2003/1/2 箱根駅伝
上位校監督コメント

3位・日大
小川聡監督コメント
「来年は藤井が2区で区間賞を取って、総合優勝をする」

「今回は90点の出来。冷静でない部分もあって、それがマイナス10点分ですが、上の2校は(どうやっても)潰せなかったと思う。出雲、全日本と含めて9年間も3位以内から遠ざかっていたんです。よくやったと思います。いきなり(優勝)は無理でしょう。
 全日本、箱根と3位に入れたことで、踏ん張る土台はできたと思います。清水たちが抜けるのは大きいですけど、藤井、中谷、下重たちが続いてくれるはず。岩井や1年生たちもやってくれるはずです。
 来年の目標は、藤井が2区で区間賞を取って、総合優勝をすること。ビジョンを持って強化しないと、箱根の総合優勝はできません。今度入ってくる新人たちも、やってやろうという気で入ってくるはず。一緒に優勝するために日大に来てくれ、と勧誘しましたから。できる状態にしておくから、と約束しましたから」


5位・中大
田幸寛史コーチ・コメント
「登りよりも1・2・3区を上手く流すことを優先しましたが…」

「5区にアクシデントがあったことを考えると、“情けないレース”ではなかったと思います。力を出したという面はあった。ですが、結果として5位という順位は、情けなかった。選手管理やメンバー選考という面で、私に責任があったと思います。
 4区までは本当に予定通りでした。5区(予定していた選手が風邪?で走れず、山登り用の控え選手でなかった高橋憲昭を起用してブレーキ)は私の責任です。登りのリザーブも用意はしていましたが、1・2・3区を上手く流すことを優先して考えました。そこに、山のリザーブ選手を起用しました。山を甘く見ていました。結果として1・2・3区でトップを経験できたこと、トップで走れることを示せたのは収穫だったと思いますが、そのために犠牲を払ってしまいました。
 しかし、5区が予定通り走れたと仮定しても、今日の復路を足したのでは勝てません。今の学生選手は後ろから押し上げるような走りは、なかなかできませんから、往路の12位から復路で5位に押し上げたことは、評価していいと思います。しかし、結局、駒沢と山梨には離されたまま。復路(2位)の走りだけでは、総合優勝までは届きません。まだまだ、です。優勝争いをする力、本当に戦う力があったかというと、不十分だったと思います。来年の主軸になる選手たちが足を引っ張ったのも、不満が残る部分です。もうひとつ上の力を目指さないと厳しいことを学びました」


6位・東洋大
川嶋伸次監督コメント
「守りに入ったら落ちてしまう」

「10区の岩田には、中継直前に電話で“思いきって行け。オマエで勝負だ”と言いました。これまでは指示とかしていないし、言っても“自分のペースで”というくらい。それまでは無難な走りだったかもしれませんが、岩田は攻撃的な走りをしてくれました。
 5・6区が誤算でしたが、体調の悪い選手を使わざるを得なかった。それが、ウチの力ということです。そういった状況でシードに入れたのは大きいと思う。この1年は変化の年でしたが、高いレベルではない。もっと変わっていかないと。レースと一緒で守りに入ったときには、もう落ちています。
 それでも、ここまで来られたのは4年生の力が大きかった。一番悔しい思いをしてきたのが4年生だし、生活態度から変えようとしたときに、率先してやってくれたのも彼ら。力があるのは3年生だが、そういった部分で4年生がしっかりしていたし、それで選手たちが上を目指そうという気になったと思う。
(久しぶりの箱根駅伝は)雰囲気が変わっていた。全コースを見たのも初めてだったので、富士山が見えたり観客が多かったりと、発見もあった」


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