寺田的陸上日記特別版     
一部読者の熱烈な要望に応え“ファミレス論争決着編”
を掲載します。必ず、午後10時前にお読みください。
(“サブテン”にひっかけたオチではありません)


 かつて、このサイトの日記コーナー(現在はToday's Headlineへ発展的に解消……ものは言いよう)で“ファミレス論争”なるものがありました。名前に朗、または郎の文字が付く“3ロウ”こと石井朗生、佐々木一郎、そして寺田辰朗の3記者は、ファミレスで記事を書くと能率が上がるという共通点がありました(中出健太郎と中村恵一郎の“2ナカ”は違うらしい)。
 しかし、ファミレスをデートで利用するケースについては持論がそれぞれ異なりました。
「筑波などの土地では、デートにファミレスを利用するのもやむなし(よくある)」と石井記者が口火を切り、それに慶応ボーイの佐々木記者が「男子たる者、たとえどんな場所でもデート場所に手抜きをするものではない」と反論。京王沿線在住の寺田は「愛があれば、場所はファミレスでも問題ない」と、佐々木記者の意見に真っ向から挑戦状を叩きつけました。価値観の多様性を認める寺田にしては、珍しいことです。

 この論争は意外な展開で決着がつきました。1月から始まったフジテレビ木曜日22時枠の連ドラ「恋のチカラ」で、主要登場人物の3人が次のような会話をしたのです。

 大手広告代理店を退職し自分の事務所を設立したクリエイターの堤真一が、デートを前に部下(かな?)の深津絵里と以下のような会話をします。
深津 「フレンチレストランでお食事して花をもらうのも素敵ですけど、私、大学のときから付き合っていた彼とはいつもファミレスで待ち合わせしてました」
 「ファミレス?」
深津 「話してるだけで楽しくて、コーヒー13杯おかわりしたことあります」
 「迷惑な客だな」
深津 「かえって時間が経って思い出すのは、そんなムードのないデートだったりするものですよ」
 「まるで参考にならない」

 そして、矢田亜希子演じる深窓の令嬢と堤がデート。実は矢田が、深津の元彼の妹で、現在は深津と矢田が女2人で同居しているという設定。堤と矢田はフレンチレストランでの食事後、堤が車のキーを車内に忘れたため、業者が来てくれるまで近くのファミレスで時間をつぶすことに。

 「ボクの知り合いは恋人との話に夢中になって、コーヒーを13杯もお代わりしたことがあるって」
矢田 「えー、すごいっ。13杯って何時間くらい話してたんだろ。夜通しかな」
 「あー、そうかもしれない」
矢田 「それって知り合いじゃなくて、貫井さん(堤の役の名前)自身の経験だったりして」
 「まさかぁ。ボクはファミレスなんかでデートしたことはありませんよ。だって、こんな……ねえ。相手に失礼じゃないですか」
矢田 「えー、そうかなー。私はこいういうデート、素敵だと思いますよ」

 ということで、「競技場でよく見る顔」「記者の皆さん」コーナーの、佐々木記者の写真の下には「ファミレス論争敗者」の文字が入ったわけです。なんてったってフジテレビの、俗に言うところのトレンディードラマですよ。これはもう、決まりでしょう。
 蛇足ですが、ドラマではたぶん堤と深津が……今晩22時からのオンエアで確認してください。