2008/1/22 絹川ミズノ入社会見
会見とカコミ取材時の絹川コメントを整理して紹介
「世界で戦う雰囲気の中でやれば、自分の意識もそうなっていく」
●ミズノを選んだ理由
絹川 ミズノトラッククラブには室伏さんや末續さんたち、世界のトップアスリートが所属されています。そしてミズノトラッククラブ・インターナショナルには、憧れのディババ選手がいます。世界の選手たちと同じ空気の中でやっていきたいと思って、ミズノに決めさせていただきました。一番の決め手は世界で戦いたい意思でした。そうなると大学ではなく、実業団ということになります。そして、世界で戦う雰囲気の中でやれば、自分の意識もそうなっていくと考えました。
●腰の故障の状態
絹川 今はもう回復して普通に練習を行っています。年明けの、ちょうど1月1日から走り始めました。1カ月間何もしていなかったので、再開した翌日は全身筋肉痛で、ベッドから起きられませんでした。今は人並みに走れるようにはなっています。治療は黒磯の福島病院で精密検査を受け、骨盤にひびが入っているという診断でした。12月は走ることも、歩くことさえもしませんでした。
●大阪世界選手権後
絹川 大阪はもう走りきるだけの体力しかなくて、勝負する力がありませんでした。北京五輪に出場できたら、高い意識で、戦うぞという気持ちで臨みたい。(世界選手権後のプラス面は)気持ちの面です。現状に甘んじちゃいけないと、思えるようになりました。練習で監督から「よし、いいぞ」と声が掛かっても、まだまだと追求する気持ちが出てきています。
●高校3年間を振り返って
絹川 長いようで短かった3年間でした。特に3年目は、駆けるように時間が過ぎて行った印象です。3年間で色んな人と出会えて、たくさんの人に支えられて過ごしてきました。今、別れの時になって寂しさを感じますが、4月から新たな環境で、また色んな人間関係網を広げていきたい。
「今年のスローガンは“メグ・チェンジ・ザ・ワールド”」
●2008年の目標
絹川 新年に今年のスローガンを考えました。“メグ・チェンジ・ザ・ワールド”なのですが、まずは「私の世界を変えていこう」と。環境が変わることにいち早く慣れて、高い意識でやっていく。もう1つが「私が世界を変えよう」ということです。この年齢でオリンピックに行けば、長距離選手では初めてになるらしいので、陸上界に新しい風を吹かせたい。(駅伝よりも厳しい世界になるが)そういう意味でもチェンジ・ザ・ワールドなんです。長距離といえば駅伝、という状況を変えていきたい思いがあります。長距離の真髄であるトラックとかで勝負をしていきたい。
北京オリンピックが8月にあります。1万mで代表になって、8位以内くらいを目標にやりたいと思います。記録的には今が31分35秒なので、31分ジャストに近づけるようにしたい。当面の予定は福岡国際クロカンです。千葉国際クロカンはちょっとわかりません。狙えるような世界クロカンで、今年最初の世界の舞台を踏みたいと思っています。
●練習場所は未定
絹川 ベストな場所であればどこでもいいんです。長距離は脚さえあれば、どこででも練習できます。(1人で練習するのも)1人が好きなので、マイペースでできていいな、と思っています。それが成功したら新しいスタイルになります。渡辺(高夫)監督と一緒にやるのが希望ですが、監督は「60で定年になる俺をまだ働かせるのか」と言っています。(ケニアやエチオピアでの合宿は)計画はありませんが、世界選手権で、肌ですごさを感じました。憧れの対象ですね。
●将来的にはマラソンも
絹川 北京は1万mで狙っていきますが、そのあとは監督とも相談しながら、マラソンも視野に入れながらやっていきます。
今後は世界を舞台に走っていきたいと思っています。オリンピックや世界選手権で活躍できる選手になりたい。
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