2003/1/3 箱根駅伝復路
駒大選手優勝コメント
「山梨学大が往路で3分差を付けたいと言っているのを聞いて、僕らはそんなにヤワじゃないぞと、奮起しました」(松下)
「お腹の調子が悪くて、今朝も下っていました」
(島村)

1区・内田直将(3年・区間1位)
「予定通りです。大八木さんからも、行くなら六郷橋からと言われていましたし、それまで余分な動きをしないようにしました。(後続との)タイム差は具体的に何秒つけたいとか考えず、飛び出したら、できるだけ離そうと思っていました。
(橋ノ口君は)意識していました。飛び出したところで付いてこられ、きつかったです。(去年は1区にエントリーされながら欠場)あの経験があったから、この結果が出たと思っています」(往路フィニッシュ後に取材)

2区・松下龍治(4年・区間2位)
「内田がトップで来るのは調整を見ていてわかっていたので、(モカンバに)追いつかれてから、どういうレースをするかを考えていました。追いつかれたときのペースがそれほど速くなかったので付いていって、(離されたとしても)トップとの差をなくして次に渡すことを考えました。自分のことよりも、チームのことを考えた走りをしました。
 山梨学大が往路で3分差を付けたいと言っているのを聞いて、僕らはそんなにヤワじゃないぞと、奮起しました。『そんなこと言われるなら、勝ってやろう』と往路の選手に声を掛けました。結果的にはモカンバと塩川(4区)が走れなくて、(2人が走れた場合と同じような)タイム差になったのかもしませんが、最低限のラインはクリアできたとは思っています。
 正直、まだ臀部に不安はあります。上りで右脚に力が入らなくなるんです。坐骨神経痛とも言えないんですが…。練習が中断した分、筋力が落ちています。距離的な練習ができていなくて自信が持てず、それが負けた原因だったと思います」

3区・佐藤慎吾(1年・区間6位)
「設定タイムを30秒くらい上回ることができましたし、出雲の失敗が生きてきているとも思いますが、成功したといえるのかどうか、わかりません。順位は落とさずに済みましたが、区間順位が納得いきません。(箱根は)出雲や全日本とはまた違った雰囲気がありますね。声援がすごかったりして、気分がよかったです。来年はもっと活躍したいです。具体的にはうまく説明できないんですが、もっと活躍をしたいんです。(区間賞やポイント区間でトップに立つことも?)活躍のうちですね」

4区・塩川雄也(2年・区間7位) ※以下は共同記者会見
「(筆者が途中から会見に列席)……悔しいです。来年また、勝てるように頑張りたい」

5区・田中宏樹(2年・区間2位)
「2年連続して山を登らせてもらいましたが、満足のいく走りではありませんでした。復路の人にもっと余裕を持ってもらえるような位置で渡したかった。2連勝して、先輩の力は強いんだなと、しみじみ感じました」

6区・吉田 繁(3年・区間5位)
「3年生として、4年生を送り出す立場にもかかわらず、任された仕事ができなかったのが悔しい。でも、後半他の選手が頑張ってくれると思っていた。優勝に貢献できたことがうれしい」(ドーピング検査のため会見に出席できず、後刻、プレスにリリースが配布された)

7区・糟谷 悟(1年・区間2位)
「高校では優勝したことのなかった自分が、大学駅伝のデビュー戦でいきなり優勝でき、本当に嬉しいです。連覇を途切らせないよう、頑張っていきたい」

8区・太田貴之(2年・区間1位)
「力がなくて15km過ぎからペースが落ち、反省しています。優勝は嬉しいです」

9区・島村清孝(4年・区間1位)
「大八木さんには言っていなかったのですが、実は体調が悪かったんです。今回のメンバーは4年生が2人。後輩の力あっての優勝だったので、後輩たちに感謝しています。大八木助監督、高岡監督、マネジャーたちにも、感謝したいと思います」

10区・北浦政史(3年・区間1位=区間新)
「1位でタスキを受け、そのまま1位でゴールできるなんて、本当に嬉しい。来年も優勝したい」

島村コメント
「最初から自分のペースで行って、抜く少し前まで1km3分ペースでした。その時点でも前との差は縮まっていて、追いついたときだけスパートしてみよう、と考えていました。あとは自分のペースで行きました。タイムとか、前との差とかは気にしませんでした。
(体調が悪かったのは?)下痢っていうんですか……お腹の調子が悪くて、今朝も下っていました。最後のポイント練習のときも今日と同じ感じでしたが、朝、出しておけば問題なかったので、今回も持つかな、と。(症状は)食べた物が全部、出ていってしまうような状態でした。
(区間記録は)終わってみて知って、正直悔しいのですが、*km地点で出ないとあきらめてしまったんです」(続きは新聞各紙に載ると思われます)

太田コメント
「詰めてきてくれることを予想していましたが、とりあえず前にいることを想定していました。9・10区に強い先輩たちがいたので、思い切ったレースができました。特に、タイム差とかは気にしませんでした。リラックスして、自分のペースで追えばいいよな、と考えていました。大八木さんからの指示も、無理せず自分のペースで行け、というものでした。
 詰めているのは沿道からの声や、大八木さんからの情報でわかりましたし、だんだん、前が見えてきました。海岸沿いでは横風だったのでそれほどでもありませんでしたが、曲がって向かい風になってからは寒かったですね」


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