2003/5/19 東北インカレ
福島大カルテット特集@
大会記録の2秒40更新にも浮かない顔
「学生記録はいけたはずです」(坂水)
昨年の日本インカレ女子4×400 mRで、学生記録を3分39秒84(筑波大・98年)から3分37秒66へと、一気に2秒24も更新した福島大。そのときのメンバーは坂水千恵(3年=今年の学年)・木田真有(同)・竹内昌子(4年)・久保倉里美(3年)。今季もその4人でリレーメンバーを組むのは確定的……かどうかは、第三者の知るところではないが、東北インカレの個々の活躍を見ると、4×400 mRでも記録更新の期待がかかる。
表彰式の写真。左から竹内・木田・坂水・久保倉
東北インカレではもちろん、敵なし。1走の木田から独走した。川本和久監督から「携帯電話の下2桁の番号順」という指示で決められた走順は、木田・坂水・竹内・久保倉。学生記録のときと1・2走が入れ替わったオーダー。一見、意味のない理由で決められた走順だが、何かしら意図があったのかもしれない…が、たぶん何もないだろう。
4人のスプリットタイムは以下の通り。
|
02日本 |
インカレ |
03東北 |
インカレ |
1走 |
坂水 |
55秒3 |
木田 |
54秒6 |
2走 |
木田 |
53秒3 |
坂水 |
54秒9(26秒0+28秒9) |
3走 |
竹内 |
55秒1 |
竹内 |
55秒8(26秒2+29秒6) |
4走 |
久保倉 |
54秒0 |
久保倉 |
55秒9(26秒2+29秒7) |
ラップタイムを知ったときのカルテットの表情は、一様に落胆したものだった。
「学生新を狙っていました。気温とか、(多種目出場の)疲れは関係ありません」と、昨年のアジア大会代表の木田。2走の坂水も「いつでも学生記録くらいで走れないといけないと思いますし、みんなの状態から行けたはずです」と、エースの言葉を補足した。
しかし、特集Aで紹介しているように、4走の400 mH前学生記録保持者の久保倉は冬期練習が2カ月ほど中断した。それに、この日は竹内と坂水が1時間20分前に800 mを走っている(特集Bで記事にする予定)。ともに、昨年まではなかった事実であり、それでいながら大会記録を2秒40も更新したのだ。当然、条件が揃えば学生記録更新は間違いない。
本サイトでも何回か紹介しているように、卒業生も含めた福島大勢の特徴は試合毎の記録の振幅の差が比較的小さいこと。だが、この日のカルテットの話しぶりから、ただ学生記新を出せばいい、と考えているのでないことは確かである。
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