2005日本選手権種目毎   
標準記録突破者
&国立競技場日本人最高
&展望コメント

*************男子Cハードル・障害*************

男子110 mH
▼世界選手権標準記録突破者
2004年 2005年
13.55/13.62 谷川 聡 ミズノ 13.39 内藤真人 ミズノ 13.53
内藤真人 ミズノ 13.54
▼国立競技場日本人最高
13.58 +1.5 岩崎利彦 富士通 1991 世界選手権 当時日本新

 織田記念の記事(110 mHがヒートアップ 大橋が学生歴代2位の13秒65 “3強”が万全になるのは日本選手権か?)の通り。
 内藤真人(ミズノ)は小さな故障のあることを25日の会見で口にしたが、影響が少ないからこそ、話したのだろう。
 谷川聡(TMA)と田野中輔(富士通)は、織田記念の0.02秒差で谷川(13秒77と79)、国際グランプリ大阪の同記録(13秒77)に続いて東日本実業団でも同記録(13秒82)。谷川は「横方向の動きに、縦方向の動きを融合させる作業」、田野中は3月・沖縄合宿のふくらはぎの故障からの復調が、日本選手権まででどうできるか。
 織田記念、国際グランプリ大阪と筑波大(院も含む)の先輩2人に先着した大橋祐二(筑波大)が、日本選手権という大舞台でもそれを、再現できるか。
 内藤以外にA標準を破る選手が現れるかどうかも、注目点。今回の選考基準から考えると、予選でも準決勝でも、記録の狙えるときにA標準を破った方が選考で有利となる。最後を流すかどうかの判断は、選手本人よりもスタンドのコーチの方が冷静、的確にできるような気がするが(「もったいない」というケースがかなりある)。

男子400 mH
▼世界選手権標準記録突破者
2004年 2005年
49.20/49.80 為末 大 APF 48.46 成迫健児 筑波大 48.71
成迫健児 筑波大 48.54 為末 大 APF 48.72
吉沢 賢 デサントTC 48.85
吉形政衡 福岡大 49.37 吉形政衡 三洋信販 49.52
河村英昭 スズキ 49.61
▼国立競技場日本人最高
48.34 苅部俊二 富士通 1997 日本選手権 当時日本新

 国際グランプリ大阪で成迫健児(筑波大)が為末大(APF)を破った。成迫の成長も期待できるが、今回は為末の大舞台での強さの方が優りそうな気がした。ドーハでも最後に失速したようだが、腰痛がひどかったとのこと。国際グランプリ大阪で見せた、前半をこれまでより気持ち抑え5〜8台目でリードする新バージョンの走りに、為末本人は手応えを感じていたし、見た目も力強さが感じられた。
 東日本実業団で対馬庸佑(RaSport)が6台目まで13歩を成功させた。まだ、49秒台にも入っていないが、注目の選手。

男子3000mSC
▼世界選手権標準記録突破者
2004年 2005年
8.24.60/8.32.00 岩水嘉孝 トヨタ自動車 8.27.46 岩水嘉孝 トヨタ自動車 8.29.79
▼国立競技場日本人最高
8.25.8 新宅雅也 日体大 1979 日本選手権 学生新

 32歳の内冨恭則(中国電力)と21歳の吉岡秀司(明大)の対決が注目されている。岩水嘉孝(トヨタ自動車)のハイペースから内冨が落ちてくるのを待つのも手だが、内冨が落ちてこない可能性もある。できれば吉岡にも、岩水についてもらいたい。インカレではないのだから。


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