2001/7/9
1チーム最多の代表7人
ミズノが世界選手権壮行会


7選手のコメント
谷川 聡「セビリア(99世界選手権)、シドニーと2次予選止まり。今回は最低でも準決勝進出、あわよくばその上をと考えています」
室伏広治「前回のセビリアでは決勝に残ることができませんでした。今回はおそらく、大変な接戦になるだろうと思います。しっかり準備して、ベストを尽くしたい」
田端健児「400 mフラットレースでは45秒台、4×400 mRでは日本新記録で決勝に残ることが目標です」
渡辺大輔「結果だけを求めて、頑張ってきたいと思います」
今井美希「前回のセビリア、シドニー五輪と果たせなかった決勝進出が目標です。できれば入賞を目指したい」
柿沼和恵「(4×400 mRメンバーの)4人の力を合わせ、最大限のパフォーマンスを発揮したいと思います。最低でも3分31秒台の日本新を」
信岡沙希重「セビリアの4×100 mRは補欠で本番を走れませんでしたので、今回はちゃんと本番を走れるよう、先輩の柿沼さんと頑張りたいと思います」



 世界選手権代表7選手を擁するミズノが9日、東京都内で世界選手権(8月、エドモントン)壮行会を開催した。
 今回のメンバーの特徴は、全員が過去の世界選手権を経験していること。
谷川:99世界選手権(2000五輪)
室伏:95、97、99世界選手権(2000五輪)
田端:99世界選手権(1996&2000五輪)
渡辺:99世界選手権(2000五輪)
今井:99世界選手権(2000五輪)
柿沼:91世界選手権
信岡:99世界選手権
 そして、7人の置かれているポジションが、上記のコメントによく現れている。
 谷川、今井はともに99年世界選手権、昨年のシドニー五輪と連続出場しているが、本人がコメントしている通りの成績だった。渡辺もこの2人と同様に出場しているが、ともに力をまったくと言っていいほど出し切れなかった。
 田端は7人のなかで唯一の五輪2度経験者。アトランタ五輪では4×400 mRの予選で好走したが、準決勝&決勝では伊東浩司が加わり補欠に。シドニー五輪では記憶に新しいところだが、小坂田淳(大阪ガス)が準決勝で接触のためバトンを落としている。単独種目では、上記3人同様セビリア、シドニーと力を出し切れなかった。
 柿沼は91年の東京大会に、4×100 mRの2走として参加。当時は高校2年でショートスプリントのホープだったが、10年後の今回はロングスプリントのエースの自覚が、コメントからもうかがえる。
 信岡はセビリアでメンバーから外れ、1人切ない思いを経験した。田端がアトランタ五輪の経験を、信岡に話しているのかもしれない(次の機会に確認します)。
 そして室伏だが、昨年のシドニー五輪前には「きびしい戦い」という表現はしなかった。メダル云々というコメントはまったくしないが、世界と戦える感触は、この1年で確実に感じているようだ。