2006/1/27 大阪国際女子マラソン
前々日共同会見
外国勢は控えめなコメントも、デレバは野口の大会記録に微妙な発言


「輝く順位でフィニッシュしたい」(嶋原)
「記録や順位は特に考えてはいませんが、走るからには自己新記録を」
(小幡)

Q.最初に順位やタイムの目標など、レースの抱負をお願いします。
デレバ ベストを尽くすとしか言えません。タイムは現時点では予測が難しいです。当日に自分の感覚がどうなるか、気象状況がどうなるのか、何とも言えませんから。気温が低くなるのがちょっと、気になっています。私は神を信じています。神が与えてくれるコンディションの中でベストを尽くすだけです。
シモン 大阪には何回も来ていますし、コースも十分にわかっていますが、タイムを予告することはできません。各選手のコンディションによって、タイムは違ってきます。私は今回、順位やタイムにはこだわっていません。練習してきたことをレースで発揮したいとだけ、考えています。
小川 マラソンはまだ2回目ですが、前回の記録を上回ること、自己ベストを出せればいいと思っています。
嶋原 大阪は先輩である弘山(晴美)さんが活躍している大会。それにならって、私も活躍したい。具体的なタイムはこれから、川越(学)監督と相談して決めたいと思いますが、より輝く順位でフィニッシュしたいと思っています。
小幡 今の自分の力を出し切って、マラソンを走りきりたい。記録や順位は特に考えていませんが、走るからには自己新記録を出したい気持ちはあります。
阿蘇品 初マラソンですから結果を気にせず、思いきったレースをしたい。その中でマラソンを経験されている先輩方から、色々なことを学びたい。
奥永 やってきた練習の成果をしっかり出したい。記録や順位は初めてのことですから、どのくらい行けるのか、わかりません。ただ、大阪は記録の出やすい大会でもあるので、しっかりと今の力を出して、その結果で順位や記録が良ければいいな、と思っています。

「初マラソンのときより、いい練習ができた」(小川)
Q.このマラソンに向けて、いつからどこで、練習をこなしてきましたか。それと、現在のコンディションは?
デレバ ケニアでトレーニングを積んできました。この大会に向けた練習は、11月からです。コンディションもいいです。レース当日も、こうであって欲しいという体調で、これを維持できればと思っています。
シモン 9月から、アメリカのボルダーでずっと練習をしてきました。コンディションは、いいと思います。良いレースができると思っています。
小川 昆明で、駅伝を利用して練習をしてきました。初マラソンのときよりも、練習ができたと思っています。コンディションはまずまずです。
嶋原 駅伝後の12月22日から1月22日まで、一度宮崎ハーフのために帰国しましたが、それ以外は昆明で合宿しました。宮崎ハーフは自己新が出ましたし、調子は上向きです。
小幡 マラソン練習としては11月から、東京や奄美、宮崎でなどで行なってきました。調子はまずまず。いいと言っていいと思います。
阿蘇品 合宿は11月から昆明で、駅伝とうまく絡ませてやってきました。マラソンでは何をもって調子がいいと言えるのかわかりませんが、練習は上手く消化できています。やってみないとわかりませんが、まずまずだと思います。
奥永 11月前半の宮崎合宿から走り込み始めて、順調に走り込めました。駅伝などもありましたが、自分なりに上手く走れたと思っています。宮崎では自己新で優勝できましたが、最後の走り込みの後、疲れが出て不安もありました。でも、先週の北九州女子駅伝で、短い区間ですが区間賞を取れたので、復調していると思います。

「2003年の坂本さんと野口(みずき)さんのレースを何度も見た」(阿蘇品)
Q.初マラソンの2人は、坂本(直子・天満屋)の初マラソン日本最高(2時間21分51秒)を、どう思っていますか。どのような気持ちで挑戦しますか。
阿蘇品 一番最初に見たDVDが、2003年の坂本さんと野口(みずき)さんのパリ世界選手権の選考会だったレースです。何回も見ました。坂本さんは初マラソンとは思えない、素晴らしい走り、素晴らしいタイムだと思いました。しかし今は、そのタイムを目標にはしていません。頭にはありますが、タイムにとらわれない方がいいと思っています。上手いレースをやってみて、結果がついてくればいいと。
奥永 素晴らしい記録なので、自分はその記録を目指そうとか、全然考えていません。記録や順位はあまり気にしていません。自分なりにしっかり練習ができたと思うので、可能性はあると思っていますが。

「野口さんのコースレコードを塗り替えられたらいいが、できなくてもいい」(デレバ)
Q.コースを下見された印象は?
デレバ 午前中に見ました。レイアウトが素敵ですね。おそらく、速いタイムが出ると思います。ただ、実際に走らないうちには、タイムについては何とも申し上げられません。
Q.コースを下見しないのがデレバ選手のやり方ですが、今日は1km毎にチェックされていました。野口みずき選手のコースレコード(2時間21分18秒)を意識してのことですか。
デレバ 答えにくい質問ですね。レースでベストを尽くす準備をしてきました。実際はレース当日、どう感じられるか。体調が良ければ、ベストを尽くし、その結果、野口さんの記録を塗り替えられたらいいのですが、それができなくても、ベストを尽くせれば、それでいいと思っています。

「テレビに映って自分の頑張りをアピールしたい」(奥永)
Q.奥永さんは先日の取材の際、目立つことが目標だと話してくれましたが、目立ちたい理由というのは?
奥永 自分はこの世界で頑張っているので、それを伝えるにはテレビに映るのが一番いいと思うんです。身内や友人もたくさん応援してくれています。自分が頑張っていることをアピールしたいので、たくさんテレビに映って目立ちたいのです。

「(故障明けだが)練習した成果を出したい」(シモン)
Q.シモン選手は階段から落ちて腰を痛め、世界選手権にも出られなかったと聞きました。腰の状態と、その後のトレーニングに影響があったのかどうかを、教えてください。
シモン 子供が産まれた後、階段から落ちたのは確かですが、骨折の原因は出産に関係していたようです。骨折に気づかないまま6カ月練習をして、ある日どうにも耐えられなくなって診察を受けたら、骨折が判明したのです。その後また6カ月休養しましたが、ヘルシンキ前にまた腸の手術をしました。それでヘルシンキに出られなかったのですが、その後は一生懸命練習をしてきました。その成果を今回は発揮したいと思います。

※招待選手のうち、前回優勝者のプロコプツカら以下の4人の欠場が発表された。
エレナ・プロコプツカ(ラトビア) 体調不良
高井志保(四国電力) 右くるぶし下部の炎症
大山香織(ノーリツ) 感染性胃腸炎
大平美樹(三井住友海上) 両足の足底筋膜炎


女子マラソン2005-06
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