた男子はホンダ浜松有利の下馬評を覆しての優勝で、どちらも圧巻でした。
戦慄というのは、レース後に飛び込んできた熊日30kmの情報です。コニカの松宮隆行選手が1時間28分36秒の日本最高を記録したことが、会場のあちこちで話題となっていました。ISHIRO!によれば、手続きを踏めば世界最高記録になるとのこと。すごいです。
3位の清水将也選手が1時間30分00秒の学生最高を出したことがまた、戦慄に輪をかけたというか、凄味を増すことになりました。なぜなら、松宮・清水両選手とも双子の兄弟選手。日本の長距離界には宗兄弟以来の伝統があるとはいえ、「双子選手でないと30kmの記録は出せないのか」というショックが、関係者の間に広まったのです。
でも、よくよく考えたら、過去に双子以外の選手も30kmで活躍しています。“双子でない”大多数の選手・関係者もその点に気づき、胸をなで下ろしていました。
それにしても、異なる双子選手が同一大会で日本最高と学生最高を出す確率って、どのくらいなんでしょう?
ところで、浜名湖の男子で優勝テープを切ったのは、スズキの松宮正典選手。松宮隆行選手の弟は松宮祐行選手。兄弟ではありません。しかし、重大なことが判明しました。同じスズキで、今日は3区でドゥング選手(ホンダ浜松)に食い下がった上口広之選手と2人、三重県の上野工高の出身なのです。
偶然にも、寺田が昨日コメントを書いた野田道胤選手(ホンダ)も同校の出身。取材中、「1万mではヒト桁を」と松宮選手が話したので、「野田の上野工高OB記録(28分09秒59)更新が目標?」と問い返すと、「吉村(尚悟・神奈川大)もいるので、大変ですけど」と、上口選手と顔を見合わせていました。
ところで、よく聞かれるのが「ATFSの野口純正氏と、陸マガで活躍しているライターの野口順子さんは兄妹(姉弟)なのか」という質問。ずいぶん昔に確認したことがあるのですが、まったく血縁関係はないそうです。偶然にもその2人から、ここ2日間で相次いでメールをいただきました。
純正氏からは昨日の日記で寺田が書いたことを受けて「競技場(エコパ)の所在地は、“袋井市愛野2300-1”なので、海外には“Fukuroi”で送ります」とのこと。安心しました。順子さんからは、一昨日の日記の「天才柳沢選手の歩型は正確」を見て「ザブトン100枚!」とお褒めの言葉。寺田は「リ・トンは110 mH」と返信を送りました(リ・トンは110 mHの前アジア記録保持者です、念のため)。
■2月15日(土)
明日は“世界三大湖畔大会”の1つである浜名湖一周駅伝(残り2つはびわ湖マラソンとローザンヌGP)。その取材に備えて、静岡県袋井市にある実家に戻りました。今年の国体会場である「エコパ」のある街です。今日も、掛川駅から義姉の車に乗せてもらい、スタジアムの前を通りました。
サッカーのワールドカップの展望特集か何かで、あるスポーツ新聞が開催地一覧を載せましたが、エコパの所在地が掛川市になっていました。エコパのある運動公園がすごく広くて、袋井・掛川両市にまたがっているので間違いではありませんが、スタジアムがあるのは袋井市側です。ATFS日本会員の皆々様(お世話になっています)、国体で出た記録を海外に報告される際にはぜひ、「place(venueだったかな):Fukuroi」でお願いいたします。
さて、明日の浜名湖一周駅伝は、純粋な選手権駅伝ではなくて地元チームを中心としながらも、全国の強豪チームを招いて行う招待駅伝。高校では例年、男子の西脇工や佐久長聖、女子の須磨学園や立命館宇治などが参加しますし、一般では地元のスズキやホンダ浜松、山梨学大などが出場します。
男子は一般と高校に分かれ、総距離も違いますが、女子は一般と高校の区別がなく同じレースとして覇を競います。面白いのは、スタート場所は3部門別なのですが、フィニッシュ場所は同じ。しかも、一般男子、高校男子、女子の順に約5分間隔でフィニッシュする設定になっています。
もう少し詳しく説明すると一般男子が、浜名湖北東部の舘山寺温泉を発着点とし(5区間53.9km)、完全に浜名湖を一周するコースです。高校男子は、一般の1区(11.7km)が終わった浜名湖北部がスタート地点で湖を5分の4周して舘山寺温泉にフィニッシュ(6区間42.2km)。女子は一般男子の4・5区に当たる20.5km(5区間)で、湖南西部から約半周するコース。スタート時間をうまく調節して、前述のように5分間隔でフィニッシュする仕組みになっているわけです。
男子は今年で27回目。寺田が高校生の頃、冬場にはたくさんの駅伝に出ましたが、「浜名湖はレベルが高い」ということで出られませんでした。言ってみれば、地元の普通の高校生チームにとっては憧れの大会。出場する選手の皆さん、そういう目で見られていることを忘れずに。
■2月14日(金)
お詫びを申し上げなければなりません。11日の日記で「天才柳沢教授の日常」と書きましたが、正しくは「天才柳沢教授の生活」でした。お2人の方から間違いを指摘するメールをいただきました。1人は寺田の陸マガ時代の先輩で、陸上界において柳沢教授ばりの生活を地でいっている人。誰のことか、この記述だけでもわかる人にはわかるはず(たぶん、63人くらいの方には)。さらにヒントを言えば、名前に今流行の「グチ」が付きます。ここまで書けば、7648人くらいの方がわかるかも。
もう1人は面識のない方ですが、このメールがとっても好感が持てました。腰が低いものの書き方で、間違った側への配慮をしてくださっています。「同様の指摘がすでにあったらスイマセン。」というメールタイトルで、以下のように続いていました。
