2008/7/1 富士通五輪代表選手会見
日本選手権の男子短距離2種目を制した富士通
長距離では岩水が初代表に
4人の代表入りはチーム史上最多

 富士通が1日、北京五輪代表に内定した選手の記者会見を汐留の本社事務所で行なった。昨日の代表発表で内定したのは以下の4人
・塚原直貴:男子短距離。東海大出身。2008年入社
・高平慎士:男子短距離。順大出身。2007年入社
・岩水嘉孝:男子3000mSC。順大出身。2008年入社
・森岡紘一朗:男子20kmW。順大出身。2008年入社

 公開練習時の記事で紹介したように、今回の4人は富士通史上最も多い。また、現時点で代表に内定している陸上競技選手団32人の中でも、ミズノ(末續慎吾、内藤真人、成迫健児、室伏広治)と並んで最多人数だ。
 日本選手権で塚原直貴と高平慎士で、男子100 m・200 mを制したのは“短距離の富士通”(塚原入社時記事参照)の面目躍如といったところ。また、森岡が代表入りしたのも、今村文男以来の伝統を守ったことになる。
 長距離種目では今回の岩水が初代表。仲村明(現順大長距離監督)、藤田敦史、三代直樹(現広報)ら力のある選手がいただけに意外である。途中入社の選手でもあり、富士通長距離勢に刺激を与える存在となりそうだ。


岩水嘉孝
「北京へはメダルを取る気持ちで頑張りたい。現実的には、日本記録を狙える状態に持っていって、まずは決勝進出が目標。決勝に進出したら入賞、さらに上位を狙えそうだったらメダルをと、目標を上げていきたい」

塚原直貴
「個人ではファイナリストに、という気持ちで行きます。長い目で見たとき、いつかは果たしたいですね。北京では朝原(宣治・大阪ガス)さんと2人で、“目指せファイナリスト”で一致団結して頑張ります。10秒1台、10秒0台を狙える手応えも、あの条件だった日本選手権から感じています。後半の動きに自分らしさが出てきています。4×100 mRでは去年の世界選手権に引き続きメダルを狙っていきたい」

高平慎士
「個人ではセミファイナルが目標ですが、そこまで行けば、何が起きるかわかりません。リレーではメダルです。4年に一度のオリンピックは、選手たちの懸けている思いが違います。ランキングが下でも、本番でどんどん上がってくる。自分もその中に入って、上のラウンドで走りたい。リレーは小島(茂之・アシックス)さんが斉藤(仁志・筑波大)に代わっただけで、大阪とそんなに変わらないメンバーですが、みんな代表を確保しているし、チーム力は上がっています。チームワークを発揮してみんなでメダルを取りたい」

森岡紘一朗
「オリンピックに出場するだけでなく、世界で戦うことが目標。記録では世界レベルに差がありますが、昨年の大阪と同様、アジア特有の高温多湿の中で行われるので、タイムだけでなく強さが求められます。持ち味の“美しい動き”で最後まで美しく歩き続けられたらと思います」


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