2007/9/30 スーパー陸上
池田&醍醐が2位
金メダリストと“戦った”跳躍コンビ


 池田久美子(スズキ)が、明るさを取り戻していた。
 2回目に6m41(+1.9)を跳んで世界選手権金メダリストのレベデワ(ロシア)を2cm逆転。
「今日は小学生のお客さんがたくさん来てくれて、『池田さん』とか『イケクミ』と言って応援してくれるなかで楽しく跳べました。世界選手権のビデオを見たら、肩に力が入ってガチガチになっていました。今日はいくらか肩の荷が降りた状態で跳ぶことができました」
 5回目に再逆転されて2位に終わったが、金メダリストに勝つのではないか、という期待を抱かせた。レベデワの優勝記録は6m63で池田とは21cm差。金メダリスト強し、という印象だが、銅メダルのコトワ(ロシア)を1cm差で抑えた点は評価ができる。スカッとした記録を出せていないが、ワールド・アスレティック・ファイナルの4位、今回の2位と、世界と戦えるレベルにあることは示した。
 取材中、世界のなかでどのくらいの位置にいると思うか、という質問に対し「入賞できそうで、できないくらい。10何番目」と答えた池田。スーパー陸上の会見記事でも紹介したように、世界選手権以前とは明らかに気持ちのもちかたを変えている。
 だが、小さい頃からの夢だった「7mとメダル」を、あきらめたわけではない。
「去年が良くて、今年が悪かった。すごく大きな波があった2年間でしたが、そこから凝縮してエキスを抽出して、また、7mとメダルを目指していきたい」

 醍醐直幸(富士通)は世界選手権金メダリストのトマス(バハマ)を見て、「うらやましかった」と言う。
「(トマスは)始めたばかりの選手だからでしょうが、なんでも楽しんでいる雰囲気がありました。いい意味で、あまり考えていないのでしょう。単純に跳んでやるぞ、という感じで」
 それに対して、自身は記録を狙う気持ちが強すぎたと反省する。国内の試合では自身の優勝が早めに決まり、あとは記録に挑戦するだけ、という展開が多かった。それも、記録を狙う気持ちに拍車をかけてしまったのだろう。
 スーパー陸上は2m18で2位。トーンブラド(スウェーデン)には敗れたが、2m15にとどまったトマスには勝つことができた。勝ち負けだけでなく、外国勢と一緒にバーを上げていくことを、純粋に楽しめたという。
「国内では勝負というよりも、自分の記録を出そうとする試合が続いていました。結果も出ず、楽しめていなかったと思います。今日は勝負ができて、楽しむことができた。勝負をしているなかで記録を出せたら、もっと楽しめそうです」

 世界選手権で予選落ちを喫した2人のジャンパーが、立ち直りの兆しを見せた。


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