毎日HP楽しく拝見しております。
2月11日分の日記を読んでおりましたら、
「天才柳沢教授の日常」
の文字列が。
え〜陸上競技選手のハムストリング的には
なんか違和感・・・。
「天才柳沢教授の生活」
これが、正式名称でございます。
こんな小さな事でメールするのもいかがなモノかと
思いましたが、以前の日記で貴乃花でも
同様のことがあったとの事ですし、
個人的にも、好きな漫画ですし。
ホントスイマセン重箱の隅つつくようで・・・。
まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛なさってください。
記事、その他楽しみにしております。
それでは、失礼します。
いやー、こういう接し方(書き方)をされると、土下座をして謝りたくなります。喜んで、心の底から反省したくなるメールです。これまで「そんなことも知らんのか」、あるいは「すぐに直せ」というニュアンスでメールをもらったことが何回かあります。自分のお気に入りの選手や事柄を間違えられ、多少むかついていたのでしょう。でも、そういうメールをもらうとついつい、「○○○」と言い返したくなります(実際はしませんけど)。
サラリーマン時代に感じたことですが、寺田は叱られて「なにくそ」と頑張るタイプではなく、おだてられて仕事をやってしまうタイプのような気がします。まあ、あまり露骨にやられると逆効果になりますけど。
メールの欠点は、面と向かって話すときのように“口調”が相手に伝わらないことです。例えば、多少厳しい内容を相手につたえないといけないとき。直接話す場合は口調で、それほど厳しく接していないことを理解してもらえます。それが、メールでは伝わりません。ビジネスではその利便性からメールが幅を利かせていますが、大事な話は電話でする、というのが寺田の基本方針です。初めて取り引きする相手から、メールで仕事依頼が来ることも(ごく稀に)ありますが、必ず直接話をするようにしています。
話を寺田のミスからそらしているみたいですね(前の段落で終わりにしてもよかったか)。「天才柳沢教授の生活」に話を戻しましょう。
他人の日記(川本助教授の「おやじの時々日記」)の名称を変えたらどうかと提案しながら、変える根拠とした原典(?)の名称を間違えるとはまったくもって言語道断。深く反省したいと思います。
チョンボをした代わりといったら変ですが、1つ思いつきました。
「天才柳沢選手の歩型は正確」
■2月13日(木)
今日は打ち合わせで出張。日帰りですが、片道100kmを超えているので、B社の規定にならって出張とさせていただきました。忙しさは相変わらず…どころか、ますます追い込まれた状況に。帰宅したのはもう、夜です。今日の日記は三行日記にするしかありません。川本先生(「おやじの時々日記参照」)も公認ですし。
ところが、メールをチェックすると事情は一変。昨日書いた“月9”ドラマに関してメールをいただきました。それも2通。反響が違います、“月9”は。反動が違うのは、箱根の6区……うーん、いまいち。9日の日記にも書きましたが、ギャグの調子が下り坂。
とにかくこれは、三行日記で終わらせるわけにはいきません。
メールをくださったのはせれんさん(陸上競技応援ページ管理人)。「月9のドラマ「いつもふたりで」の主題歌を唄っている人は光永亮太さんっていうんですが、1995年の全中の三種Aで優勝しているんですよ」というご指摘。陸マガの95年10月号を調べてみると、間違いありません。学校は、東京の深川二中。走幅跳でも6m93の記録を出して、その年の中学リスト1位です。
さらに、広島在住のS藤選手からも。主演の坂グチ憲二に関する話題ですが、具体的な内容はプライベートなことなので、ここで書くわけにはいきません。節度(?)をもって書いている日記なので。
しかし、ここまで月9に関するメールをもらったら、今週放映分を見ていない、では済まされないでしょう……済まされる気もしますが。録画したものを夕食を食べながら見ました。ヒロインの松たか子は小説家志望の編集者という設定ですが、同僚に、彼女から「ほっしー」と呼ばれる編集者がいます。はて? そういえば、陸上界にも女性ライターのNグチさんから「ほっしー」と呼ばれている編集者がいたような……。
三行日記のつもりがグチ日記に。
■2月12日(水)
ちょおおおおっっと、まずくなってきました。今日は、締め切りを2本守りましたが、それは最低の最低の最低限の仕事。それ以外にも進めたい仕事がいっぱいあったのですが、結局、締め切りの原稿で一日が終わってしまいそう。大きな企画が来週月曜日締め切り。一昨日取材した人物モノも気合いを入れないといけません。記録集計号も校正の段階まで来ていますが、来週前半が締め切り。週末はもちろん試合の取材。このサイト用の記事も東京国際マラソン関係と、その他にも2本たまっています。ああー、どないしよう(B社大阪支局H浪カメラマン調で)。
当然のことながら、月曜日に録画した“月9ドラマ”の「いつもふたりで」(旭化成がスポンサー)はまだ見ていません。
ところで、“月9”に出ている坂口憲二の父親は、ご存じのことと思いますがプロレスラーだった坂口征二氏。寺田はベースボール・マガジン社の社員時代に、週刊プロレス編集部に7カ月間いたことがあります。その頃、坂口氏は新日本プロレスの副社長。聞いた話では、外人レスラーにギャラを手渡すのも仕事の1つだったようです。外人レスラーたちは坂口氏のことを「グーチ、グーチ」と言って迎えたことのこと。「サ行(S)」と「カ行(K)」は大きく発声しにくいんでしょうか、アメリカ人は。
