2003/4/12 日大・東海大対校
今年の東海大短距離は400 mブロックが好ダッシュ
その1
冨樫が45秒78と世界選手権B標準突破

 男子400 mは5レーン、昨年の日本インカレ1年生優勝者の山口有希(東海大2年)が前半から飛ばした。バックストレートの追い風でリズムよく走ることができ、200 m通過は21秒7くらい(と、山口自身が話していたので、東海大関係者の計測と思われる)。山口の300mは32秒8(高野進コーチの計測)。直線に入って冨樫英雄(東海大4年)が逆転して、約3mの差を付けてフィニッシュした。
 高野進(現東海大コーチ)が学連登録していなかった86年に記録した45秒00の扱い方次第だが、仮に高野の記録を大学4年間で出した45秒86とすると、冨樫の45秒78は学生歴代5位となる。学生レベルでどうこうというだけでなく、今夏の世界選手権と来年のアテネ五輪標準記録Bの45秒95を突破する快記録だった。

冨樫コメント
「冬期はそこそこできたと思いますが、調子自体は下がり気味でした。バックが追い風でしたが、内から有希に出て来られてダメかなと思ったのですが、そこで続いていけたのがよかった。(45秒78は)勝ちたいと思って走っただけでした。速いとは感じませんでしたね。去年まで46秒台もまだで、自分でもそこまで出るとは思っていませんでした。4×400 mRのラップで45秒台を出したことはありましたが…。去年の日本インカレは3位でしたから、今年は学生に負けないように、とは考えていました。
 この冬の練習は短距離ブロックのチーフとして引っ張って、末續さん(末續慎吾・ミズノ)と走る機会も多く、スプリントが高められたと思います。自信とまでは、なんとも言えないのですが、ウチの中で力を付ければ、必ず上に行けると思って頑張ってきました。
 高校は酒田商で、跳躍がご専門ですが佐藤孝夫先生に、スプリントを教えていただきました。
(大学に入って違う動きを教えられたと思うが?)
 自分の走りは崩さず、教えてもらったことを上手く取り入れていけば、走れるようになると思ってやってきました」
176cm・68kg
1981年7月21日生まれ A型
98年(高2)47秒96
99年(高3)47秒64
00年(大1)47秒63
01年(大2)47秒47
02年(大3)47秒01
100 m 10秒78(99年)
200 m 21秒75(99年)


その2 対馬、400 mHの大学デビュー戦で50秒97
その3 早くも4人が自己新、4×400 mRで学生新も射程内に

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