2002/3/2
びわ湖マラソン前日共同記者会見　外国選手編
『背中が少し気になっているが順調だ』（ペーニャ）
『筋力アップにも重点を置いた』（キプロプ）
『ヨーロッパ選手権の前哨戦として』（ウアーディ）
『８分台で優勝して英連邦大会代表に』（バヨ）
日時：2002年３月２日　16時〜
場所：大津プリンスホテル
出席者：アントニオ・ペーニャ（スペイン）
　　　　フレッド・キプロプ（ケニア）
　　　　モハメド・ウアーディ（フランス）
　　　　ゼベダヨ・バヨ（タンザニア）
Ｑ．まず現在の体調と、どんな練習をされてきたかをお教えください。練習はいつからどこで、何に重点を置いてきたかもお願いします。
ペーニャ　スペインでよく練習をしてきた。ただ、数ヶ月前から背中の状態がよくなくて少し気になっているが、順調だ。ネバダ山脈（と聞こえました）とマラガ地方で練習を積んできた。
キプロプ　２カ月間はケニアで、そのあと２カ月間はイタリアで、筋力アップにも重点を置いて練習してきた。このレースに向けては完璧だと思う。ベストを尽くすのはいつもと同じだが、体調的にはいい。
ウアーディ　英語が母国語ではないので完全に伝えられるのかわからないが、招待してもらえて光栄だ。ベストを尽くしたい。このマラソンに向けては、モロッコのイフランで練習を積んできた。寒い地方だが天候に恵まれた。チームメイトと一緒に、トラックでスピード練習、高地でスタミナ練習をこなしてきた。明日は、天候に恵まれれば、自己新記録を目指したい。当日、何が起こるのかはわからないので
バヨ　タンザニアのアルシャで３カ月間、スピード、スタミナ両面から練習を積んできた。体調は大変いい。２時間８分台を目標にしている。
Ｑ．レース展開の予想、順位・タイムの目標、このレースに賭けているものがあればお教えください。
ペーニャ　昨年同様、ベストを尽くす。優勝が目標だが、今回はタイムも新しく出したい（自己新ということか）。
キプロプ　すべては当日の天候次第。暖かければいい記録を出せると思う。順位はあまり気にせず、ベストを尽くしたい。英連邦大会の出場資格がかかっているので、とりたい。
ウアーディ　天候がよく、みんながベストを出せるようならいいレースになる。すでにヨーロッパ選手権の代表に内定しているので、コンディションを＊＊したり、自信を深めたり、トレーニングプランの構築といったことを目的にしている。ヨーロッパ選手権の前哨戦として頑張りたい。
バヨ　天候がよければいいレースができるだろう。展開がわからないので今はまだ何とも言えないが、２時間８分台で優勝したい。英連邦大会のタンザニア代表権を獲得したい。
Ｑ．キプロプ選手はトレーニングの中で筋力アップもされたということですが、それは過去のレースの反省からなのでしょうか。そして、どういった部分に生かそうとしているのでしょうか。
キプロプ　筋力アップをすることで、レースの中で疲れが少なくて済むことを学習した。それで筋力アップに取り組んでいる
Ｑ．ウアーディ選手は確かモロッコ出身ですよね。
ウアーディ　イエス。
Ｑ．昨年、初マラソンで２時間07分02秒を出したエル・ヒメール選手（フランス）や２時間09分05秒のベハール選手（同）もモロッコ出身なのでしょうか。
ウアーディ　イリ・メールとベアールもそうだ。
Ｑ．そういったモロッコ出身の選手と一緒に練習を行っているのでしょうか。また、モロッコからフランスに移住する選手が多い背景には何があるのでしょうか。
ウアーディ　イリ・メールとは一緒に練習している。先ほど言った高地トレーニングもそうだった。ベアールはマルセイユでトレーニングをしている。モロッコ出身の選手に共通の因果関係はない。ベアールは15年前からフランスに移住しているし、私は７年前からフランスに住んでいる。その頃は、マラソンはまったく走っていなくて、軍隊（ミリタリー・サービスと言いました）にいた。マラソンを走って有名になって、フランスに移住したわけではない。各選手がそれぞれ、個人的な理由で移住している。

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