さて、中国電力勢がこれだけ活躍すると、海外マラソンのディレクターから同チームへの接触も多くなっているはず(しばらくは出場しないと思いますが)。彼らは坂口泰監督をなんと呼んでいるんでしょうか…。
読み返してみても、まったく意味のない日記ですね。“月9ドラマ”も見られないほど忙しい、と愚痴をこぼしているだけ。単なるグチ日記ということです。
■2月11日(火・祝)
かなり立て込んできました。世間的には休日の今日ですが寺田は“ひたしご”状態。フリーランスに“決められた休日”はありません。それは、選手やコーチも同じこと。先日紹介した競歩の藤野原稔人選手は平日がフルタイム勤務後の練習で、土日は東京のコーチの下に通う(つくば市勤務)と話していましたし、七種競技の中田有紀選手も練習の休みの日がフルタイムの勤務日だとか。
福島大・川本先生は練習だけにとどまらず、日記まで更新されています。土日も含めて毎日書かれていますから、どう見ても「おやじの時々日記」じゃありませんね。陸上競技コーチの面だけでなく、川本家の“お父さん”の面も、そして大学教員の日常も克明に描かれています。
そこで、提案です。以前、「天才柳沢教授の日常」という漫画がありましたが、日記のタイトルを「天才コーチ川本助教授の日常」に変えるのは、どうでしょうか? 天才コーチと自称しにくいようでしたら「天才おやじ川本助教授の日常」とか(“おやじの天才”という意味で)……忙しくなって、ややハイ状態になっています。適当に無視してください。
■2月10日(月)
知り合いの方からメールをいただきました。昨日の日記に、寺田がバヨ選手と一緒にインタビューを受けることになった油谷繁選手に、「僕のパソコンはバイオですけど、と言ったら?」と書いたのを見て、TBSのニュースで次のように言っていたのを報告してくれたのです。
「38kmすぎに、バヨがあばよ、とばかりにスパート」……どうやらTBSには、ユーモアのあるディレクターかプロデューサーか放送作家がいるようです。それともアナウンサーか。
TBSのアナウンサーやスタッフとは、2001年のヨーロッパ取材あたりから、徐々に知り合いの方が増えています。そのうちの1人である土井敏之アナは、ローザンヌGPで記者席のなかった寺田が、隣に座らせてもらって以来の知己。その後、日刊スポーツの記事で、えなりかずきに似ていることから「えなり君のお兄さん」のキャッチコピーを持っていることを知りました。
その土井アナに大晦日に前橋(ニューイヤー駅伝開会式)で会った際、「あれっ、えなり君のお兄さんじゃないですか?」と挨拶。すると土井アナは、「中国電力の尾崎(輝人)選手の方が似ているかもしれません」とのリアクション。そういえば、似ています。お手元に、ニューイヤー駅伝公式ガイドブック(サンデー毎日増刊)をお持ちの方は、85ページの選手名鑑顔写真をご覧ください。確かに、甲乙付けがたいですね。“甲乙付けがたい”を別の慣用句で表現するなら、“どちらも兄たりがたく弟たりがたし”……2人とも“えなり君のお兄さん”ですから。
■2月9日(日)
東京国際マラソン取材。今年から、ペン記者用の報道車が廃止されてしまいました。確かに、記者室のテレビを見ればレース展開はわかるんですが、坂の傾斜度や実際の速度、風の強弱、沿道の様子などは、報道車に乗った方がよくわかります。99年の東京国際女子マラソンでは、沿道に伊東浩司選手を見つけたこともありました(たぶん、鈴木博美選手の応援でしょう。確認したことはありませんが)。
一番の利点は、1km毎のタイムが計測できることです。テレビ画面では運よく押せることもありますが、大半は距離表示が見えません。今回、テレビ中継で1km毎のタイムを表示してくれましたが、明らかに違っています。1kmから5kmまでの1km毎を足したら14分40秒そこそこだったのに、5km通過は14分58秒。かなり多くの視聴者がおかしいと思ったことでしょう。フェアウェルパーティー会場でバイクレポートの近田アナに、申し上げました、「近田さんが計測してレポートした方がいいんじゃないですか」と。
報道車が廃止されるのは、東京国際マラソンに限らず全体的な傾向(予算の問題か)。箱根駅伝も2001年からなくなりました(大手町と芦ノ湖間を先回りする輸送バスになってしまった)。それで寺田は1回しか、先頭走者の後ろを行く報道車に乗ったことがありません。5区・山登りの傾斜は、一度コースを歩いたこともあってイメージできるのですが、2区の権太坂と中継点手前の坂は恥ずかしながらイメージできないのです。
実は大会前に三代直樹選手が、箱根の2区の中継点手前の上り坂を経験しているからと、東京の最後の上り坂にもそれほどビビっている風はありませんでした。寺田は箱根のイメージがなかったので「そうだっけ?」という反応しかできませんでした(東京の坂は3〜4回経験している)。ということで、この件もフェアウェルパーティーで三代選手に確認しました。箱根2区と今日と、どっちの坂がきつかったか、と。
「2区の最後の方がきついですね。マラソンの35km以降は、覚悟もできていますし。駅伝の最後は、本当に(全力を)出し尽くしたところなんです」
やっぱり、報道車って、あるに越したことはないと思います。乗る記者の利用の仕方次第かもしれませんが。
フェアウェルパーティーでもう1つネタが。
油谷選手がパーティー中、壇上に上がって優勝したバヨ選手と一緒にインタビューを受けて欲しいと、大会関係者の方からお願いをされていました。そこで寺田がアドバイス。
寺田 僕のパソコンはバイオですけど、と言ったら?
