2002/3/9
土江&為末のアメリカ合宿出発を成田でキャッチ
「アメリカ人がどう考えて練習をしているのかを勉強してきます」


3月7日、所用で成田空港に行った際に、偶然にも土江寛裕(富士通)と為末大(法大)のアメリカ合宿出発に出くわした。
合宿先はテキサス州オースチン。為末が今春入社する大阪ガスの朝原宣治が練習拠点としている場所で、ダン・パフ氏のコーチを受ける。

「アメリカっぽい練習の知識を勉強に行くのが目的。400 mHうんぬんじゃなく、純粋にかけっこのレベルのトレーニングをすることになります。実は海外のコーチに指導を受けるのは初めて。ボクは日本の中でつくってきた走りなので、ガツンと言われるのは覚悟しています。ヨーロッパはクリス(ローリンソン・英)とか知り合いがいて練習を聞くこともできたんですが、アメリカは仲のいい選手がいなくて聞けていません。アメリカ人がどう考えて練習をしているのかを勉強してきます」

島根出身の土江と広島出身の為末。中国地区が生んだ2人の五輪選手が並んで立つと、まさに壮観である。現在、山口県小郡にいることを記念して、本日サイトにアップすることにした次第である


土江のこの写真は2月の日中対抗室内横浜大会のときのもの。もみ上げが印象的だったので撮影させてもらっていたが、掲載許可を成田でもらうことができた

為末の帰国は3月21日頃の予定土江は「今まで水戸で決勝に残ったことがない」と本人が言うくらい、春は調子が上がらないが、日本選手権では例年、好成績を残している

写真のクリックで拡大表示
為末自身が現在発売中の陸上競技マガジン3月号に執筆した手記で触れていることだが、学生時代はいろいろな練習を試してきた。他人の練習や走りをすぐに真似できたが、それが“器用貧乏”になっていたと言う。もっとも、結果的にそれがマイナスとならなかったわけである。
「器用貧乏を広げて、もしもあれなら(自分に合っていなかったら)元に戻して、その際に1つくらいアメリカっぽい何かを残して、とか考えています」

 注目の第一戦は兵庫リレーカーニバルの400 m。水戸国際も400 mで、400 mHは国際GP大阪大会からになる見込みだ。

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