2003/2/7
東京国際マラソン前々日記者会見
意気込む元世界最高記録保持者のダコスタ
油谷にみなぎる自信
「クリスマスも新年も家族と離れて頑張った」(ダコスタ)
日本人トップでなく、優勝して世界選手権代表を決めたい」(油谷)
「世界選手権に出るかどうするか、自分で選べる立場にしたい」(森下)
「最後に競り合いになったら、先輩後輩はない」(五十嵐)



Q.現在のコンディションと、この大会に向けいつから、どこで、どんなトレーニングを積んできたかをお教えください。
ダコスタ 東京は初めてだが、とてもきれいな街だ。3カ月間、コロンビアのパエパ(都市名、自信なし)でトレーニングをしてきた。人口2万5000人、標高2500mの街。素晴らしいレースができればと思っている。
タイス 東京に戻って来られて、感謝している。前回の東京は99年だったが、いいレースができた(2時間06分33秒の国内最高、当時世界歴代2位)。今回も12月から、自宅のある南アフリカのキンバリーで、十分に準備ができた。2時間6分のときと変わらない練習ができたと思っている。
バヨ 現在のコンディションは大変いい。3カ月間、30kmや40kmなどの距離走、そしてトラックでスピード練習もこなしてきた。場所はアルーシャ、別大で優勝したラマダニと一緒にトレーニングを積んだ。
油谷 自分的にはすごくいいと思っている。1月にニューイヤー駅伝の疲れがすこしありましたが、上手い具合に抜けて、いい状態になっています。このマラソンへは10月下旬から、3本の駅伝をはさんでマラソン練習をしてきました。中国実業団駅伝、国際千葉駅伝、ニューイヤー駅伝と思ったように走れて自信になりました。上手く調整できたと思います。
森下 主に延岡で練習してきました。コンディションは、若干トラブルがあって困ったこともありましたが、現在はきちんと合わせられたと思います。
五十嵐 調子はいいです。福岡国際マラソンからスライドしたので、8月からずっとマラソンに向けた走り込みをしている感じです。10月後半に貧血になり、練習が1回中断しましたが、それ以降は順調で、ニューイヤー駅伝にも出られました。なんとか、結果の出るレースにしたいですね。
Q.日本の3選手に。3つある世界選手権選考会から東京を選んだ理由と、東京のコースの印象を聞かせてください。
油谷 東京を選んだ理由は…特にありませんけど、終盤が上り坂で、僕に向いていると監督が言ってくれています。2年前、東京を走り損ねて、びわ湖にスライドした経緯もありますし…。35kmからの上りをどう走るかですが、でも、あまり意識しないで自然体で行きます。
森下 ゲンのいいびわ湖(2時間07分59秒の自己ベストを01年に出した大会)という選択肢もあり、2部構成で長期間トレーニングをしてきましたが、びわ湖だと少し長いかなと。世界選手権はあまり考えていません。目標はオリンピック。世界選手権は、出るかどうするか自分で選べる立場に、この大会でしたいと思っています。その上で、世界選手権にするか、福岡・東京にするか、考えたいと思います。
五十嵐 福岡からスライドする形になったので、モチベーションを維持するにはびわ湖よりも、期間の短い東京の方がいいと決めました。世界選手権は過去に2度、失敗しているので狙いたいですけど、2時間7分台の選手が2人もいます。胸を借りるつもりでいきます。
Q.昨年10月のシカゴで高岡寿成選手が日本最高を出しましたが、そのときの驚き、あるいは感じたことは、どんなことだったでしょうか。
油谷 放映がテレビ東京だったので、広島では生で見られなかったのですが、トラックの力から潜在能力はずば抜けていると思っていました。同じ中国地区の実業団で、それはよく知っています。だから、驚きとか意外という感じはなくて、B型のマイペース人間らしく、高岡さんは高岡さんという感じです。どちらかと言えば周りが騒いで、自分は静かだったと思います。
森下 すごくいい刺激になりました、年齢が近いこともありますし。高岡さんは世界を目指していくだろうし、あのくらいやらないと世界に通じないなんだと。別大で花田選手も言っていましたが、年齢はもう言い訳にはできません。逆に、歳をとってもどんどん行けるんだと、自信になりました。
五十嵐 シカゴは一昨年走って2時間09分35秒でしたから、それより3分も速いわけで、すごいと実感しました。オリンピックに(1万mで)入賞している人ですから、能力的にはすごいわけで、たまたま初マラソンが2時間9分台だっただけで、力を出せばすごい結果は出ると思っていました。年齢的には私の2つ上ですから、刺激になりました。マラソンに挑戦するにあたって、目指していこうという気持ちになりました。
Q.レースへの抱負を、タイムや順位の目標もあれば、お聞かせください。
ダコスタ 3カ月にわたってコロンビアで合宿してきました。その間、クリスマスも新年も家族と離れて頑張った。そのくらい意気込んでいるし、レース中に何も起きないことを望んでいる。2時間8分台から9分の記録は出したい。準備はできているので、自信は持っている。
タイス 具体的なタイムや順位は設定していない。日曜日のコンディション次第だが、どんなレースでも何が起こるかわからない。万全の調子で走れればと思っている。
バヨ 3カ月間、十分な練習ができているので、その成果を発揮したい。状態は万全、2時間9分は切りたい。できれば、先頭集団をリードしながらレースを進めたい。
油谷 目標は優勝です。日本人トップで世界選手権っていうのでなく、優勝して世界選手権代表を決めたいですね。タイムは特に考えていませんが、最低でも10分を切って、できれば7分台、8分台を出したい。
森下 走る以上はトップになるのが目標。後半がかなりの上りなので、タイムはほとんど考えていません。余裕を持ってレースを進めて、勝負できるところで勝負したい。
五十嵐 初めてのコースなので、タイムをどうこうとは言えません。選考基準である2時間10分を最低でも切って、日本人トップになれればと思っています。
Q.油谷選手は4回目のマラソンですが、その中では一番注目されていると思いますが、やりづらさや気負いは感じていますか。
油谷 今までとは注目のされ方が違うな、というのはなんとなく感じますが、練習はやるだけやってきたので、あとは走るだけ。気負いやプレッシャーはありません。駅伝の方がプレッシャーは大きいですね。今回は大都会の東京を走れること、特に前半は街並みを楽しみながら走ろうと思います。
Q. 森下選手のトラブルとは、何だったのですか。
森下 3週間前に足首がおかしくなって、トレーナーの方と相談しながらやってきました。それももう、大丈夫です。
Q.中国電力の2人は同じチーム同士でやりやすさ、やりにくさは何かありますか。
油谷 頼りにしている先輩で心強く思っています。切磋琢磨して、お互い上位に入れればいいですね。福岡で尾方さんが世界選手権代表を決めたので、中国電力として波に乗ってきました。
五十嵐 記録では油谷が上ですし、練習でも強さはわかっています。走りながら、どうにかして勝つしかありませんね。最後に競り合いになったら、先輩後輩はないでしょうから、1人の選手として見ていきます。


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