油谷 ……それは、寒いでしょう。
ということで、この○○○ギャグは実現せず。「寒くなってもいいんだよ。今日はみんな、暑かったんだから」とまで強硬に主張するようなことはしません。それにしても、最近ちょっと、ギャグの調子が下り坂。
■2月8日(土)
16時から、電話でパーソナリティー(若狭敬一さん・CBCアナウンサー)の方のインタビューに答える形でラジオ出演。録音とはいえ、女性アナの方もまじえて本番形式で収録したので、「あっ、ここカットしてください」なんて、自分でダメ出しはできません。慣れない仕事で緊張しました。
東京国際マラソンやマラソン全般に関して話せばよかったので、ネタは豊富にあったんですけど、“話す”形で自分の意見を伝えることの難しさを実感しました。こう見えても物書きの端くれ。話すことよりも、文章で伝えることの方が自分には合っているな、と。でも、過去2回出たテレビよりもよかったかも。
約7分間のコーナー。全部を思い出せるかわかりませんが、話した内容はざっと、次のような感じでした。
@東京国際マラソンとは。コースの特徴(振られた話題=以下同)
男子の3つの大きなマラソンの1つで、8月のパリ世界選手権選考会である。選考基準を説明して、福岡で尾方剛選手が決定していること。だけど、福岡の日本人2位が2時間12分台だったので、東京の日本人2位以下の選手にも、可能性はあることを指摘。
他の2大会との違いとして、序盤の下り坂、終盤の上り坂がレースに大きく影響することを話しました(誰でも話せることだけど、基本事項として)。
A注目の日本人選手
日本人トップ候補の筆頭として、中国電力・油谷繁選手を挙げました。01年のエドモントンの世界選手権で5位の実績、エドモントンでも坂を克服しての好成績だったことを指摘。上り坂にも強いことを、坂口監督のコメントを紹介(ここが上手く説明できなかった)。
森下由輝選手は高校時代に1500mでインターハイ入賞。マラソンの名門・旭化成に入社して、時間をかけてマラソンに進出した。
Bスピードのある選手のマラソン進出
三代直樹選手はエドモントン世界選手権に1万mで出場したスピードランナー。箱根駅伝2区の区間記録保持者。箱根の2区は、権太坂と中継所手前と2つの上り坂があり、三代選手はそれを克服。
C日本は女子ばかりが目立っているが…
パーソナリティーの方の言葉に、まずは同意。「男子も頑張って欲しい」とコメント。しかし、男子の方が選手層が格段に厚いからだと原因を指摘。男女とも昨年、世界最高記録が出たが、2002年の世界リストで世界最高から3分以内の人数は男子が23人、女子は2人だけ。その中の日本選手は男子が2人で女子は0人と数字を挙げる。
Dその背景は?
アフリカ選手の数の違い。その原因には、アフリカ諸国の社会環境にあるのではないか、と見解を述べる。ケニアもヌデレバ、ロルーペ、オカヨ、キプラガトと頑張っているが、男子に比べたらまだまだ少ない。世界最高のハヌーシもアメリカに帰化する前はモロッコ国籍で、モロッコの男子選手はよく見かけるが、モロッコの女子マラソン選手はいない。女性が社会進出する伝統がまだ十分浸透していないのでは?
E日本は女性が社会に出る社会になっている?
駅伝などが盛んで、実業団のシステムが機能している。他国に比べたら、圧倒的に選手の環境が整っている。
Fということは、10年後には女子もアフリカ選手が進出して、日本は負けてしまう?
男子のような状況になっていることは十分あり得るが、日本には強化のノウハウがある。そこに活路を見出して、頑張ってほしい。
緊張していたのでとても正確には覚えていませんが、だいたいはこんな感じでした。話そうと思っていて話せなかったことがあります。一応、書いておきましょう。
▼三代選手のことを紹介するところで、箱根の2区の「特に中継所前の坂は、最後ということもあってものすごくきつい、東京の最後の上り坂とイメージ的に似ている」という三代選手のコメント。
▼スピード化が世界的な流れということは話しましたし、高岡寿成選手がシカゴで成功したことも言ったと思いますが、「スピードランナーの誰もが成功しているわけではない」ことを話そうとおもっていたのですが。
▼外国選手は2時間6分台の選手が2人いるが、98〜99年とちょっと以前の記録。ダコスタ選手は平坦で記録の出やすいベルリンでしか好走していないので、東京のコースを走りきれるか不安がある。その点、タイス選手は坂の多いボストンでも2時間7分台を記録している。しかし、昨日の会見でダコスタ選手は、クリスマスと新年に家族にも会わずにコロンビアで高地トレーニングに励んだことを明かし、今回は意気込みが違うようだ。
▼最後の坂が難所だが、坂の前に勝負が決まることが多い。その理由は…(これは企業秘密にしましょう。ラジオでは話すつもりでしたけど)
▼タイスの国内最高(all comers-record)、三木弘の前日本人国内最高、山口衛里の国内最高は東京で出ている。前半の下りで上手くリズムに乗って力をセーブできれば、記録も狙えるコース。ただし、その走りができるのは少数かもしれない
こんなところでしょうか、考えていたネタで話せなかったのは。あと、シドニー五輪とエドモントン世界選手権の高低差や、高橋健一選手の坂についてのコメント、坂口監督の東京の位置付けに関するコメントなど、細かいネタも用意していました。とても、全部は話せるものではありません。制約のある時間内で、考えをまとめてわかりやすく伝えないといけないわけです。改めて、アナウンサーや解説者の方の大変さがわかりました。
