2006/7/2 日本選手権
3日目ダイジェスト
最終日に日本新2個誕生!

醍醐が2m33、今季世界最高!
畑瀬が
18m56、史上初の18台対決!

醍醐コメント
●テレビ取材抜粋
「今日は雨だと聞いていたので、記録は無理かな、勝つことだけかな、と思っていました。それが晴れてくれて、行くしかないと。2m30は狙っていましたが、日本記録まで行ったのは自分でもビックリしています。2m30を跳べたので、2m33も変に意識せず、30と同じように行けば跳べると。
 これからも、まだまだ記録を伸ばしていきたい。2m40は難しいが、ちょっとずつ、地道に伸ばしていければいいですね。大阪の世界選手権で3位以内という目標がありますが、それに近づけた試合です」
●ペン記者用取材時の一問一答
Q.(質問不詳)
醍醐 2m30はいつでも跳べる感覚がありました。はまれば、勢いよく行ければ跳べると。しかし2m33は、本当にいいときでないと行けないと思っていました。すんなり行ってビックリしています。
Q.2m30への挑戦は何回目ですか。
醍醐 室内を入れて過去2回。今日が3回目でした。
Q.今日はどこが良かったと?
醍醐 会場の雰囲気が今までにないもので、本当に自分のことを応援してくれているのだと感じられて、力が出ました。みんなに押してもらって、勝手に体が行っていた感じです。
Q.3回目のクリアばかりでしたが?
醍醐 本当に3回目ばかりで、手拍子も何回もしていただいて。でも、疲れました。
Q.助走はどこを修正しようと意識したのですか。
醍醐 試技の前には、さっきはここが悪かったとつかんでから助走に入りますが、実際に助走を始めたら何も考えません。
Q.2m24から1〜2回目の跳躍がおかしくなりましたが。
醍醐 2m20くらいまでは体が動いていませんでしたが、踏み切りをしなくても跳べるようになりました。そこからは自分の中で頑張る必要があります。2m24は微調整が上手くいかなかったですね。
Q.去年との違いは?
醍醐 全体的に筋力が上がりましたし、助走も安定しました。でも、自信が一番違います。
Q.それはどこで?
醍醐 今年から実業団に入って、自分は実業団選手としてやっているのだと、試合で味わいながらできています。それが強みの1つになっています。
Q.2m27の*****?
醍醐 すぐにクリアランスに行こうとするクセがあるんです。伸び上がってからクリアランスに行けばいいのに、どうしても早めに行ってしまいます。それを3回目に修正できた。それを一発目からできればいいのですが。
Q.浮いている感じは?
醍醐 今日はすごく良かったですね。助走に力を入れなくても、抑えめ抑えめで走っても、勝手に浮いていく感じでした。
Q.助走開始位置を下げていった?
醍醐 追い風もあってコントロールが難しかったのですが、1本1本変えて行きました。3本目に上手く集中して跳べて行けましたが、本当は1本目で跳んで行きたかった。それでも、去年よりも跳躍練習不足で、この2週間で2回入れて、やっと行けるぞと感触をつかみました。
Q.この記録を本番で出せば…
醍醐 自分の中では頑張って跳んだ、という気持ちはありません。気持ちを乗せてもらいましたが、まだ目一杯じゃありません。まだまだ行けます。これまで2m35までしかイメージできませんでしたが、30台後半もいけると思え始めました。
Q.メダルも目標だと言っていましたが。
醍醐 口だけにならずに、(狙える記録を出せて)良かった。なかなか記録を出せずに焦った部分もありましたが、これで帳消しになりました。本当に取るぞ、という気持ちになれました。
Q.そのためには何が必要だと?
醍醐 まず体力です。今日みたいな試合じゃ、世界選手権は無理でしょう。もっと体に余裕がないと。でも、それが、それほど難しいこととは思っていません。
Q.(質問不詳)
醍醐 そうしたら本当に、世界と勝負ができます。

畑瀬コメント
●記録
「やっと出ました。これまで、自分でチャンスを潰していました。この記録ではアジアですら勝負になりません。19m近くを投げれば、3位争いができるのですが。今後は19mを狙っていって、できる限り遠くへ投げたい」
●ケガをしないこと
「一番はケガをしないこと。継続して練習ができれば、今日ももっと行けたはず。1カ月ちょっとやりました、では話になりません。兵庫リレーカーニバルの2日後に、肋骨を練習中に骨折してしまいました。普通に投げていたときに、右の後ろがメキメキって音がして。肉離れかと思ったら、骨折でした。とりあえず休んで、痛いながらもウエイトをやって、でも痛みは引かず、東日本実業団に無理やり出て、その後1週間は技術練習だけにしました。そのおかげで、砲丸を持ったときに投げやすかったです。痛いままやっていたので、いつ治ったのかはわかりません。3〜4週間前ですかね。靱帯を痛めたり、ジャンパーでもないのにジャンパーズニーをやったり、走ったら脛をやったり。チョコチョコと痛めています。(ケガが多いのは)注意が足りない。それだけです。練習のやり過ぎかどうか知りませんが、疲労からふと気が抜けるんじゃないですか」
●技術
「最近直された部分は、グライドの一番最初の入りです。左脚をゆっくり上げすぎて、いざ蹴るときに後ろへスッと下げられない。その流れは、今日は良かったのかもしれませんが、右・左と着いたときに腰がだいぶ抜けてしまった。腰が乗っていけば、まだまだ出せると思います。後半の3投は全部力んでいました。4投目(ファウル)はひどかったですね。こういうところを修行し直さないと、上では戦えませんね。腰が入らなかったですね。入っていたらパッと簡単に浮くんですけど、何でだろうな。やっぱり、こういう場で修正をできるようにならないと。立て直せる技術を練習で身につけないといけません」
●ライバル意識
 村川洋平(スズキ)へのライバル意識については、別記事にして触れる予定


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