2002/3/10 名古屋国際女子マラソン
写真が証明するかなり珍しい現象
記者会見出席選手が全員上位に……


 3月10日の名古屋国際女子マラソンは野口みずき(グローバリー)が初マラソン日本歴代2位(2時間25分35秒)という結果で幕を閉じたが、上位選手の顔ぶれをよく見てみると、予想されたメンバーだったことがわかった。
 マラソンはトラック&フィールドに比べ、1レース毎の出来不出来の差が大きいことを、陸マガ記録集計号と野口みずきのコラボレーションの中で述べた。2時間20分台の記録を持つ選手がレースでは2時間30分台後半もかかって、大敗することは珍しくない。国内の大きなマラソンはレース前日か前々日に主要選手の記者会見が行われる。そのメンバーから優勝者が出ることがほとんどだが、その全員が順当に上位に来るかと言えば、そうではない。少なくない人数の選手が、期待を裏切って下位でフィニッシュする。
 その点、今大会は、記者会見に出席した6選手全員が、7位以内に入っている。個々に見れば、記者会見で表明した目標を達成できなかった選手が大半だが、なんとか面目を保つ走りはできたといってよさそうだ。
 そんな状況で、6人の中に割って入った、4位の田中千洋(トクセンAC)の健闘が称えられるし、記者会見に出席するメンバーを選定した人物の見識も高く評価される。

レース前日の記者会見に出席した(左から)甲斐智子、安部友恵、ロルーペ、大南博美、野口みずき、田中めぐみ
レース後の閉会式で壇上に立った入賞者。(左から順位順に)野口、大南博美、田中、田中千洋、甲斐、安部、ロルーペ(8位の加藤咲子が入っていなくて申し訳ないのだが、カメラの広角レンズの性能と、移動できる範囲の都合で入りませんでした)

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