やっぱり、ライターがいいですね、じっくり考えてから自分の意見を書けるんです。放送関係の仕事よりも、ライターが気楽。もちろん、コーチよりもライターが気楽です(オヤジの時々日記の2月8日参照)。
□2月7日(金)
東京国際マラソンの記者会見が14時から新宿の京王プラザホテルで。月曜日にコニカ祝勝会があった八王子の同ホテルと“皆勤”した関係者も数人いました。会見の模様は記事にしましたが、三代直樹(富士通)選手が呼ばれていなかったのは、ちょっと残念です。確かに、過去2回のマラソンではまったくいいところがありませんでしたし、あくまで一般参加の選手です。でも、1年半前の世界選手権1万m代表なんだけどなあ。箱根駅伝2区区間記録保持者という部分だけが強調されるのであればどうかと思いますが、トラックであれだけ実績のある選手。世間にアピールできると思ったのですが……(大阪国際女子マラソンでは一般参加の山中美和子選手が記者会見に呼ばれました)。一応、主催関連の会社の方には申し上げておきました、もったいないんじゃないかと。
会見後、ISHIRO記者(京王プラザホテル皆勤組の1人)とお茶。こちらに用事があったので。その用件以外でも盛り上がって、5時近くまで話をしていたような気がします。ISHIRO記者の名誉のために言っておきますが、2人の考えは必ずしも一致してばかりではありません。それは、別の人間だから当たり前。
でも、陸上ファンの人が傍聴したら結構、面白い話だったかも。文字には書けないけど、トークなら話せるネタというのも少しあります。それで思いついたのですが、陸上競技も記者や関係者のトークを公開でやって、聴衆がたくさん集まったならサッカー・野球なみの社会的なポジションになったと言えるでしょう。
ただ、それを自分がやりたいと言っているわけではありません(オフ会をやったらどうか、という意見も聞きますが)。今日の話でも、ISHIRO記者の話はわかりやすいのに、寺田の話はすぐに論点から遠いネタになったり、話す順番が悪かったりでわかりにくい。一応、自覚はあります。放送メディア向きじゃないんです、どう考えても。
そうなんですが、恐ろしいことに明日はラジオ出演(正確にはあと1時間半後。電話でパーソナリティーの方と話をします)。生放送は勘弁してくださいと、録音にしてもらいましたが、すごいプレッシャー。ISHIRO記者に代わってもらおうかな。顔が見えるわけではないし、2人の声をラジオ聴取者が知っているわけでもない。ISHIRO記者の携帯番号は……。
■2月6日(木)
内緒にしていたわけじゃないんですが、このところ、朝まで仕事パターンが続いていて、今日も起床は11時。朝食30分、13時半までサイトのメンテなどをして出かけ、15時から都心で打ち合わせ。話はパリにも関係する仕事(……って、世界選手権以外にあるのか?)だったので、カフェオレを飲みながら。世界選手権の開催場所はサンドニ競技場ですが、サンドイッチは食べませんでした(O原さんに…同昨日)。
それにしても、エドモントンから2年か。早い…かな。
そういえば、大阪国際女子マラソンから10日とちょっとだというのに、同大会の事務を陣頭指揮していた関西テレビの飯田健氏が、オリックスのキャンプ報告でテレビに出ていました。アナウンサーではないのでブラウン管に登場することはあまりないと思いますが、マラソン界では有名人。東京国際マラソンの前打ちを「スポルト」でやるので見ていたら、「ありゃー、飯田さんだ」、ってな感じで。マラソン選手に話しかけているときとは、ちょっとトーンが違っていました。そう思った選手も多いんじゃないでしょうか。テレビ用の声だから当たり前か。寺田も明後日はラジオ出演……緊張してきました。
打ち合わせ後、新宿に出て、買い物の下調べ。
DVDマルチドライブかDVD−RAMドライブと一緒にデスクトップパソコンの購入を考えていました。一昨年の秋から、日本語を入力するとフリーズしてしまい、使っていません。OSを再インストールすれば使えると思いますが、そこまでしてWindows98を使い続けるのもどうかなあ、と。かなり、動作が不安定なパソコンでしたし。
寺田の場合、リビングルームでのテレビのチャンネル権がないので、自室でRAMに録画した番組を見られるようにしたいわけです。その目的のためには、Win98じゃあ苦しいですよ。あと、ハードディスクのバックアップをするのに、DVD−RAMが便利かなと。
そう思って色々と検討していたのですが、パソコンを新調しなくてもいい方法を、ある商品を見て思いつきました。現在所有しているWindowsパソコンは、故障中のデスクトップが1台、重さ1.3kgのノートが2台(まったく同じ機種)。その商品を買って、現有パソコンを有効に役割分担させれば、上手くいきそうです。DVD−RAMドライブは買いますが、古いタイプのUSB接続ならWin98でもできるらしいので。それができなければ、このプランも企画倒れ。肝心のある商品とは……企業秘密。取材に持っていくこともできるものです。
今、AM6時。午前中は寝て、昼に起きて14時から東京国際マラソンの記者会見です。
■2月5日(水)
