2003/1/2 箱根駅伝往路
2区の3選手コメント
「あまりハイペースで入ると権太坂で落ちるので、自分なりに考えて、自重しました」(藤原)
「藤原の脚を見たら……そこで気持ち的に負けていました」(松下)
「守りに入ってしまったら、チームとして結果を出せません」(清水将)
藤原正和(中大4年)
区間1位・1時間07分31秒(=区間歴代4位&中大最高記録)
「設定タイムは7分30秒でしたから、予定通りに走れました。(前半)清水が速く入りましたが、あまりハイペースで入ると権太坂で落ちるので、自分なりに考えて、自重しました。2区を走りたいと4年間思っていましたし、集中して臨むことができました。走っていて面白かったです。体調面や走りのリズムなど、1年ぶりくらいによかったと思います。
しかし、会心の走りではありません。(2年時に1万mの)ジュニア記録を出したときも、(3年時にハーフマラソンで)ユニバーシアードに優勝したときも、会心ではありません。今日も、4人になったときに引っ張ることができれば、区間記録も行けたかもしれないんです。
(マラソン練習は)1月8日くらいから始めたいと思います。びわ湖では世界選手権に出られるタイムと順位を目指したい」
松下龍治(駒大4年)
区間2位・1時間07分58秒(=駒大最高記録)
「内田がトップで来るのは調整を見ていてわかっていたので、(モカンバに)追いつかれてから、どういうレースをするかを考えていました。追いつかれたときのペースがそれほど速くなかったので付いていって、(離されたとしても)トップとの差を少なくして次に渡すことを考えました。自分のことよりも、チームのことを考えた走りをしました。
モカンバのペースが遅かったので、2人(藤原正和・中大と清水将也・日大)が追いついて来ることは予想していました。後半は、故障で練習ができていない影響が出ました。上りで右脚に力が入らない(今回のレースでのことか、練習段階でのことか不詳)。故障した分、筋力がないんです。(練習で)距離ができていない分、自信が持てなかったのが敗因です。走っているときに藤原の脚を見たら、いい筋肉がいっぱい付いている。走り込んでるな、と感じてしまって、そこで気持ち的に負けていました。
マラソンをどうするか、ちょうど今、大八木さんと話し合ったところです。中途半端になるならやらない方がいい、というのが結論。もちろん僕は、やる気でいます。(びわ湖マラソンまで)2カ月しかありませんが、その中でちゃんと練習をやって、出たいと思っています。走り込んでいないので、ちゃんと走り込んで、筋力を付けて、体全体を肉体改造して…。
(目標は)大きなことを言わせてもらうのなら、予選でもあるので、結果を出せば世界選手権に出られます。藤田さんのパターン(駒大4年時のびわ湖で学生新&日本人トップで世界選手権代表に)が理想ですが、出るからには次のマラソンにつながるレースをしたい」
清水将也(日大4年)
区間5位・1時間08分50秒(=日大記録に7秒届かず)
「(前半オーバーペース気味に入ったのは)計算の内です。最初から、トップに付いていくつもりでした。守りに入ってしまったら、チームとして結果を出せません。それを、僕が走りで示したいと考えていました。外人・日本人を気にせず、トップを目指す気概を、口ではなく、走りでメンバーに見せたかったんです。やるだけやってみたかった」
日大・小川監督
「藤原みたいに行っていたら、区間賞は取れていた。その力はあったと思う。(運営管理車が)選手に付けたのは3区の10km地点。もしも2区で選手に付けていたら抑えさせたが、後から“なんでだ”と問いただしたらウチのチームでなくなってしまう。今回は将也に任せていた」
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