2002/6/19 アコム・ミドルディスタンスチャレンジ第2戦
2戦連続アジア新、今度は杉森!
女子1000mで2分41秒08
2位・田村も2試合連続アジア新で、ポイント争いで圧倒的リード
田子は2戦連続ジュニア日本新!
男子レース経過
スタートと同時にペースメーカー役の山口恭平(筑波大)が先頭に立ち、予定通り400 mを54秒台で通過。タイムだけからの判断ではなく、実際に見ていてそのスピード感は、1500mよりも800 mに近い。山口は600mを1分24秒で通過するとリタイア。そこから、2人目のペースメーカー役、三沢望(自体学)が引っ張り、800 m手前では菅原竜二(新日鉄君津)が先頭に出る。800 mは1分52秒台で通過。そして最後の直線では、笹野浩志(富士通)が菅原の外側から抜け出してきた。しかし、さらにその外側から中野将春(大塚製薬)が笹野を追い込んできた。正面から写真を撮っていたので正確な地点はわからなかったが、最後は中野が胸1つ前に出て同学年対決を制した。
優勝タイムは2分22秒32。日本歴代5傑からも1秒以上の開きがあり、記録的にはやや物足りない結果だった。ラスト200 mにこの日のスプリットで最も遅い30秒を要したのが、記録が出なかった原因。それだけハイペースで進んだ激しいレースだった。
男子では2戦続けてポイントをゲットしたのは小林哲也(福田組)と、今大会でジュニア日本新をマークした田子康宏(立命大)の2人だけ。小林が累計得点ではトップに立った。
順位 選手名 所属 タイム 備考 ポイント 1 中野 将春 大塚製薬 2.22.32 10 2 笹野 浩志 富士通 2.22.43 9 3 菅原 竜二 新日鐵君津 2.22.60 8 4 菅野 篤史 自衛隊体育学校 2.22.91 7 5 小林 哲也 福田組 2.23.30 6 6 森 祥紀 自衛隊体育学校 2.24.11 5 7 田子 康宏 立命館大 2.24.21 ジュニア日本新 4 8 杉浦 光浩 アコム 2.24.84 3 9 足立原和宏 法政大 2.25.28 2 10 松本 毅 日立電線 2.25.34 1 11 松原 拓次 立命館大 2.25.72 12 今井 功記 大塚製薬 2.26.00 13 高橋 圭太 大塚製薬 2.27.22 14 東原 壮助 慶応大 2.33.40 山口 恭平 筑波大 DNF ペース1 三澤 望 自衛隊体育学校 DNF ペース2
距離 通過 スプリット 200 m 00:26.5 00:26.5 400 m 00:54.6 00:28.1 600 m 01:24.0 00:29.4 800 m 01:52.2 00:28.2 1000 m 02:22.32 00:30.1
女子レース経過
ペースメイクをしたのは男子の山口と同じく、筑波大の桑城奈苗だった。400 mを1分02秒台、600mを1分35秒台とこれも予定通りのタイムで引っ張ってリタイア。第1戦と同じようにペースメーカーがいなくなると2番手につけていた松島朋子(UFJ銀行)がトップに。レース展開は男子と似ていて、800 m手前で田村育子(グローバリー)が出る。第1戦の1マイルでアジア新を出し、1000mと2000mでも日本新を狙うと宣言していた選手。練習では日本記録の2分43秒92を上回る2分42秒で走ったこともあるという。
800 m通過は2分9秒台。それに付いていけたのは杉森美保(京セラ)だけ。最後の直線に入るとすぐに、杉森が田村を抜き去り2分41秒08のアジア新でフィニッシュした。2位の田村も2分41秒84と従来のアジア記録を0.12秒上回った。
累計得点では2試合連続アジア新の田村がダントツのトップ。2位には2戦連続で健闘している早狩実紀(KIコーポレーション)が杉森を抑えて食い込んでいる。
順位 選手名 所属 タイム 備考 ポイント 1 杉森 美保 京セラ 2.41.08 アジア新 40 2 田村 育子 グローバリー 2.41.84 アジア新 39 3 早狩 実紀 KIコーポレーション 2.44.33 8 4 松島 朋子 UFJ銀行 2.45.13 7 5 山崎智恵子 天満屋 2.47.03 6 6 斎藤 由貴 玉川大 2.49.59 5 7 浦部香菜恵 スズキ 2.50.07 4 8 小玉 百代 VICスポーツ秋田 2.52.51 3 9 尾崎 朱美 資生堂 2.52.68 2 10 尾崎 好美 第一生命 2.56.20 1 桑城 奈苗 筑波大 DNF ペース
距離 通過 スプリット 200 m 00:30.1 00:30.1 400 m 01:02.4 00:32.3 600 m 01:35.9 00:33.5 800 m 02:09.5 00:33.6 1000 m 02:41.08 00:31.6
杉森のコメント
「いつも1人で練習してきたので、今日みたいに競った展開でどのくらい走れるのか、楽しみにして来ました。日本選手権が終わってどうかな、という部分もありましたが、ペースメーカーも用意されている大会ですし、出るからには日本記録をと、気持ち的には切れずにやってこられました。
ペースメーカーの人と松島にポケットされて付いていく形になりましたが、逆にそれがよかったのかもしれません。楽に付いていくことができました。日本選手権では………」※杉森選手の勝因ともいえる“日本選手権との違い”は別の機会(別のメディア?)に記事にする予定。日記にも杉森選手の話題。
累計ポイント男子
累計 選手名 所属 13 小林 哲也 福田組 10 小林 史和 NTN 10 中野 将春 大塚製薬 9 笹野 浩志 富士通 9 木實 淳治 八千代工業 8 菅原 竜二 新日鐵君津 8 大森 輝和 くろしお通信 8 田子 康宏 立命館大 7 菅野 篤史 自衛隊体育学校 6 森川 三歩 佐川急便 5 森 祥紀 自衛隊体育学校 5 辻 準 ヤクルト 3 今井 功記 大塚製薬 3 杉浦 光浩 アコム 2 坂下 智一 京都産業大 2 足立原和宏 法政大 1 山本 功児 山口陸協 1 松本 毅 日立電線
累計ポイント女子
79 田村 育子 グローバリー 47 早狩 実紀 KIコーポレーション 40 杉森 美保 京セラ 38 川島亜希子 UFJ銀行 12 山崎智恵子 天満屋 8 松島 朋子 UFJ銀行 7 川島真喜子 UFJ銀行 6 尾崎 朱美 資生堂 5 佐藤 香里 京都産業大 5 斎藤 由貴 玉川大 4 浦部香菜恵 スズキ 3 梶原 愛有 グローバリー 3 小玉 百代 VICスポーツ秋田 2 市川 順子 資生堂 1 尾崎 好美 第一生命
第1戦記事 田子康宏のジュニア日本新記事
acom Middle Distance Challenge(公式サイト)
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