2002/1/22
東京国際マラソンみどころ その1 日本選手編  
ワイナイナがピカ一の実績、記録では清水昭が最高
注目のタフネス対決、チームメイト対決、同窓対決
山梨学大OBトリオにも注目

招待選手一覧
その2外国選手編  その3神屋伸行編

 22日、東京国際マラソン(2月10日)の招待選手が発表された。

 アトランタ五輪銅、シドニー五輪銀のエリック・ワイナイナ(コニカ)が国際大会の実績ではぴか一。記録的には清水昭(杵築東芝)の2時間09分11秒が最高タイムだ。清水が2時間10分突破最年少記録で優勝した別大はすでに4年前。この辺で再浮上のきっかけをつかみたいところだ。

 砂田貴裕(積水化学)、間野敏男(八番麺屋)は12月の福岡国際マラソンに続いての参戦。福岡では砂田が不調で2時間21分40秒もかかってしまったのに対し、間野は2時間11分52秒の自己新。ともに29歳で、短いレース間隔でマラソンをこなせるタイプという点も似ている。2人の“タフネス対決”も注目を集めそうだ。

 ある意味(どんな意味?)、砂田・間野対決よりも当人同士が意識しそうなのが、南・福永の小森コーポレーション選手同士の対決。この2人、駅伝の名門・報徳高の先輩・後輩でもある。それだけでも意識せざるをえないだろうが、さらにもう1つエピソードがある。1年前、2月第1週の別大で福永が2時間13分36秒のチーム最高記録をマークすると、2週間後の東京で、南が2時間13分23秒と塗り替えたのだ。
 当人同士がお互いをどう意識しているかは、部外者には推しはかれないが、非常に興味深い対決となるのは間違いなさそうだ。

 南と福永が報徳高出身なら、南、井幡、森政の3人は山梨学大OB。過去、サブナインを達成した選手の出身大学は以下の通り。
 藤田敦史(駒大→富士通)
 谷口浩美(日体大→旭化成)
 瀬古利彦(早大→エスビー食品)
 西田隆維(駒大→エスビー食品)
 佐藤信之(中大→旭化成)
 実井謙二郎(大東大→日清食品)
 帯刀秀幸(亜大→富士通)

 本サイトの“サブテン”という用語を使わないというポリシーに反して、2時間10分までをピックアップすると、以下のようになる。
 清水康次(大東大→NTT西日本)
 川嶋伸次(日体大→旭化成)
 武井隆次(早大→エスビー食品)
 高岡寿成(龍谷大→カネボウ)
 佐藤敦之(早大→中国電力)9分台は早大3年時

 昨年のベルリンで尾方剛(中国電力)が出した2時間10分06秒が、山梨学大OB最高記録。現役学生としては中村祐二が95年に2時間10分49秒をマークし、世界選手権にも出場しているから、決して同校の選手がマラソンをできないというわけではない。
 今回の3人にいきなりサブナインを求めるのは酷かもしれないが、そのステップとなるような走りを期待したい。