印象に残ったコメント集C 2日目(8月4日)
印象に残ったコメント集C 2日目(8月4日)
『メダルが欲しかったですけど、入賞できて素直に嬉しいです』


Q.入賞の感想は?
柳沢 いやー…うーん…、メダルが欲しかったですけど、こうして入賞できて、素直に嬉しいです。メダルを狙わずに試合に出る馬鹿はいませんから。誰でもスタートラインに立つときは、一番いい色のメダルを狙っていると思いますよ。それが十分可能だと思っていました。そのくらいの気持ちで立たないと、入賞もおぼつかないでしょう。最初から気持ちで負けていてはダメなんです。
Q.2km8分ちょっとのペースとレース展開については?
柳沢 ルールが変わったのと、オリンピックの(厳しい)審判で、そのくらいのペースになるという読みはありました。周りも同じことを考えていたんでしょう。その通りにハマりました。
(16km過ぎで引き離されたところは)馬鹿と言われるかもしれませんが、自分からペースを上げようとしていたんです。それを先にやられてしまいました。100 mくらいは対応したんですが…。
 これまでも、シドニー五輪は10kmちょっと、ワールドカップ(99年)は12kmまで集団に付けて歩きましたから、10kmちょいまでは集団で勝負をかけられると思っていました。
Q.その100 mの無理が、ゴールまでに響いた?
柳沢 世界では、どんなペースでもついていかないとダメだと思います。
Q.国際大会でなかなか結果を出せない時期がありましたが?
柳沢 昔、結果を出しても選んでもらえない時期があって、責任を持って出るモチベーションのレースが少なかったように思います。経験と思って出るのと、責任を持って出るのでは、レースが違います。日の丸を背負う経験を積んでおかないと、結果を出せないのだと思います。
Q.今回は池島選手が故障で欠場し、1人で日の丸を背負うことになりましたが。
柳沢 1人というのは初めてでした。彼の方が大きな舞台の場数を踏んでいます。話を聞いたり、後ろにいてくれるだけでも楽だったと思います。実力的にも大差ありませんから、2人で粘れればどちらかがメダルに届いたかもしれません。
Q.歩型違反の旗を一度も振られませんでした。
柳沢 かなりスムーズな歩きができて、それがよかったのだと思います。最初はフォームを意識するあまり硬くなっていましたが、リラックスを心がけました。1回も振られなかったのは初めてです。
Q.2km7分半に上げられるとさすがにきつい?
柳沢 練習ではそれくらいのタイムでやっています。でも、それがメダルの域なんでしょうか。練習では上げられても、本番で余力を持って我慢できるかどうかの差だと思います。