2004/6/14 アテネ五輪代表発表
@B標準選手の選考経緯について

 15時30分から東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで、アテネ五輪代表(第2次)発表が行われた。代表選手は一覧にして掲載したが、発表の席上、澤木強化委員長の会見と記者団との質疑応答のなかで判明したことを、以下に紹介する。

●女子ハンマー投が選考されなかった理由
 B標準の選手は、「日本選手権優勝者の重みを考慮し、ただし、昨年の世界リスト40位台の選手」(澤木強化委員長)が選考された。「世界リスト40位台であれば、1国3名のオリンピック方式なら、20番台に上がることがあるので目安とした」のだという。
「(女子ハンマー投を選考しなかったのは)世界ランクを見ればわかる。A標準の67m50なら40位台だが、66m12では極めて後ろになる(03年世界50位は66m35)」(澤木強化委員長)
 ちなみに、他のB標準代表選手の自己ベスト(03年以降)を昨年の世界リストに当てはめると、以下の順位になる。
大野龍二 1万m27分59秒32 : 48位
村上幸史 やり投81m71   : 27位
杉森美保 800 m2分00秒46 : 33位
近藤高代 棒高跳4m35   : 36位
花岡麻帆 走幅跳6m68   : 32位
森 千夏 砲丸投18m22   : 31位
中田有紀 七種競技5962点  : 39位
●男子1万mの選考について
「議論となったのは男子1万m。日本選手権でB標準突破者が多く出たが、この春以降のサーキットや各種大会で、安定した成績を残した選手がいない。そういった選手たちをしり目に19歳の大野は、日本選手権で優勝した。それに、27分台というのも(基準としては)1つの大台だと思っている。日本選手権のレース時間は、必ずしもベストコンディションとは言えなかった。そのなかで、あれだけの力を示したことから、あえてB標準でも選んだ」(澤木強化委員長)
●昨年のB標準突破者について
「今年、悪いなりにも日本選手権に優勝した選手もいるが、狙った試合で優勝し、(日本選手権や今年の試合で)B標準を破った選手を重要視した。ただ、伸び盛りの選手で、日本選手権が終わってから伸びた選手は、南部が終わってから追加したい」(澤木強化委員長)

A短距離選手の追加について
B今後の選考について
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