2002/1/1
全日本実業団駅伝外伝
その2 佐藤敦之 編
中国電力のオーダーに生じた佐藤効果
中国電力の佐藤敦之は、坂口泰監督に「絶対2区を走ります」と、志願してエース区間を走った。しかし、そのために中国電力のオーダーに佐藤効果が生じる結果となった。下の一覧表を見ていただきたい。
区間 |
選手 |
記録 |
出身校 |
1区 |
尾方 剛 |
2時間10分06秒 |
広島県熊野高→山梨学大 |
2区 |
佐藤敦之 |
2時間09分50秒 |
福島県会津高→早大 |
3区 |
内冨恭則 |
13分37秒80 |
広島県高陽高→広島経大 |
4区 |
森政辰巳 |
28分34秒54 |
広島県西条農高→山梨学大 |
5区 |
五十嵐範暁 |
2時間09分26秒 |
山口県下松工高 |
6区 |
梅木蔵雄 |
28分31秒22 |
山口県宇部鴻城高→早大 |
7区 |
油谷 繁 |
2時間07分52秒 |
山口県美祢工高 |
コニカに負けず劣らず、すごいメンバーである。マラソンで記録を持っている選手が多いのは、コニカの一歩先を行っている。また、コニカに同一大学・高校出身選手が4組いることは紹介したが、中国電力は広島県3人、山口県3人と、地元色が強い。そこに佐藤が割り込んだ結果、広島県選手の3人連続タスキリレーができなくなってしまったのだ(山口県は3人連続リレーしたが)。
佐藤 監督には「絶対2区を走ります」と言いました。
寺田 その結果、広島県出身選手が3人連続でタスキをつなげなくなったわけですが?
佐藤 福島が広島の間に入ったわけですから、“福が広がる”んです。それに、福島と広島で“島つながり”ですから。
寺田 参りましたっ!!。