2005/7/12 世界選手権追加代表発表
末續、沢野ら7選手が追加発表
佐分、金丸の出場は今後の状況を見ながら判断
8月の世界選手権代表選手が陸連から発表された。男子6人、女子1人の計7人。末續慎吾と沢野大地の2人は、6月の段階で選考基準には該当していたが、日本選手権の結果で保留されていた(末續欠場、沢野記録なし)。その後の競技会で結果を残し、追加代表に選ばれた。
男子 |
短距離 |
末續慎吾 |
ミズノ |
吉野達郎 |
RaSport |
堀籠佳宏 |
日体大院 |
長距離 |
三津谷祐 |
トヨタ自動車九州 |
大森輝和 |
くろしお通信 |
跳躍 |
醍醐直幸 |
東京陸協 |
女子 |
短距離 |
鈴木亜弓 |
スズキ |
男子短距離では末續のほか、吉野達郎と堀籠佳宏が代表入り。吉野は日本選手権100 m5位で200 m2位、南部記念も末續に次いで2位という成績。堀籠は日本選手権4位、南部記念も代表決定済みの佐藤光浩(富士通)に次いで2位だった。
男子1万mはいったん決定した三津谷祐の代表が取り消される経緯があったが、新たに選考基準が示され、三津谷がA標準を突破したことで、昨年のうちにA標準を突破していた大森輝和との2人の代表派遣が可能になった。
跳躍では男子走高跳の醍醐直幸が、99年セビリア大会の君野貴弘(ゴールドウイン)以来の代表入り。日本選手権優勝後、6月末の大阪府選手権で2m27のB標準に成功していた。
女子短距離は鈴木亜弓が代表入り。日本選手権100 m4位、南部記念100 m2位。代表決定済み選手を除けばいずれも最高順位だった。
男子の両リレーの陣容が決まった。男子4×100 mR要員が6人と、予定より1人多くなったのに対し、4×400 mR要員は4人に。いざというときは、400 mHの成迫健児(筑波大)が走る可能性も出てきた。陸連が言及したわけではないが、成迫は日本インカレ400 mに優勝するなど、フラット種目にも進境を見せている。
また、日本インカレ100 mに優勝後、4×100 mRで故障をした佐分慎弥(日体大)について、沢木強化委員長は次のように言及した。
「日本選手権優勝者ですから、ぎりぎりまで回復の状態を見るのが高野コーチに課せられた仕事。(最終判断は)個人種目には出場しないので、出発日と考えている。短距離はこの後、富士北麓で合宿するが、佐分選手は大学で練習をする。高野コーチがグラウンドまで視察に行くこともある」
男子400 mへの出場選手も流動的。A標準突破者の小坂田淳(大阪ガス)、山口有希(東海大)の2人が代表入りしなかった。B標準を突破しているなかで、日本選手権優勝の金丸祐三(大阪高)に出場優先権があるが、インターハイの日程との関係を見ると厳しい。沢木強化委員長は次のように説明した。
「金丸選手が出るのか、B標準の誰かを出場させるのか。金丸選手のインターハイのスケジュールを見ながら、慎重に判断する」
なお、標準記録の適用期間は7月25日までだが、最終選考の期限はここまで。今後、新しく標準記録を突破する選手が現れても、追加することはしないという。
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