2002/2/23 日中対抗室内横浜大会
花岡麻帆の全試技とコメント
『助走の流れがダメでしたが、スプリント練習でスピードがあった。今年の目標は自己新を出すこと、アベレージを上げること、そして負けないことです』

6m31−6m39−F−F
(この大会のフィールド種目は4回試技で行われている)
Q.今日の跳躍を振り返ると?
花岡 全然よくなかったですね。走っていって、ただ跳んだだけの跳躍でした。助走の流れが良くありませんでした。助走の中盤がよくなくて、“よくないな”と思いながら走っていました。(跳び終わっても)いった感覚はなくて、“今のもダメかな”と思ったくらいです。1・2・3本目と全部、助走の中盤がよくなくて、4本目だけ、イメージ通りではないんですが、流れが良かったんです。うまく流れたし、まとめられもしたのですが、ファウルでした。距離的にも、6m40以上は跳べていたと思います
Q.助走が良くなくても室内日本新が出た理由は?
花岡 去年の春に痛めた踵をまた、去年の12月にやってしまって、技術練習ができなかったんです。スプリント練習が多かった分、いつものこの時期よりもスピードがあったからだと思います。左の踵は、今でも痛みがあります。
Q.12月に痛めて、この冬のトレーニングはどう変わったのですか。
花岡 今年は三段跳も狙おうと思っていたんです。14m04(日本新)を出してからもう、3年になりますから。踵は秋口には良くなって、冬期(練習)の初めはバウンディングとか(多めに)やっていたんですが、12月に痛めてしまったので、三段跳(の技術的な練習)は封印しました。グッ、グッ、グッという動きはダメでも、120mとか150mのササーッという動きはOKなんです。加速に乗ってしまえば大丈夫という感じで。そういったスプリント練習プラス、自転車を漕いでいました。去年くらいから、自転車を一生懸命やっていますね。
Q.屋外の目標は?
花岡 自己新(=日本新)を出すこと、アベレージを上げること、そして負けないことです。三段跳は、6月の日本選手権には間に合わせたい。その前の織田記念、水戸国際、大阪GPは走幅跳になると思います。
Q.“負けない”、ということは、去年池田(久美子・福島大)さんに負け続けたのが、かなり悔しかったと…?(勝ったのは日本新で優勝した日本選手権1試合だけ)
花岡 悔しいは、悔しかったですけど、それ以前にケガが多くて、満足な状態で出た試合がなくて、自分の身体に対するもどかしさを先に感じていました。でも、いいライバルなので、(お互い)少しでも記録を伸ばしていきたいです。もっともっといけると思いますし、そうすれば3〜4番手の選手も伸びてくると思います。これまで、同じ女子の跳躍でも、走高跳に比べたら弱かったと思うんです。アジア大会でもメダル争い、優勝争いのできるようにしないとダメ。4年前のアジア大会は、かすったらメダル争いができるというレベルでした(走幅跳は高松仁美が5位、三段跳は花岡が7位)。それが今は、うまくすれば優勝争いができるところまで来ています。高いレベルで物事を考えて、その結果走幅跳と三段跳のレベルが上がればいいと思います。

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