2001/8/10
メディア800 mレースで日本2記者が激走
箱根経験者の近藤記者が参加123人中15位!!
佐々木記者は根性の3分突破!


 8月10日午前11時から、メディア800 mレースが12組タイムレースで行われ、日本からは読売新聞の近藤雄二記者、日刊スポーツの佐々木一郎記者の2人が参加(ともに1組)した。
 近藤記者は、学生時代に箱根駅伝出場経験のある元エリート・ランナー。終始、先頭争いに加わったが、最後はスピード練習不足の影響か、単なるスタミナ切れか、地元カナダのクレイグ記者との2位争いに競り負けてしまった。1組1位はオーストリアのヴントゥサム記者で2分14秒56。近藤記者は2分16秒32で「過去15年間で最高タイム」の健闘。全体を通じての順位は123人中15位で、日本人記者のレベルの高さを見せた。
 佐々木記者は花園に出場経験のある元ラガーマン。「1周目を61秒で入り、2分分3秒でゴールしたい。西村美樹選手が目標」とレース前に話していたが、終始ブービー・ポジションを独走し、1組の出場9人中8位。「3分突破はまず無理」との下馬評を覆し、2分58秒36で全体では96位に入った。

 全組を通じてのトップはスペインのセルジオ記者の1分57秒61。このレースは、電気計時で行われ、フィニッシュ後はミックスドゾーン(取材スペース)を通り、希望者にはドーピング検査もある。本物のレースそのままに行われ、メダリストは記者会見も行う徹底ぶり。司会者が、実際の競技の会見と同じ人物で、雰囲気はまったく同じだった。セルジオ記者は「次は1分43秒台を」と、息巻いた。

メディア800 mレース写真集

レース後の一問一答・近藤記者編
Q.初めて世界選手権を走った感想は?
近藤 楽しかったです。
Q.箱根駅伝と比べてどうですか。
近藤 こっちの方がしんどかったです。酸欠状態です、気持ち悪い。でも、今の力は出し切りました。
Q.世界選手権に向けてどんな練習を?
近藤 エドモントンに入ってレース前、4日間ジョッグしました。30分から1時間くらい。おととい、200 m4本の刺激を入れました。調子は良かったです。
Q.優勝争いに加わりました。
近藤 最後、1人抜きたかった。2位になりたかったですね。
Q.世界の壁は?
近藤 厚かったですね。
Q.テレビは来ていなかったようですね。
近藤 栗原さんのインタビューを受けたかったです。
Q.今後の目標は?
近藤 800 mは自分にとって短いので、次は秋のマラソンが目標です。2時間40分で走りたいですね。
Q.2年後のパリ(世界選手権)でも出場しますか。
近藤 今度は2分10秒を切ってメダルが欲しいですね。

レース後の一問一答・佐々木記者編
Q.目標は西村美樹選手と言っていましたが?
佐々木 スタートしたら、思ったより体が動きませんでした。ボルダーで4日間、高地トレーニングをしましたが、その成果が出せず、残念です。脚よりも肺にきました。1周目の通過が速すぎたのかもしれません。トラックが軟らかくて、僕の走りと合わなかったことも原因です。
Q.反省点が多いレースですか。
佐々木 普段の生活から、陸上競技に集中し切れていませんでした。その辺が、まだまだ甘いと思います。社会人6年目で、ろくに練習していないとこうなるということが、よくわかりました。明日から毎朝、20km走を自分に課します。
Q.世界選手権で得たものは?
佐々木 自己記録を更新できたので、よかったです。世界の舞台で自分の力を出し切るのは難しいと言われていますから、自分で自分を誉めてあげたい。何より、選手の気持ちがよくわかりました。これで、記者として一段階レベルアップができたと思います。