2009/1/10 井村公開練習
井村(池田)が28歳の誕生日に決意表明
「新しい環境で新しいことを始める。もう一度初心に戻ってやっていこうと思いました」

公開練習終了後の一問一答
「私は東北の田舎の方で育ちました。こちらものんびりとしていて良い雰囲気」
Q.“初心”の意味は?
井村 結婚して鈴鹿に来て陸上競技を続けていくわけですが、新しい環境で新しいことを始めるということで、もう一度初心に戻ってやっていこうと思いました。陸上競技を始めた小学生の頃を思い出して。
Q.練習場所は? 過去に三重で試合をしたことはありますか。三重の印象は? 
井村 練習は11月からこの石垣池公園を中心にやっています(昨年の11月11日11時11分に入籍)。三重県の試合は大学1年の日本ジュニア選手権で一度だけ、出たことがあります。3本ファウルとあまり良い思い出はなく、赤福を食べながら帰りました。三重の印象ですが、私は東北の田舎の方で育ちました。暖かいところが違いますが、こちらものんびりとしていて良い雰囲気だと思います。
Q.この時期に決意を表明した理由は?
井村 誕生日ということで新たなスタートにしたいと考えました。

「結果にとらわれず、どこでも自分のスタイルを貫くことが大事だ」
Q.北京五輪が終わって新しい年になって、どう練習をしていきますか。
井村 初心にプラスして、メリハリをつけた生活のなかで、メリハリをつけた気持ちで練習していきます。生活も練習スタイルも名前も、すべて変わりました。気持ちを新たにできます。今は主婦業も1つ1つ、面倒くさいこともやり甲斐のあることも、すべてのことが無駄にならないと思って、充実させていきたい。
Q.北京五輪ではメダルを取るのに7mが条件でしたが。
井村 すぐに7mを跳べる感触は正直、ありません。結果にとらわれず、自分のやることをやれば着実に結果はついてきます。どこでも自分のスタイルを貫くことが大事だと思っています。
Q.今日の練習の狙いは?
井村 今日は少し量を落とした調整練習のような感じでした。たまに旦那さんも一緒に走ってくれますが、練習はだいたいが1人です。つらい内容の練習も1人ですが、ただやるだけにはしないで、必要な練習が何かを考えながらできるようにしたいと思っています。
Q.現在の調子は?
井村 今までと違う冬期練習ですが、順調にトレーニングを積めています。ハードルを1日に20本走ったり、砂浜が近いので砂浜でやったり。乳酸の出るつらいトレーニングも、きっちりやっています。

「自分で考えてやれるアスリートこそ、強くなれる」
Q.3年後のロンドンに向けては?
井村 去年1年間を振り返ると、結果にとらわれてやっていました。少し振り回されてしまった気がしています。決断したことを貫いて、やるべきことをやって成功するイメージで進んで行きたいです。
Q.やるべきこととは?
井村 大きな試合に出場するには標準記録を破らないといけなかったり、プレッシャーがあります。記録や順位にとらわれやすくなります。でも、良いときは技術に集中できていました。跳ばなきゃいけないという気持ちと、技術に集中する間で揺れている自分がいました。
Q.結婚して変わったことは?
井村 今まで長距離恋愛で、(1人暮らしで生活面は)妥協しやすいところもありました。今は朝早く起きて朝ご飯を作っています。そして、練習するときはキチッと練習する。「プロとしての練習をしてみろ」と旦那には言われています。コーチのように厳しい目で見てくれる。やれるところまでやってみろ、と言ってくれています。そういう生活が練習しやすいと感じています。
Q.コーチを付けないことはどう感じていますか。
井村 今までは父だったり、(川本)先生だったり、たくさんの方に指導していただきましたが、集大成としては自分で考えてやってみたい。自分で考えてやれるアスリートこそ、強くなれるという思いでやっています。1人では大変なことも多いのですが、これまでの経験を生かし、プレッシャーを良い意味での緊張感にして、挑戦していきたいと思っています。
Q.初心に戻って挑戦という意味でもある?
井村 そうですね。目指すところが変わるわけではありません。初心に戻るということであり、挑戦するということでもあります。2つの意味があります。
Q.ベルリンの世界選手権では?
井村 自分らしい跳躍をして結果を出したいと思います。
※この後に行われた囲み取材では、技術的な話題も出ているので、整理してコメントを紹介する予定。


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