2002/8/3 茨城インターハイ
男子100 m“勝負”バージョン
相川、昨年の“連続2位”の雪辱
「負けたことは、昨日のことのように覚えています。絶対に勝つことを考えていました」

 10秒30が市船橋高記録であることはすでに紹介したが、相川の狙いは記録というより勝つことだった。昨年2位(インターハイのみならず国体も2位)の雪辱を果たしたいという思いが、言葉のそこかしこに感じられた。
「去年はインターハイ、国体とも2位で、両方とも同じ上野(政英・現東海大)さんにやられたことも悔しかった。それからずっと、優勝しようと頑張ってきました。狙っていた大会ですから嬉しいです。絶対に勝つことを考えていました」

 その後も、勝つことに対する貪欲さを示す言葉が続いた。
Q.準決勝で野田が10秒37だったが?
相川 向こうは追い風が3.6m。それを計算したら自分(10秒43・+1.1)の方が上だと思いました。
Q.千葉県の選手が100 mでまだ勝ったことがないのは知っていた?
相川 プログラムを見て確認もしましたし、先生とも“今年は絶対に勝とう”と話していました」
Q.質問不明(たぶん世界ジュニアに行かなかったこと)
相川 高校で1番を取らないことには世界に行っても通用しません。ステップとして、必ず勝っておきたかった。
Q.勝つためにこの1年間で力を入れたことは?
相川 去年までは上半身が細かったですけど、筋トレで筋肉が付きました。そうしたらスタートも自然と速くなりましたし、走りもぶれなくなりました。
Q.自分の持ち味はどんな点だと思っているか?
相川 集中力と勝負強さでしょうか。
Q.走りでは?
相川 中間の加速と後半です。今日はラストで力んでしまいましたが、リラックスができればタイムももうちょっと出ると思います。
Q.今日のレースを振り返ると?
相川 去年より、スタートで遅れなくなりました。今日は、珍しく決まりましたね。いつもラスト20mで力んでしまうのでリラックスを心がけましたが、それでもやっぱり、力んでいました。
Q.勝つために意識する点は?
相川 勝つためには、とにかく自分の走りに集中します。自分のレーンだけを見て、相手のことは考えません。
Q.同学年以下の選手に負けていない点について。
相川 追われる立場でプレッシャーもありますが、悪く考えず、これからも頑張ろうとプラスに思っています。
Q.この1年間は短かったのか、長かったのか。
相川 アッという間だったと思います。負けたことは、昨日のことのように覚えています。
Q.今後は?
相川 国体を取って、ジュニア選手権・インターハイ・国体と3冠を目標にします。将来的には、オリンピックや世界選手権に出てみたいです。


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