2001/5/13 関東インカレ
末續慎吾の2001新走法はグリーンばりの“前半下向き”走法
しかし、「グリーンのとはちょっと違う気がします」


(※この記事は国際グランプリ大阪の記事を読んでからお読みください)
 男子4×100 mR予選2組は東海大がトップでフィニッシュしたが、電気計時が作動していなかったため、再レースとなった。リコール・スターターへの連絡が遅れ、レースを止めることができなかったのだ。
 最初のレースはフィニッシュライン延長上のスタンドから見ていたが、再レース(東海大が39秒30で1位)はホームストレート中央付近で、スタンド下から見ていたため、末續慎吾(東海大3年)が下を向いて走っているのに気がついた。明らかに、昨年まではやっていなかった動きだ。
 ダウンを終えた末續に、下を向く新走法に変えた経緯を質問した。
「常に意識して頭を下げることで、後半もスピードが出るようにするのが狙いです。日大戦(4×100 mRアンカー)はうまくいきました。前半、思いっきり下げて、中盤流してもバーンといけました。200 mの場合は特に違ってきます。続けられる限り頑張りますが、80〜90mまで行ければ成功です。意識の部分が大きいんですけどね、実際下がっているかどうかより。昨日(国際グランプリ大阪・記事)の前半はかなりうまくいって、頭が上がったときにバーンとスピードが上がって、トップで直線に出てきたんです」
 この走法に取り組んだのは、走りが浮いてしまうことを解消するのが狙いだった。
「昨日(国際グランプリ大阪)も最後は浮いてしまいました。オリンピックの準決勝も、完全にバッタバッタでした。疲れているときに多いですね。高野(進)先生には『抑えることをイメージしろ』と言われていましたが、具体的には自分で考えて、考えてというより感覚でやってみました。自分でもずっと、200 mだったら浮くのをなんとかしないといけないと思っていました」
 モーリス・グリーン(アメリカ)の前半ほど、前傾をしているわけではないが、この日はリレーということでスタンディングからのスタート。クラウチングからのスタートだと、どうなるのだろうか。だが、グリーンとは違うと末續は言う。
「グリーンの真似ってわけじゃないんです。あれとはちょっと違うと思います。どう違うかはうまく説明できませんが、何かが違う気がします」
 どう違うかは、横浜国際競技場に足を運び、関東インカレの100 mで実際に見るのが手っ取り早いだろう。