2002/3/10 全日本実業団ハーフマラソン
30回記念超豪華“TT対決”は坪田に凱歌!
独走で1時間01分16秒の大会新
女子は川上が復活、京セラが2〜4位を独占


10時(=男子スタート時、女子10時05分)の気象状況:晴れ、気温10.8℃、南南東の風0.6m、湿度62%

坪田の独走写真

 第30回全日本実業団ハーフマラソンが3月10日、山口市の維新百年記念公園陸上競技場を発着点に行われた。
 男子は全日本実業団駅伝5区で圧倒的な走りを見せた坪田智夫(コニカ)と、昨年12月の初マラソンに2時間9分台と好走した1万m日本記録保持者の高岡寿成(カネボウ)の、イニシャルが“TT”同士の対決が注目されたが、坪田がスタート直後から飛び出し、高岡を中心とする集団とは以下のようなタイム差で独走優勝した。

距離 坪田 スプリット 集団(高岡) タイム差
5km 14.24. 14.24. 14.40. 0.16.
10km 28.52. 14.28. 29.20. 0.28.
15km 43.29. 14.37. 44.10. 0.41.
20km 58.07. 14.38. 58.50. 0.43.
フィニッシュ 1.01.16. 3.09. 1.01.49. 0.33.

 女子は長らく故障に苦しんだ1万m日本記録保持者の川上優子(沖電気宮崎)が、久しぶりに快走。勢いのある京セラ勢若手トリオとトラック勝負に持ち込んだあとは、伝家の宝刀ともいうべきラストスパートで快勝。楽勝という雰囲気でもなかったが、京セラ勢に勝機はなかったようにも見えた。
 5km毎の通過とフィニッシュ記録は以下の通り。

距離 川上 スプリット
5km 16.35. 16.35.
10km 33.01. 16.26.
15km 49.42. 16.41.
20km 1.06.12. 16.30.
フィニッシュ 1.09.38. 3.26.

坪田のコメント
「これまで途中までは余裕があるのに、ペースアップされて潰されていました。今までと違った展開でレースをしたかったので、最初から自分のリズムで押していきました。折り返しよりも前に一度、8〜9kmで監督から後ろとは22秒差と教えてもらい、後ろが牽制し合ってくれればいけるかなと思いました。それが、運よく勝たせてもらえた要因です。
 今シーズンはまず、トラックの1万mで27分49秒00の世界選手権A標準を出したいと考えています。マラソンは夏を越えてから、ですね。アテネはトラックではなく、マラソンで考えています。マラソンに向けて27分台を出しておきたいという意図ですが、27分台を目指して(ぎりぎりで出せなかったりすることもあるので)というより、世界選手権のA標準を目指していた方がいいと思うんです。サーキットは兵庫になるのか、静岡になるのか…」

川上のコメント
 別原稿で

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