印象に残ったコメント集D 2日目(8月4日)
男子100 m1次予選後の土江寛裕との一問一答
『後半、やろうと思っていたテクニックができませんでした』

Q.どの部分が失敗でしたか?
土江 スタートが何回も仕切り直しがありましたが、集中力は落とさないように意識しました。スタートは上手くいきましたが、逆に後半が、やろうと思っていたテクニックができませんでした。真っ白になって内がなんだかわからなくなる、いつもの失敗ではないんですが、残念です。
Q.後半のテクニックというのは?
土江 自分なりのテクニックがあって、富士吉田で朝原さんにもビデオを見ながらアドバイスしてもらいました。合宿前と動きは的には変えることができましたが、覚えたてのところがあって…。
Q.接地の時の感覚ですか。
土江 どこに着いて、どうキックするとかではなく、お尻の上を筋肉を使って押すとか、地面の反力をもらって走るとか、そういった感覚の部分です。富士吉田で走りが崩れていたとき、朝原さんが「こうじゃない?」って、アドバイスしてくれたんです。Q.その時期に動きを変えるのは、かなり勇気がいることでは?
土江 それほど悪かったということです。まったく前に進んでくれなくて。

 結果を出せなかった選手のコメントを載せることに、正直、ためらいもあった。しかし、成功したケースとは違った意味で、今後を考えた場合に参考になる、示唆に富んでいると思って、あえて紹介した次第。