2002/3/4
日中対抗室内天津大会
女子棒高跳・小野と女子砲丸投・森が室内日本新!!
女子800 mの杉森は歴代2位
奥迫、杉森、小野が横浜に続いて連勝


 3月3日に行われた日中対抗室内天津大会の記録が陸連のサイトにアップされた。

 好記録としては以下の3つが目についた。
1)女子棒高跳の小野真澄(ミキハウス)が4m30の室内日本新
2)女子砲丸投の森千夏(国士大)が16m80の室内日本新
3)女子800 mの杉森美保(京セラ)が2分06秒20の室内日本歴代2位

 小野真澄は自己の持つ屋外の日本記録を10cm上回った。これまでも室内で4m21と、屋外の記録を1cm上回る記録を持っていたのであるが…。室内の記録が屋外を上回る例は、跳躍種目、特に走高跳と棒高跳では世界的にはたまに見られる。しかし、日本ではかなり少ないケースだ。このあたりは、先の日中対抗室内横浜大会で取材しているので、何らかの形で記事にします。

 森千夏は自身の持つ屋外の日本記録16m84に4cm及ばなかったが、2月23日の横浜大会で、これも自身が出した室内日本記録(16m29)は大幅に更新。“中国大好き”と言う彼女らしく、彼の地での記録更新となった。彼女の中国との関係についても、横浜で取材してあるので、何らかの形で記事にします。

 杉森美保の屋外の自己記録は昨年の全日本実業団で2位になった際の2分05秒55。今回の2分06秒20はそれに次ぐタイムだ(もちろん屋外と室内は、トラックの条件などが大きく違うので別建てで考える必要がある)。横浜では優勝したものの、記録は2分13秒31も要した。中・長距離種目とは、そういった性格の種目といえばそれまでだが。

 小野、杉森、男子400 mの奥迫政之(東海大)が横浜に続いて2連勝。あと男子4×400 mRも。
 横浜で2m16で優勝した海鋒佳輝(岐阜教員ク)が2m05しか跳べずに3位。室内では連戦しても、それほど大きく記録は違わない。トラック種目では奥迫政之は0.02秒、60mの面高潤也(関学大)と石倉一希(近畿大)も、横浜とは0.04秒しか違わない。天津と横浜ではフィールドのボードの弾み具合や路面、その他の状況が違うのだろうか。

 気になるのは世界のセミファイナリスト、藤本俊之(東海大)の男子200 m途中棄権だ。軽い故障ならいいのだが…。あと、横浜の男子棒高跳で優勝した安田覚(三重県教員ク)と学生記録保持者・沢野大地(日大)がともに記録なしに終わったこと。やはり、ボードの違いが大きかったのだろうか。でも、小野は4m30……記録は多くの要素に左右されるので、何がどうと安易に決めつけることはできないのだが。

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