2002/12/14 山梨学大公開練習
前回欠場の高見澤
この1年間と出場候補区間は?
前回の箱根駅伝。当初は2区を予定されていた高見澤勝(3年)だったが、12月に坐骨神経痛が出て欠場を余儀なくされた。関東インカレ・ハーフマラソン2位、1万m28分48秒19の記録を持つエース格選手の欠場は、山梨学大苦戦の一因となった。
「自分が走っていたらどうなっていたか考えると、もっと行けたんじゃないかと…。自分が出られなかったことで、区間編成も大きく変わり、迷惑をかけてしまいました」
3月いっぱいまでほとんど走れなかったが、4月以降は「多少、腰痛がでたこともあったが上手くカバーできた」と言う。しかし、さすがに2年時と比べたら、トラックや全日本大学駅伝の成績は落ちる。
「夏以降は箱根に合わせてやってきたので、結果は気にしていません。出雲より全日本、全日本より名古屋ハーフと、上がってきていますし…。タイムが上がっているというよりも、感覚的な部分が良くなってきています」
11月23日の名古屋ハーフマラソンはモカンバ、カリウキの山梨学大留学生コンビがワンツー。学生3位が橋ノ口滝一で同4位が池田圭介(中大)、同5位が高見澤で1時間03分50秒だった。
「ペース走感覚で行きました。スタート後、トラックを3周ほどするんですが、ロードに出た段階でトップ集団から離れました。1km2分55秒くらいだったと思います。橋ノ口はついていきましたけど、僕は1km3分で、20km近く1人で淡々と走りました。落ちてくる実業団の選手を何人か抜いて行きましたけど。名古屋で出し切るのでなく、箱根に上がっていけばいいんです」
名古屋のレースからもわかるように、橋ノ口がスピードタイプで“ヨーイドン”型のレースを得意としているのに対し、高見澤は1人でも走れるロードタイプ(あくまでも、比較した場合)。
「練習でインターバルをやった場合、最後はカリウキさんとモカンバが先に行って、橋ノ口にも差をつけられてしまいます。距離走の場合、最後で競り合うことはしませんが、だいたい自分が引っ張ります。(留学生に任せると)ペースが一定しないということもありますが、どんどんペースが上がっていってしまうんです」
ところで、箱根駅伝に出場する選手たちは、自分が走る可能性のある区間を必ず下見している。高見澤の場合、1つの方向で下見をすれば、逆の方向で走ることもイメージできるという(イメージできない選手も多い)。1年時には8区を走り、前回は2区を走るつもりでいた。「4区は下見していませんし、山下りもないと思います」というのが、現時点での高見澤自身の出場予想。ということは、1・2・3・5・8・9・10区の7区間に絞られる。
先に言及した練習やレースでの特徴を踏まえると、復路の9区出場の可能性を予想するのが普通だろう。しかし、5区・山登りの可能性も、あながち否定できないような気がするのだが…。
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