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帯刀、武井、岩佐の記事は毎日新聞サイトで
ここでは3人のマラソン全成績を紹介
帯刀、武井、岩佐のマラソン全成績
帯刀秀幸 |
年 月 日 |
大会名 |
成績 |
記 録 |
1999.12. 5 |
福岡 |
35 |
2.20.41. |
2000. 4.17 |
ボストン |
17 |
2.17.24. |
2001. 3. 4 |
びわ湖 |
5 |
2.08.52. |
2001. 9.30 |
ベルリン |
16 |
2.12.50. |
武井隆次 |
年 月 日 |
大会名 |
成績 |
記 録 |
1996.10.27 |
フランクフルト |
2 |
2.13.42. |
1997.12. 7 |
福岡 |
66 |
2.26.24. |
1999. 2. 7 |
別大 |
3 |
2.10.24. |
1999. 9.26 |
バルリン |
29 |
2.19.06. |
2000. 3. 5 |
びわ湖 |
3 |
2.09.23. |
2001. 4. 8 |
パリ |
11 |
2.13.18. |
2001. 5.20 |
エドモントン |
2 |
2.25.04. |
岩佐敏弘 |
年 月 日 |
大会名 |
成績 |
記 録 |
2001. 2. 4 |
別大 |
5 |
2.12.35. |
2001. 9.30 |
ベルリン |
21 |
2.13.59. |
方山利哉(NTT西日本)
今後を左右するレースに…
方山のマラソン全成績
2000.12. 3 |
福岡 |
6 |
2.13.48. |
2001. 9.30 |
ベルリン |
22 |
2.14.06. |
方山にとっては重要な試合となる。今月23日、所属するNTT西日本の、各運動部への支援を今季限りで打ち切る方針が判明したのだ。実質的な休部措置といっていい。同社には部単位ではなく個人を支援する制度もあるという。その対象選手になるにしろ、移籍をするにしろ、いずれにしろ今回の成績がその判断材料とされてしまうだろう。
「今回は面白いですね。ウチの練習はタイムを追っているわけではないのですが、動きを見た感じではいい仕上がりです。記録は気象上条件によりますが、11分前後までいく力は付いています」(矢野哲監督)
方山は一昨年12月の福岡(藤田敦史が日本最高で優勝)が初マラソン。2時間13分48秒の6位(日本人3位)は、十二分に合格点がつけられる走りだった。宝塚東高、関西大出身。インターハイは1500mで出場、関西インカレ1万m優勝経験がある。ここまでは、それほどすごいといえる実績ではない。強いて言えば、高校長距離の激戦地・兵庫出身だが、宝塚東高と“西脇工・報徳以外”で強くなった点と、関西の大学で頑張っていた点に将来性が感じられなくもない、といったところ。
やはり、NTT西日本のチームに合っていたのだろう。同チームは、箱根駅伝でまったく活躍しなかった清水康次(世界選手権代表2回、99年セビリアで7位入賞。先の福岡2位)に代表されるように、入社以前の成績が全国トップクラスでなくとも、マラソンで大きく開花する選手が多い。99年の北海道マラソンに2時間12分08秒で優勝の松本政大もしかり。そんなチームが活動できなくなるのは、なんとも残念である。
近藤重勝(エスビー食品)
渡邉 聰(アラコ)
ひと口に神奈川大OBというけれど
近藤のマラソン成績(判明分)
1997. 3. 2 |
びわ湖 |
21 |
2.15.22. |
1998. 3. 1 |
びわ湖 |
14 |
2.15.12. |
1998. 8.30 |
北海道 |
5 |
2.15.47. |
1999. 3. 7 |
びわ湖 |
7 |
2.14.15. |
1999.12. 5 |
福岡 |
25 |
2.15.40. |
2000.10.15 |
北京 |
12 |
2.15.40. |
2001. 2. 4 |
別大 |
4 |
2.11.14. |
近藤は手元の資料で判明しているだけでも7回(それ以上走っている可能性もある)のマラソン経験があり、一方の渡邊は初マラソン(あるいはマラソンを走っていても、招待されるだけの記録がないため記者発表資料に記載されていないか)。この2人はともに神奈川大OBで、近藤が4年、渡邊が2年時の97年に同校は箱根駅伝で初優勝。渡邊は翌年も2連勝を経験した。
なんでもかんでも箱根駅伝と結びつけるのもどうかと思うが、同校は“20kmを一定ペースで走りきる”練習で頭角を現した。ここ数年は、力のある選手にはスピードも重視した練習を行い、現在2年生の吉村尚悟などは、大後監督が国際クラスの選手に成長することを期待している選手。しかし、近藤、渡邊たちのころは“20kmを一定ペースで走りきる”パターンだった。
あまりに図式化して“こんな練習”だったと決めつけるのもよくないと思うし、選手は大学卒業後にも頑張っているのである。昨年の別大のレース後、近藤から「スピード持久力とビルドアップ走が練習でできたのがよかった。以前はスピード練習をやると、スカスカになって次の練習につなげられませんでした」という話を聞くことができた。
先にスピードをつけて、あとからスタミナを付ける(距離を伸ばす)方法もあれば、佐久にスタミナを付けて(長めの距離を走れるようにしておいて)後からスピードを付ける方法もある。どちらも“あり”だと思う。
まして、渡邊は当時から神奈川大のなかにあって、スピードがあった方である。
2人の神奈川大OBの走りが注目されるレースとなる。