寺田的陸上日記昔の日記はこちらから
２００１年11月はリニューアルな気分。「11」はイレブン。諸星ダンはウルトラセブン
●11月10日（土）
飛騨高山のホテルです。１週間ぶりの日記です。これまで、日記をためてしまった場合、書くのが追いついてからアップしていましたが、今回はそんあことをしていたら追いつきそうにありません。
明日の中部・北陸実業団対抗駅伝の開会式のため、岐阜県金山町（ＪＲ飛騨金山駅の写真。美濃路と飛騨路の境だそうです）に来ました。金山は初めてです。隣の駅が下呂だったか下呂温泉で、寺田は小学校の低学年だったか、幼稚園のときに家族と下呂に来たことがあります。30年前後も前のことで記憶はほとんどなかったのですが、山間（やまあい）の渓谷が綺麗だった印象があります。岐阜から高山線に乗って１時間。「あのとき見たのはこの景色だったんだ」と確信しました。
岩肌が露わになった川底、両側に迫る紅葉した山の樹木、山の高さは高過ぎず低すぎず、といったところでしょうか。陸上ファンにわかりやすく説明するには、寺田の乏し表現力に頼るよりも、青梅マラソンで走る奥多摩渓谷に似ている、と言った方が早いでしょうか。といっても、奥多摩渓谷も誰でも知っているというわけではないのでしょうけど。
金山は、のどかな町です。記事にも書いたように、日本が世界に誇る複数の自動車メーカーが覇を競う舞台としては、ミスマッチのようにも思います。それがいいのかもしれませんが・・・。タクシーは駅前にいなくて、タクシー会社の小屋に入ってとって付きの電話のとってを回すのですが、呼び出し音がしません。窓に張ってあった電話番号に電話をしても、留守電です。開会式会場まで約2.5km。どうしようかと思っていたら、駅前ターミナル（らしき広場）端にマイクロバスが。「コミュニティバス」とか、表示があります。もしや、行き先を言ったら連れて行ってくれるかも、と思って運転手のおじいさんに「リバーサイド・スポーツセンターに行きたいんですけど」と話しかけたら、「行くよ」との答え。お婆さんと２人の客を乗せて出発しました。
でも、ちゃんと整理券を取るシステムになっていて、大きさが違うだけで、普通のバス運行システムのようです。しかし、決定的な違いがありました。降りるとき、運賃表示表がないので「駅からいくらですか」と聞いたら「１００円です」との答え。１００円ですよ、１００円。他の自治体も見習ってほしいものです。
宿はＪＲ駅で旅館の一覧表をもらって片っ端から電話をしましたが、全館満室です。予想していたことだったので、高山のホテルをキープ。各駅で１時間半（岐阜と同じ距離・運賃）、特急で約１時間ですが、隣の下呂温泉は馬鹿高い温泉旅館ばかりなので、まあ仕方ありません。インターネットも一発成功でしたから、まあよしとします。
高山は初めてです。夜に入って、明日の朝７時には金山行きの電車に乗るので、ちゃんとした風景が見られません。ちょっと残念。
●11月３日（土）
淡路島女子駅伝取材。うーん、なんと言ったらいいのか、すごいレースでした。メンバーを見たら、どう見ても東海銀行だったんですが…。大南姉妹が万全ではなかった、どころか、かなり悪かったのが敗因なんでしょうが、それにしてもグローバリーは強かった。昨日、藤田監督に「淡路島では負けなしですよね」と話していたときには、「今年は無理ですけど」という前提でお互いに話をしていたんですけどね。うーん、すごい。来た甲斐がありました。田村選手の涙には、胸を打たれました（これは記事の「その３」に出てくるはず）。
淡路島のネタはグローバリーだけではありません。いやあ、ホントにネタはたくさんあります。“関西４枠”ネタであと１本くらい記事を書けそうですが、時間があるかどうか。
感動の淡路から伊勢路へ移動。その間にグローバリーの記事をほぼ、書き上げました。大阪で近鉄に乗り換える際にちょっとアクシデントがあったのですが、事なきを得たことですし、文句ばかり書いているようになりそうなので書くのはやめます。
今日のホテルはなかなかいいですね。机も広いし、インターネット接続は２発めで成功したし。ネット接続ができたのはいいのですが、明日の全日本大学駅伝の区間エントリーがどこにもアップされていません。学連のサイトにもなくて、ちょっとショックでした。オリコとテレビ朝日の全日本大学駅伝のページにも出ていません。なんのためのＷＥＢサイトだ、最新の情報をアップしなくてどうするんだ、って感じです。
Ｋ新聞Ｏ原元陸上担当記者から面白いメールをいただいたので、掲載しました。兵庫県高校駅伝を目前にした今、実にタイムリーな話題です。
●11月２日（金）
１時間半の睡眠で淡路島に出発。新神戸から三宮に地下鉄に出て、三宮から淡路島南淡町の福良というところまでバスです。グローバリーの真木和コーチと同じバスだったので、さっそく「選手として走るんですか」と質問したところ、出ないとのこと。噂は“がせ”でした。
