3000mSC   エントリーリスト
アジア王者・内冨に加え、岩水が成長
ここ数年なかった“動き”が期待できそう


 これも、今大会注目種目の1つだ。
 ここ数年、内冨恭則と泉亘のマッチレースを何度か目にしたが、昨年あたりから学生の岩水嘉孝がそこに加わる力をつけた。5月26日のゴールデンゲームズin延岡では、1万mで28分20秒台と、走力では頭1つ抜き出た観さえある。
 98年アジア大会優勝、過去6年で日本選手権優勝3回(残りの3回は外国人選手)と、ここ数年、日本の3000mSCをリードしてきた内冨は、先の東アジア大会で2連勝(8分33秒98)した際、次のように言っていた。
「最初から最後まで引っ張るのは、きついですね。最初の1000mでも引っ張ってもらえれば、ずいぶん違ってきます。(B標準の8分29秒00も未突破だが)日本選手権ではA標準の8分25秒00を狙っています。1000m毎の理想のペース配分は2分50秒、5分39秒、そして8分25秒です。岩水君と引っ張り合えば、可能だと思います」
 岩水に加え、8分17秒8のドリウッチも参戦する。この種目の低迷の原因は、メンバーが毎回固定され、競争原理が働かなかったことに他ならない。そういった意味で、今回の日本選手権は“動き”が期待されるのだ。