2002/2/8
東京国際マラソン記者会見 国内招待選手編 海外招待選手編
『10分を切れなかったのは、スピードが足りないかアップダウン(の練習)が足りないか。2時間7〜8分で優勝します』(ワイナイナ)
『結果次第で引退につながるかもしれないし、続けるかもしれません。区切りの試合になるかも、という気持ちで臨みます』(砂田)
『この4年間で経験が力になって、精神面の持っていき方、練習への取り組み方など、自分と相談してできたと思います。そういった意味で、今回は自分らしいレースをしたい』(清水)
出席者 エリック・ワイナイナ(コニカ)
砂田貴裕(積水化学)
清水 昭(杵築東芝)於第一ホテル
<代表質問>
Q.いつから、どんな練習をしてきたのか、そして目標順位とタイムを、お聞かせ願います。
ワイナイナ 11月の最初から**(聞き取れませんでした)とか、長い距離の練習をやったりして、12月から(本格的に)マラソンの練習を始めて、40kmとスピード練習をやって、1月にも40km走を4回くらいやって、あとスピードもやって、自分でもいい練習ができたと思います。1カ月に1200から1300kmくらいは、たぶん走ったと思います。(目標は)優勝します。タイムは2時間7分から8分くらい、出します。
砂田 準備期間は、福岡国際マラソンの1週間後から、“やり直しだ”、という気持ちで始めました。福岡はとりこぼしてしまって…。これまではだいたい、福岡が万全で臨めて、東京の方が体調が悪かったりしたんです。ヒザを壊したとか、あばら骨を打撲したとか。今回は逆で、東京の方がいい体調というか、いい感じで仕上がったと思います。
積水化学は駅伝をやっていませんので、12月の20何日かから石垣島で、1月6日くらいから奄美で練習し、石垣島では試合後ということで思うようにできず、80%くらいの練習しかできませんでしたが、奄美では目標としていた練習をこなすことができて、その結果、全国男子駅伝で若い選手と対等に走れたのだと思います。嬉しかったし、体調のよさを実感しました。そのあと宮崎に入って、火曜日まで合宿していました。沖電気宮崎のホームコースなどでいろんな練習をこなして調子が上がってきて、早く試合が来ないかな、という心境でした。
このあと、部のほうが解散ということで、気合いの入る大会です。これをとりこぼしたら後がないという気持ちはあります。結果次第で引退につながるかもしれないし、続けるかもしれません。区切りの試合になるかも、という気持ちで臨みます。今の環境で走れる最後のレースですから、自己記録更新を目標に、そして東京では入賞がないので8位以内に入りたいと思います。後半の坂がきついので自己記録は難しいかもしれませんが、特徴の粘りを生かして頑張りたいと思います。
清水 九州一周駅伝があってその間は走り込みができないので、スタートは早めに、昨年の夏以降から始めました。試合は多く出ていませんが、40km走を中心に走り込んで、年明けにスピード練習をやりました。タイムはコンディションとかレース展開で変わってきますが、10分を切ることを目標に、順位は具体的には言えませんが、入賞は確実に狙っていきたいと思います。
<このあとは個々の記者からの質問>
Q.ワイナイナ選手はこれまで10分を切れなかった原因は、ご自分ではどこにあると考えていますか。
ワイナイナ どうしても10分を切りたかったけど、どうしても切れなかった。スピードが足りないか、アップダウン(の練習)が足りないか。この大会のために去年から両方やって、今回は切りたいと思っています。
Q.清水選手が4年前の別大で10分を切ったとき、テレビで宗茂さんだったか猛さんが、「10分を切ると周囲が変わるから、これからが大変」という意味のコメントをされましたが、実際、どうでしたか。そして、4年間、10分が切れていない原因を、自分ではどう考えていますか。
清水 宗さんがおっしゃられたように、10分を切って周りの世界が変わって、4年前の自分は経験が浅くて、対応の仕方がわかりませんでした。練習自体はナショナル・チームなどでしっかりした練習が積め、順調にレースにも取り組めたと思います。ただ、オーバーワーク気味で、精神的にも無理をしている部分がありました。試合に対する気持ちの持っていき方、集中力という点でうまくもっていけず、調整もうまくいきませんでした。経験不足だったと思います。
この4年間でその経験が力になって、精神面の持っていき方、練習への取り組み方など、自分と相談してできたと思います。そういった意味で、今回は自分らしいレースをしたい。
※なお、招待選手の市之瀬進(カネボウ)は「故障のため欠場」と主催者から発表があった。また、一般参加のなかで注目されていた手塚利明(アラコ)も欠場する。