14時半頃、開会式会場の南淡町公民館に到着。淡路島に来たのはこれで３回目ですが、淡路島女子駅伝の取材は初めてです。旧知の関西の記者の方や、新しい記者の方たちに挨拶。開会式直前、浦和で取材中のＮ社Ｓ記者から電話があり、緊急かつ重大な情報がもたらされました。この件は、公開するかどうするか、Ｓ記者とよく話し合ってから決めたいと思います。
正直、心理的な動揺はあったのですが、そこは寺田も“プロ”のささくれ、いえ端くれですから、仕事に支障を来すことはなかったはずです。Ｍ海上のＴ佐選手にも２〜３回、「“プロ”ですから（いい記事書いてください）ね」と言われたことがあります。
開会式はフィニッシュ地点の南淡町、読んで字のごとく淡路島の南はしに近いところでしたが、ホテルは津名港というスタート地点のいざなぎ神宮の近く（約７km）です。明日は、スタート地点の写真を撮る必要があるのです。天気が心配ですが…。
ということで、津名港近くのホテルです。が、インターネットへのアクセスが、うまくいきません。パルス回線に設定してつながるのですが、30秒から２分くらいで、回線が切断されてしまうのです。近くにグレ電もないし…。何回か接続して、メール受信はなんとかやり終えました。ＷＥＢサイトにもちょっとだけ情報をアップしました。この日記が３日の午前中にアップされているとしたら、津名港のバスターミナルでＩＣカード電話から接続したと思ってください。
それにしても、かなり眠いです。新幹線で約１時間眠ったのですが。
昨日の日記を読んでくださった何人かの方からメールをいただきました。ホント、ありがとうございます。参考にさせていただきます。 それから、ウルトラセブンの地球人姿時の名前ですが、“諸星ダン”と“モロボシダン”の２説があります。いただいたメールを読む限り、カタカナ説の方が多数ですが。
●11月１日（木）
Today's Headline というページを試験的に作ってみました。通信社や新聞社の記事にリンクしたページで、その見出しを列記しています。テレビ放映予定に続いて新たな試みですが、テレビ放映予定が自分にとっても個人的に利益になると思って始めたのに対し、Today's Headline の方は、自分にとって得することってないんです。この手のニュースはこれまでも、いろんな方法で入手していましたから。では何故作ったのか。人間の行為には必ず理由、動機があるはずです（実はそうでもない、というのが最近の見解ですが）。
これまでこのサイトは、「ライター寺田」としてのサイト、陸上競技ライターらしさを特色として出してきました。出してきたつもりです。だから、陸上競技関連のニュースなら何でもかんでも載せるのではなく、自分が取材に行った大会でのことや、取材に行かなかった大会・話題を書く場合は、自分なりに考察を加えていました。今回のToday's Headline は、そういった部分がまったくなく、ニュースを整理しただけです。
もちろん、こうして集めてみるとそれなりに意味はあると思うし、便利だとは思うのです。ですが、これまでの「らしさ」は感じられない企画だと、自分では感じています。単に、作業時間が毎日20〜40分は増えるでしょう。その時間があったら、何か自分らしい記事を短いものでも何でもいいから書いた方がいいのではないか…。
おかげさまで、ＷＥＢサイトへのアクセス数がこの１カ月でまた増えて、４万近い数を記録しました。もうちょっと増えれば、スポンサーも付くかもしれない、などという世俗的な、しかし、少し切実な理由も自分の脳裏に垣間見えます。
今まで、ＷＥＢサイトの経営方針について、他人に意見を求めたことはありません。バランスがよくなったら、自分らしさが損なわれると思ったからです。ですが、今回は読者の皆さんのご意見を聞いてみたいのです。リプライはできないと思いますが、「寺田にいっちょう俺の意見を言ってやろう」と思われる篤志家的なお心の広い方は、メールください（などと、悩んでいるようなことを書くと「自意識過剰ですよ。読者は何も気にしていません」と、後輩のＮ村あたりからメールが来そうです）。もちろん、多数決で決めるようなことはしません。最終的には自分で判断します……などと書いておいて、本当は考えるのが面倒くさいので、多数意見に従うつもりなのかもしれません。
ということで、先月の日記で予告したオクトーバーの謎の解答は、後日にささていただきます。あっ、今月のキャッチコピーにある「諸星ダン」ですが、正確な漢字がわかりません。ご存じの方は、お教え願います。検索ソフトでネット上を検索すると、どうでもいいようなサイトばかりたくさんひっかかるんで、あんまり……と、ズボラの言い訳。
淡路島に出発する時間まで、あと３時間半。
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