今日も自宅兼事務所に閉じこもって、ひたすら仕事。たまには、隣の駅にある京王プラザホテル多摩にでも行こうかな、と思いつきました。突拍子もない考えだと思われるでしょうが、一応、陸上報道人ならではの理由があります(ホントか?)。
一昨日の月曜日に京王プラザホテル八王子でコニカの祝勝会があり、明後日の金曜日には京王プラザホテル(新宿)で東京国際マラソンの記者会見があります。今日、同ホテル多摩に行っておけば、同じ週に3つの京王プラザホテルを1日おきに梯子する快挙。従業員以外でそれを達成した人間が、過去に何人いるのか確かめるため、同ホテルの総務部に電話をしました……というのは、ウソです。一昨日、京王プラザホテル八王子で会ったのは、ガソです(O原記者に“○○○”と言われてしまいそうだ)。
結局、ホテルには行かないで、久しぶりにファミレスで日記と記事を1本、書きました。記事は、資料がなくて完成できませんでしたが。
話は変わって、約2年ぶりに寺田の取材歴(トップページタイトル部分の「寺田的」と左側フレーム一番下の「管理者の正体見たり枯れ尾花(意味なし)」からリンク)を更新しました。というのも、あるラジオ局から出演依頼があり「寺田さんは東京国際マラソンを10回取材されているそうですが……」と言われたのがきっかけ、というか、その言葉でまったく更新していないことを思い出した次第です。
この2年間で、海外での取材が増えていますね。あと、福岡国際マラソンやびわ湖マラソンなど、編集者時代には行けなかったマラソンの取材も。そうか、今月末でこのサイトを開設して丸2年か。アクセス数は予想よりどうだとか、我ながらよく頑張ったとか、所期の目的を達成していないとか、そういうありきたりのコメントはしません。そうですね、読書量が減りました、このサイトをやり始めてから。今年の目標は、読書との両立です。
そうそう、ラジオですが、どうやら土曜日に出演することになりそう。名古屋のCBCラジオで毎週土曜日の17時〜19時に放送している「マジスポ」という番組で、17時15分頃から約5分間の枠みたいですね。時間は流動的だと思いますが。東京国際マラソンについて話す予定です。「昨日、京王プラザホテルで行われた記者会見では……」とラジオで言ったら、ホテルから無料食事券くらい届く……わけはないか。
■2月4日(火)
昨日の日記で、コニカ祝勝会の話があまりにも少なすぎたので、ちょっと補足します。
寺田は2つの目的をもって臨みました。1つは、ワイナイナ選手に日本的なギャグが通用するかどうか……これは、大阪国際女子マラソンのときにキプラガト選手に試みたことと同じように、企画自体がよくありませんでした。もう一度、最初から練り直します。もしかして、寺田が何を話したかわかる方、いらっしゃいますか。ヒントは、前日の丸亀ハーフでガソ選手が好記録で優勝したことです。もしもわかったなら、その人はニュータイプかも。
もう1つの目的は「コニカの謎」を解明すること。どんな謎かというと、現指導スタッフの酒井監督と、佐藤敏信コーチの現役引退時期に、ある法則があるのです。などと、過去のデータを見て気づいて、そこを掘り下げようとしたのですが、結論を言ってしまうとこれも企画倒れ。やっぱり、最初から“こうだろうな”と決めつけてかかってはダメですね。
企画倒れに終わりましたが、面白いネタもあるのでこれはそのうち記事にします。そちらをご覧くださいと、この手の予告をよくしますが、忙しくなってしまってなかなか書けずに後悔することも多いのです(現在、記録集計号の版下作成も佳境)。そういえば、コニカの酒井監督も「最初の優勝の時に“3連覇します”と言ってしまって、後で言わなきゃよかったと思った」という話を、何回かされています……寺田のケースとはまったく違いますね、質もレベルも。書かなきゃよかった。
■2月3日(月)
コニカの全国都道府県対抗男子駅伝の祝勝会が、京王プラザホテル八王子で行われました。詳しい模様はISHIRO!をご覧いただきたいのですが、1つだけ訂正。参加した人数は300人ではなく約700人とのこと。どうやら、公式発表を最初、間違ってしまったようです。今日(4日)、広報の方に確認しました。
寺田の方では例によって、裏情報を。
この手のパーティーには、選手の母校の関係者も招待されます。箱根駅伝関係の指導者の顔も、多く見られました。1月2日の日記で紹介した某大学監督も姿も。お互いに運営管理車に乗っていて、携帯電話で喧嘩をしたという、あの監督さんのうちの1人。
寺田「あの喧嘩は、盛り上げようと思ってわざとやってるんですよね」
某監督「あいつは、心の底から気に入らないんだよ。本気で喧嘩してるよ」
このあとに続いた台詞も、かなり辛辣でした。
そうか。ここまでマジでやらないと盛り上げられない、というわけですか。ちょっとでも、“本当はこの2人、仲がいいんじゃないか”と思わせたらダメ。じゃあ、それを見習って寺田もやるか。
「おいっ、イチロー(日刊スポーツ前陸上担当記者。ファミレス論争での寺田の仇敵)。S原さんとの新年会はどうなったんだ。都合のいい日を連絡してくるんじゃなかったんか! サッカー担当になってちょっと忙しくなったら、陸上担当時代の付き合いはシカトかよ。そうか、そういう奴だったのか」
話は某監督にもどりますが、「予選校に落ちた学校の監督なんて、相手にしてやらないよ」と、文字にすると冷徹この上ない台詞まで言っていましたが、実際の口調にはかすかに愛情が感じ取れました。「予選校に落ちるチームじゃないだろ。頑張ってまた、一緒に戦おうぜ」と、心の中では言っているようでした(あくまで、寺田の勝手な解釈です)。
