2002/12/18 駒大共同取材
大八木助監督インタビュー その2
「往路は2分以内の差で。面白いのは7区から」

◆区間配置について◆
Q.4区と9区では、どちらに強い選手を?
大八木 どうでしょう。力が同じくらいなら、その選手に合ったコースかどうか、で決まってくると思います。
Q.7区は“復路の2区”という考え方ですか。
大八木 まあ、前回までは揖斐(エスビー食品)が7区しか走れなくて、結果的にそういう形になりました。順大はどちらかというと8区に強い選手を置きますし、コース的には8区の方がかなりきついです。いずれにせよ、7区か8区に多少なりともしっかりした選手を持っていきます。
◆レース展開について◆
Q.山梨学大の1区が橋ノ口君だとしたら、2〜3秒のリードでよしとして来るか、15秒くらいリードを奪いに来るのか、気になるところですか。
大八木 山梨学大は少し前に出るだけでいいんじゃないですか。2区のモカンバで抜け出せますから。1区が僅差になって、松下が付いていったら危ないかもしれません。全日本の善戦(モカンバに対し松下が28秒差と健闘)はウチにリードがあって、向こうが前半を突っ込んだ結果ですから。1区で30〜40秒リードできれば、2区の10kmで追いつかれても、そこから対応を考えられます。1区がスローペースになったら、(2区終了時点では)勝てないでしょうね。往路で後手に回ったら、復路でどう、流れを変えられるか…。
Q.往路は3分くらい負けても、何とかなると?
大八木 やっぱり、2分でしょうね。2分以内でないと。
Q.今季、駅伝を走っていませんが、6区は前回好走した吉田君が頑張りそう?
大八木 走る予定ではいます。前回くらい走れるのかわかりませんが、予定では、前回くらい走ってくれるといいな、と。
Q.8区までは山梨学大がリードしていると思いますか?
大八木 いや…。往路がどうなるかによりますが、山を下ってからの位置が面白いでしょう。7区が面白いと思いますよ。7区からどう展開するか、ですね。
◆総合タイムについて◆
Q.今回のチームは11時間8〜9分の力でしょうか?
大八木 11時間9分は行くと思う。7分に近いところまでは、行きたいですね。前回優勝したときの11時間5分は厳しい…かな。
Q.3年前に優勝したときの大会記録(11時間03分17秒)は?
大八木 あの記録までは苦しいですね。あのときは、要所要所に適材がいて、スポっ、スポっと当てはめていけましたから。そういうときは完全優勝(往路優勝と復路優勝)もできますけど、(今回のような)そうでないときは、往路はいい位置につけて、復路で勝負するしかありません。復路は(どの大学も)どうしても手薄になりますから、層を厚くすることで、復路での逆転が可能になります。

◆その他の情報◆
●練習でのAグループ
松下(4年)
島村(4年)
内田(3年)
北浦(3年)
太田(2年)
塩川(2年)
田中(2年)
佐藤(1年)
●さらに質を高くする場合
松下(4年)
島村(4年)
内田(3年)
塩川(2年)
田中(2年)
※選手のそのとき、そのときの状態が考慮されて決まることなので、必ずしも固定されているわけではない。「今日はきついかな」(大八木助監督)と思ったら、Bに下げたりしているとのこと。「その辺を見て、さじ加減をしないといけない。それが難しい」とも

その1

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