2005日本選手権種目毎   
標準記録突破者
&国立競技場日本人最高
&展望コメント

*************男子A中距離*************

男子800 m
▼世界選手権標準記録突破者
1.45.40/1.46.60
▼国立競技場日本人最高
1.46.73 小野友誠 法大 1994 日本選手権 当時日本新

 普通に考えれば笹野浩志(富士通)だろう。昨年の1分47秒02、今季の1分48秒57と記録的にはいずれもトップ(2位とはそこそこ差がある)。しかし、東日本実業団では森祥紀(自体学)が0.02秒差と迫ったし、笹野は出ていなかったゴールデンゲームズでも森は優勝。昨年優勝の鈴木尚人ともども、自体学勢の動きにも注目しないといけない。
 兵庫リレーカーニバルでは“別の組”だった下平芳弘(早大)が優勝。関東インカレでもきっちり勝った(1500mでも2位)。実業団勢にどこまで通用するか。

男子1500 m
▼世界選手権標準記録突破者
2004年
3.36.20/3.38.00 小林史和 NTN 3.37.42
▼国立競技場日本人最高
3.38.88 奥山光広 ヤクルト 1991 日本選手権

 小林史和(NTN)が全ての試合で積極的なレースをしている(ここで言う積極的は、レース展開を意味することもあれば、記録へ挑戦する姿勢を指している場合もある)。日本選手権でも、同僚のムワンギ(NTN)と記録に挑戦する。静岡国際で競争相手にならなかったムワンギが、その後の練習では意欲的だという。ペース配分などは、国際グランプリ大阪の記事(小林&杉森 男女の中距離コンビはラストに進境 グランプリ中距離日本人最高順位)を参照。
 注目されるのは2連勝の辻隼(ヤクルト)がNTN勢のつくる速いペースに、どう対応するか。昨年、故障が長引いたこともあり、まだ完全な状態に戻せていない。東日本実業団の際には次のようにコメントしていた。
「今の感じでは行けて3分40秒くらい。でも、この後の菅平合宿でスタミナをつけて、あっと驚く走りを見せたい。乳酸がたまってもラスト300mを41〜42秒で上がれるような走りができれば…。(寺田の)優勝予想は小林さんでしょうけど、3連勝します」
 田子康宏(立命大)、上野裕一郎(中大)、村上康則(順大)の学生トップ争いも楽しみ。田子の状態が良ければ、小林につくのも面白いかも。


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