2001/8/2
室伏&室伏コーチが記者会見
『サークルは問題ない。普段どおりにやるだけ』

 8月2日、室伏広治(ミズノ)がデルタ・ホテル・エドモントン・センター内のミズノ・サービスセンターで記者会見を行なった。室伏の試合へのコンディションを考慮し、ほとんどの質問に室伏重信コーチが答える形式の会見となった。

室伏コーチ ここまで順調に、故障もなく、病気もなく、時差もちゃんと調整でき、昨日解消しました。技術はここ1カ月安定し、調整も順調です。本人は競技前ということで集中しております。
――本競技場のサークルは見ましたか。
室伏コーチ 今日、サークルを見てきました。問題ないと思います。
――国内の競技場ではどこと似ているでしょうか。
室伏コーチ 私が見た限り、今までにないものだが、問題ない。雨が降っても大丈夫だと思います。
――今季の試合と比べ、現在の体調は?
室伏コーチ まったく問題ない。大阪の試合(大阪GP)のあと(転倒の影響で)、むち打ちの症状が出ましたが、今は完全にない。どんな小さな試合でも、調整は完全にやっています。特別なことはなく、普段どおりです。
――集中力が高まってきていますか。
室伏 試合が近くなり、自然と緊張してきますが、普段どおりやるだけです。
室伏コーチ 今言った、普段どおり構えずに、という点が重要なんです。今のところ、普段どおりです。
――エドモントンに入ってからは、どんなトレーニングを?
室伏コーチ 普段と同じで技術的な確認をやっています。ウエイトトレーニングや投げを、こっちに入ってからは調整としてやっています。たくさん投げるわけじゃない。練習時間もそう。調整の段階ですから。
――投てき練習はどこで?
室伏コーチ 大学の陸上競技場です。エドモントンではその1つしかない。3つあったんですが、1つはある選手がハンマーを道にまで投げてしまって使えなくなり、1つは雨でズブっとなって引き抜くのが大変で、使えない。使える1つも、滑るので感覚が悪い。練習場に関しては、大変です。
――1つしかないということは、他の国の選手とも一緒に練習しますか。
室伏コーチ ハンガリーの選手とか、いっぱいいましたね。
室伏 世界選手権ですから。
――現時点での目標は?
室伏 普段どおりやることが一番の目標です。順位はまったく気にしていない。いろんな選手が集まるその場所で、うまく戦えればいい。
室伏コーチ 普段どおりのことができればいい。
――この会見のように、コーチが状況を代弁するのは、選手にとってありがたいことですか。
室伏コーチ 国内でも何度も同じことを話してきてますし、こういう機会というのは神経を使います。技術系の種目にとっては、神経をつかってしまうとよくない。明後日のことなので、集中させたいですから。