2006/10/8 のじぎく国体3日目
欠場の為末が来季の展望をコメント
「12月初めにハードルを跳ぶつもり。全てがうまくいけば金メダルも」
アキレス腱の痛みのため欠場した為末大(APF)が、3日目にカコミ取材に応じた。故障の経緯や、国体に出られなくなってしまった気持ちについては、為末本人のサイトに出ているのでそちらを参照してほしい。ここでは、フラット種目に専念した今季の総括的な話や、来季への展望を話した部分を紹介する。
「予定では10月第3週の試合が最後で、1カ月のオフをとり、12月の初めあたりでハードルを跳ぶつもりです。最初は単純に跳んでみて、気がついたことがあったら修正していく。1年2カ月もハードルを跳んでいないので、どうなるか、ですね。走ることが楽しかったので(その間に)跳びたいとは特に思いませんでした。この冬も走高跳ややり投など他の種目から、取り入れられる部分は取り入れてやっていきたい。目線を広くするには、(専門種目から)離れないといけません。
来年はもう、試合はほとんど400 mHです。フラット種目に調整して出場することはないと思います。今季やってきた技術は長い距離に効くものなので、本当に(400 mで10年ぶり自己新の)チャンスを逃しました。9月のトワイライト(100 mと300 m)、南部記念(400 m)、群馬リレーカーニバル(200 m)のうち、2つを外してスーパー陸上に出たら45秒台は出ていたと思います。でも、あのときは試合に出たかったんです。しょうがありません。でも、試合を絞らなかったから(5〜6月に)100 mと200 mで自己新が出せた。それは良かったと思います。
レースをした感覚では、(トワイライトゲームズの300 mで)金丸にも追いついて行けたし、(同大会の100 mでは)朝原さんにも途中から離されなかった。持久力もトップスピードも上がったと思います。初速は遅くなりましたけど。400 mは条件が良いときでないと難しいですね。
(400 mHに生かせるかどうか)わかりませんが、良くなって欲しいですね。今年はハードリングも陸上競技(の運営?)も、俯瞰して見ることができました。伊東浩司さんとも話をして、ハードリングとスプリントが近づいてきているとも感じました。本当にうまくすると、金メダルも考えられます。そう本気で言うなら、日本の競技場なら47秒3を切らないと。(そのためにも)ハードルがどうなっているかです」
のじぎく国体特集ページ
寺田的陸上競技WEBトップ