寺田のイチロー記者へのコメントも、好意的な人が読んだら次のように解釈できるかもしれません。
「慣れないサッカーの取材で時間がとれないのかもしれないけど、たまには昔の仲間と息抜きでもして、気持ちをリフレッシュさせるのもいいんじゃないか」
これは、第三者がこう思うかもしれないと、推測しているに過ぎません。当の本人が、本気で喧嘩腰になっているのですから、事実は違います。マジで怒っています。
「許すまじ、イチロー」
■2月2日(日)
今日は別大マラソンと丸亀ハーフがありました。注目していたのは別大に出た磯松大輔選手(Isomatsu in Beppu-Oita)と、丸亀のガソ選手(Gaso in Maru-GameじゃなくてNgatho in Marugameか)。2人ともニューイヤー駅伝優勝のコニカの選手です(both of them belong to Konica)。磯松選手は途中棄権で、ガソ選手は日本最高を上回る1時間00分21秒で2位に1分41秒差の圧勝。明暗が分かれてしまいました。
ガソ選手の記録ってたぶん、東京の下り坂コースを除けば、国内最高記録(Gatho's time is all comers record without the Tokyo-downhill course,
probably)でしょう。100 %確実じゃないので、信用しないでくださいね、もちろん引用も…。88%くらいの自信はありますけど。
ちょっとずつ英語表記をした理由は、元旦にワイナイナ選手から「外人選手の部分だけでも英語で書いてよ」と言われたから(1月1日の日記参照)……大島コーチ、ちゃんとワイナイナ選手に伝えておいてくださいね、英語で出てるって。
そういえば、明日はコニカの祝勝会。お邪魔しますので、よろしくお願いします。でも、ワイナイナ選手のネタは書けないでしょう。書いても、日本語。代わりに、昨日の日記の天満屋と兵庫県ネタを英語の記事にして……じゃなくて、英語表記のデータを掲載したいと思います。というのも、外国の関係者に4人のチームと出身県がどう映るか、なぜか気になって仕方がないもので。
□2月1日(土)
ATSUYAなメールのその10「坂本直子の凱旋。」を掲載しました。いかがでしたでしょうか。実は読ませていただき、気づいたこと、思い浮かんだことが2〜3あります。
1つめは、坂本直子選手の1万mのベスト記録。トラックの1万mが34分台というのは事実ですが、もちろん、それよりはるかにいいタイムを出せるのは明らかです。大阪国際女子マラソンの10km通過が33分13秒ですし、いくつかの駅伝の10km前後の距離のタイムから換算してもわかるはず(北九州女子駅伝で11.7kmの区間を36分00秒ですから、10kmに換算したら……)。去年、トラックの1万mは走ってなかったんだと思います。
確か、佐保希選手が28分台を飛び越えて27分台を出したように記憶しています。坂本選手が次の1万mで、33分台を飛び越えて32分台を出すのは間違いないところ。もしかしたら32分台を飛び越えて31分台を出すかもしれません。30分台だって、絶対にないとは言い切れないでしょう。トラックシーズンの注目ポイントの1つです。
2つめは、O原記者は“オヤジ”を強調していますが、以前のメールにもあるように、実際は伊東浩司選手よりも1学年下なのです。O原記者よりも年上の寺田はどうなるんだ……って、O原さんは寺田のことを“オヤジ”にしたがっているわけだから、自分をオヤジにするのもうなずけます……って、納得している場合じゃない。
思うに、“オヤジ”かそうでないかを左右するのは、実年齢じゃないですね。じゃあ、何が左右するんだ?と突っ込まれそうですが、それは企業秘密でしょう。こう見えても寺田は、フリーランスの端くれです。タダで自分の意見を書くほどお人好しじゃありません。でも、上記の坂本選手のネタは、タダでバラしちゃってますね。佐保選手の例まで引き合いに出して…。まあ、これは“風が吹けば桶屋が儲かる”の諺じゃないですけど、最終的には自分の利益になると思ってのこと…かな。
最後に1つ、素朴な疑問が。天満屋はこれで山口衛里、松岡理恵、松尾和美、そして坂本直子と4選手が日本歴代15位以内の記録を出しています。2番目に多いのが三井住友海上と旭化成の2人ですから、圧倒的な多さです。そして、その4人が全員兵庫県出身。ですけど、全員が異なる高校出身なのです。武冨監督と篠原コーチが神戸製鋼出身なので人脈があるのでしょうが、それにしても、ここまで兵庫が見事に揃うとは。
■1月31日(金)
今日も“ひた原”。トップページに、大阪国際女子マラソンの上位選手コメントと予告を出しておきながら、なかなか書けません。これは、仕事が立て込んでいるのが一番の理由。それで、雑誌に書く大阪国際女子マラソンの原稿がまだ、書けていないからです。今日、大阪の大きな記事を1本、書きました。残りは中ネタ2本と小ネタ2本。なんとか、明日には仕上げて、サイト用の原稿も……っと、記録集計号もやらなくちゃ。これも、急ぎの仕事です。
愚痴日記のネタはいつ書けるのか。愚痴日記じゃなくて、グチ日記に表記を変更しておきます。
大阪国際女子マラソンの記事、明日も書けないかもしれませんが、代わりに、O原記者のメールを掲載できます。坂本直子選手のネタです。乞う、ご期待!
