2002/11/3 全日本大学駅伝
順大8位、出雲の10位から一歩前進
仲村監督コメント
「最悪14位も予想していた」

 昨年まで駒大と学生駅伝“2強時代”を形成した順大は、岩水嘉孝・奥田真一郎・入船満・坂井隆則・野口英盛のクインテット卒業により、大幅な戦力ダウンを余儀なくされた。3000mSCで春田正臣(4年)が日本・関東両インカレに優勝。三原幸男(3年)が日本インカレ・ハーフマラソン9位、中川拓郎(4年)が関東インカレ5000m・ハーフマラソン入賞と、そこそこ頑張ってはいる。駅伝でチームが快走すれば、こうこうだった、と記事にできる戦績ではある。だが、昨年までインカレ各種目で必ず3位以内に入っていたことを考えると、この1年の凋落ぶりは大きいと言わざるを得ない。
 その立て直しが、仲村明監督の双肩にかかっている(という言い方は、あまり好きではないが…)。だが、学生駅伝初戦の出雲では10位。距離の短い出雲は、相対的に関東以外の大学に有利に働く。それでも、徳山大に負けたのは、箱根の中心チームだった順大にしてみれば、屈辱だっただろう。国体会場の高知春野競技場で仲村監督に会った際、「出雲ショックは?」と聞くと「むちゃくちゃありますよ」と、答えが返ってきたほどだ。
 それから1カ月弱。伊勢は出雲よりも距離が長く、順大にとってプラスには違いない。とはいえ、仲村監督は「うまくいけば7位、最悪14位も予想していた」という。

「1・2区は上出来、100点です。3・4区が悪かったですね。べつに3区は、弱い選手に頼ったわけじゃないんです。行けるだろう、という期待を込めて起用したのですが、そこで後手に回ったのが誤算です。5区の伊牟田も最後がピリッとしなかった。30秒くらい悪いですね。7区の春田は悪いなりにまとめたと思います。8区の三原は実力通り。3・4・5・6区が今ひとつでした。
 1週間前の1万mで6人が自己新を出して、思い切って勝負する布陣を敷きました。長山が29分19秒くらいと好調です。出雲はアンカーの長山を生かし切れませんでした。今回は、堅くつないで長山で勝負、という布陣ではなく、前で長山を生かすオーダーです。
 1年生が思ったより走れませんでしたが、現在の戦力では仕方ない部分もあります。箱根はこれで、8人が固まってきました。あとは経験者の磯野(弘晴・箱根前回6区)がいます。最低でも、もう1人出てきてくれないと」


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