2001/5/13
2部ハーフで神屋、敗れる!!
亜大・前田が1時間04分30秒
1部は早大・原田が1時間05分44秒

 2部ハーフマラソンは駒大の神屋伸行が、絶対的本命と見られていた。昨年の優勝者で、この種目5連勝中の駒大のエース。今日も、スタートから積極的にレースを引っ張った。
 2周目(1周1982.61m)に先頭集団は6人になったが、間もなく後続が追いついて大集団に。森本葵監督によれば途中、自転車との接触事故があったらしいが、本人は「それは走りに影響しなかった」と言う。
 レース後担架で運ばれる選手も出たほどの暑さの中、15km付近で集団から抜け出たのは、亜大の前田和之だった。「後ろから見て(神屋が)きつそうだったので、ここで1回、揺さぶっておこうと思いました」
 スパートした形となった前田と神屋の脚勢の違いは明らかで、フィニッシュの競技場に戻ってきた時点で150m以上の差があった。神屋は、相馬雄太(神奈川大)にも食い下がられたが、最後の競り合いで意地を見せて1秒競り勝った。
 優勝した前田は長崎県の諫早高出身。97年の京都インターハイ5000mは8位、関東インカレ(2部)では1万m7位(99年)、ハーフマラソン3位(2000年)、日本インカレは昨年のハーフマラソン8位、箱根駅伝予選会では昨年の16位が最高順位。ベスト記録は1万mが28分58秒3、ハーフマラソンが1時間04分52秒でともに昨年マークしたもの。卒業後に実業団で走り続ける決心をしたのも、昨年だった。
「駒沢の連勝をストップさせようとかは考えていませんでしたが、去年が3番でしたから、とりあえず勝ちたかったんです」
 このところ箱根駅伝から遠ざかっている亜大だが、「4月30日の日体大記録会で何人か自己新を出した選手もいて、(チームの状態も)だいぶよくなっています」と、前田は説明する。箱根駅伝へ向けても、目が離せないチームになりそうだ。

リザルツ(1・2部20位まで)
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