□1月30日(木)
陸マガ編集部と電話をしている際に、15時から高橋尚子選手が記者会見を開くことを知りました。行こうかどうしようか、迷いました。仕事は押せ押せの状態。でも、戦後唯一の五輪金メダリストを取材できる数少ない機会です。13時ころ、仕事が一つ片づいて、その時点で出かければ、会見に間に合います。でも、行ったら、その後が死にそうになるのは目に見えています。
結局、やめました。会見の内容は、今回に限ればだいたい想像できました。というか、小出・高橋師弟の積水化学退社に関する一連の動きで、2人が話すことはほぼ、予想された範囲のことばかりです。SACは小出監督が以前から目指していたシステムだからです。何人かの記者の方とも、この点は意見が一致しました。だからといって、新聞やテレビの立場では、取材をしないわけにはいかないわけですが。
やめた理由のもう1つは、今日の会見は、寺田が記事にしなくても、彼女だったら大々的に報道されるはずだから。実際、報知新聞高橋尚子2月末積水“円満”退社に一問一答が出ていました。これが、引退会見だったら、万難を排して行っていたでしょうけど。
とにかく、一番の理由は急ぎの仕事が重なっていたこと。ですが、本当は、それじゃあいけないんです。福島大・川本先生が日記に
「月末までに原稿が2本待っています。何だか寺田さんみたいになってきたぞ!プロのライターと比べたら悪いね。でも、公務員のライフスタイルとしては、締め切りに追われてはいけませんね。」
と書かれています。プロのライターは有事の際(何か事件が起こったら)、その取材を優先できなければダメ。原稿はパパッと書いて(質も落とさないで)、締め切りに追われないのが、理想のライフスタイルです。
いつになるんだろう、この理想の実現は。机の上を片づけただけではダメでしょうね(机上の空論ってやつか)、根本から変えないと。
□1月29日(水)
今日は、久しぶりに“外”で原稿を書きました。デスクの周囲が片づいてからというもの(1月22日の日記参照)、めっきりファミレスでの仕事が減りました。しかし、今日だけは、ファミレスという“切り札”を使わざるを得ませんでした。
取材の仕方が悪かったのかもしれませんが、話をたくさん聞きすぎてしまい、120行の記事にまとめるのが大変になってしまいました……単に、記者としての力不足ですね。そうかもしれませんが、やっぱりここは、ファミレスの力を借りざるを得ない。一応、大阪出張中(土曜日)に、記事の構想は練ってはいたのですが、実際に書き始めてみると、なかなかその通りにはいきません。逆に、構想を練った段階より面白い流れにすることもできますが……いずれにしても、ライターとして力不足ということかなあ。
ということで、16時から21時までファミレスにこもって、なんとか仕上げました。予定では、大阪で書き終えているはずの原稿なのに。この原稿の締切は守りましたが、他がやばい。
■1月28日(火)
実は、かなり追い込まれた状態。今週前半に、そこそこ大きい締め切りがあるのは決まっていたのですが、金曜日からの大阪出張中に依頼のあった仕事が3本追加されました。それが全部、今日明日の締め切り。こんなことは初めてです。
今週は大阪国際女子マラソンの締め切りもあります。それが終わると記録集計号。ビデオは録りましたが、月9ドラマも見られません。忙しさをグチった愚痴日記……なんていうオチを考えて、25日の日記で伏線を張ったわけではありません。
■1月27日(月)
昨日の大阪国際女子マラソンで優勝した野口みずき選手の一夜明け会見などを取材した後、新幹線で東京に戻りました。新幹線の車中には(最近では山手線も)、ニュースがテロップで流れます。先週の金曜日に放映された「千と千尋の神隠し」の視聴率が、関東地区で46.9%を記録したとか。映画放映では歴代1位だそうです。寺田は今回は見ませんでしたが、「千と千尋」は映画館で見て感動した映画。でも、宮崎アニメの原点は「未来少年コナン」だと思っています。弘山晴美選手も同意してくれるかも?
ところで、新幹線でテロップが流れるのを見てなぜか、大阪国際女子マラソンと同じ昨日行われた日本選手権競歩の結果が、世間に大きくアピールされないことに思考が行きました。日本最高こそ出ませんでしたが、藤野原稔人選手がA標準を大きく突破して優勝し、2位の山崎勇喜選手がジュニア日本最高記録(山崎選手は早生まれ)を更新した大会。現在の正確な順位はわかりませんが、昨年のこの大会で山崎選手が1時間20分43秒を出したときジュニア世界歴代3位でした。ジュニア世界歴代3位といったら、400 mだったら44秒台ですよ(こういう比較はしたくありませんが、わかりやすく説明するためには仕方ない)。藤野原選手はフルタイムの勤務をしてから、長時間の練習をこなして強くなった選手。いわゆる“苦労人”というやつで、アピールの仕方によっては一般メディアにも取り上げやすい選手だと思うんですが…。
日本選手権競歩のスタート時間は9時。つまり、10時半頃には結果が出ていたわけです。だったら、大阪国際女子マラソン会場の長居陸上競技場で電光掲示板にテロップを流すとか(新幹線車内のニュースのように)、スタート前に「今日は競歩でも素晴らしい記録が出ました。マラソンも負けないように…」とアナウンスするとか、記者会見の時に報道陣に日本選手権競歩の結果をリリースとして配るとか……もしかして、やってました? 寺田が気づかなかっただけかもしれません。女子マラソン取材の記者へのアピールはなかったですね。簡単にできることなんですけど。そこで記録の価値をアピールすれば、少しは新聞紙面に載る可能性が大きくなります。女子マラソンと同じ日の紙面は無理でも、「いつか記事にしよう」と思う記者が増えるだけでも、プラスだと思うんですけど。
とにかく、せっかくマラソンが世間的にも盛り上がっているのですから、それを利用して他の頑張っている種目を紹介しようと考えるのは、普通の思考だと思います。当たり前すぎて、わざわざ文字にするのもどうかと思えるくらい。4年後には世界選手権開催なんですから、大阪で。世界マラソン選手権じゃなくて、世界陸上競技選手権をやるんです、大阪で。社会的にはマラソンと陸上競技は別の競技かもしれませんが、少なくとも、陸上競技に関係する人間にとっては、マラソンも他の種目も陸上競技。その世界選手権が大阪で開催されるのですから、大阪市民に、もちろん日本全体に、陸上競技をアピールしなくてはいけないんです……アピールした方がいいんじゃないかな、って個人的には思うんですけど。
藤野原選手は昨年の全日本実業団で取材をさせてもらったことがあります。苦労人ぶりがわかる話を聞けたので、そのときのコメントだけでもこのサイトに掲載しましょうか。
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