2002/6/26
ミステリアス“48”の衝撃
Mysterious forty-eight
解明編“48”という数字が記録更新に際して頻繁に現れる理由とは?
ご安心ください。ここから先は、数字の魔力というよりも、その数字がなぜ、人を引きつけるのか、という話です。
というのは、“48”という数字には、人間を引き付ける力があるのです。その理由は“48”が、1から59の中で(60秒は1分になってしまいます)最も約数が多い数字だから。人間は、約数の多い数字に引き付けられる習性があるのです(何かの本で読んだことがあります。テレビ番組だったかも)。
説明の必要はないと思いますが、約数とはその数を割り切れる整数のことです。つまり、4の約数は2、6の約数は2と3、12の約数は2と3と4と6です。あなたがなんでもいいから二桁の数字を思い浮かべろと言われたら、知らず知らずのうちに12や18、20、24、36という、比較的約数の多い数字を選んでいませんか。人間は、約数の多い数字に安心感・親近感を持つようです。
前述したように48は約数が8個(2、3、4、6、8、12、16、24)と最も多く、陸上選手も自然界の法則に従って、その数字に無意識に引き付けられた結果、1万mの記録に“48”が頻繁に登場する現象となったのだと思います。おわかりいただけましたでしょうか。
いつ頃からか、西洋では“ラッキーセブン”といって、7という数字が幸運の象徴になっています。そうなった背景には、7という数字に希少価値を感じることができたから、と言われています。7は、ヒト桁の数字では約数がない(素数)最も大きな数字なのです。
逆に、13という数字がキリスト教世界で嫌われているのは、15以下の数字で最も大きい素数だからでしょう。希少価値も度が過ぎると、恐怖感に変わるのではないでしょうか。そういった潜在意識が、「13人目の弟子がイエスを裏切った」という新約聖書のストーリーを生んだ背景なのです。
長々とうんちくを書いてしまいましたが、すべては寺田がファミレスで考えた妄想ですので、まさかとは思いますが、お信じになりませんように。でも、ちょっとだけ説得力、ありません?
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